読んだ本の感想など

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光文社新書『90歳までに使い切る お金の賢い減らし方』感想

大江英樹『90歳までに使い切る お金の賢い減らし方』光文社新書 2023年3月刊

 

 

お金に対する考え方の本でした。お金は大事だけどそれ以上に大事なものばかりという。年金だけで生きていける人の割合も大きくて、そういう人たちはお金は使い切るくらいで大丈夫という話でした。お金で物を買うというより、体験に使ったり人に使ったり、何か思い出に残る使い方が良いという意見で、読んでいてとても共感できました。定年後もちょっと働くのが理想という話も、共感でした。65歳や70歳ってたぶん普通に元気に仕事できますよね。

もちろん私は1冊も読んでいないですけどマネー本というものは世の中に結構多いですよね。プロなので読んでいないというだけの意味ですけど。マネー本についてもこの本の中で語られていて、「地味本」と「派手本」という分け方はちょっとなるほどと思いました。というか、買って読んでいなくてもYoutubeの本紹介系のチャンネルは結構流してますので、普通にマネー本の内容については人より知っている方かもしれません。恥ずかしいですね。作中で語られていた「DIE WITH ZERO」という本も普通にYoutubeで解説されていて内容知ってました。

そういえば、この本の中でも触れられていなくて「FIRE」系の本でも触れられていなくてマネー本でも触れられていないけれど世の中にはFIREに近い状態で生きている層が結構多くいて、税理士の主要な得意先だと思うのですが、それは親から不動産を引き継いだ人たちです。親はずっとローンの返済でお金が消えていたけど子はローン完済済みの不動産を受け継いで家賃収入がそのまま手に入るというパターン。都内のどの駅前にも住宅街にも賃貸不動産だらけですし、その物件のそれぞれにオーナーがいてそれぞれに子供がいるわけで。たぶん今の時代に都内の学校に通っている子供たちの何割かはそういう身分ですよね。もう3代目とかになってるでしょうけど。不動産会社さんや入居者さんたちとのやり取りという仕事があるのでFIREとはちょっと違うのかしれませんけど。でももしそれもFIREと呼んでいいなら、自分がFIREするのは難しいと思いますけど自分の子供にFIREさせるのは割と簡単だと思います。人より稼いで不動産を買っておくだけなので。これもまた90歳までに使い切るお金の使い方かもしれません。※この本の内容とは全然違います。すみません。

ちなみに私もたぶん自分の子供にFIREさせることも可能でしょうけど、もちろん一切そんなことは考えていません。90歳までに自分で使い切るタイプですね。一切貯金してないです。頭金0ローンでマイホームくらいは買えたら買うかもしれませんけど。最高に無駄なお金の使い方ですけど歌舞伎町のブレイズ前広場(=トー横広場)で深夜に地べたに座って飲んだりしています。ある意味体験のためのお金を使っていますね。タクシー5000円くらいで帰れるのに歌舞伎町のホテルに泊まったりしていますし。歌舞伎町のちょい高めのタバコ臭い居酒屋にガンガンお金を落としたりしています。

↑深夜歌舞伎町オール飲み。残念ながらキッズではないのでトー横キッズにはなれませんでした。ブレイズ前おっさんでしかなかった。

この本の内容に戻ると、お金より大事なものはいっぱいあるという例示として、時間、信用、健康、幸福感が挙げられていましたけど、どれも納得感がありました。本当に、このあたりのものを手に入れるための手段という感じがしますね、お金は。

でももしかすると、いま我が子は0歳ですけど、これが20歳とかになったとき、このかわいい我が子に財産を多く残したいなぁとか考えるようになったりするのですかね。全然ピンと来ないですけど。