読んだ本の感想など

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漫画『葬送のフリーレン』感想

漫画『葬送のフリーレン』感想

 

 

年末年始の帰省の新幹線の中で子どもを抱っこ紐で抱えながら読んでました。漫画はさっと読めてさっと中断できるので良いですね。特にこの『葬送のフリーレン』は1話ごとに同じノリのまま完結する感じで、読み進めやすかったです。

というわけで、2023年のヒット作品、葬送のフリーレン。何年か前に1話2話くらいはwebで読んだことがあって、そのときはあまりハマりませんでした。今ごろになってあらためて世の中に釣られて読んでみたら、普通におもしろかったです。正直めちゃめちゃ感動するとかは無く、続きも特に気にならないのですけど、毎話おもしろく読み進められる良い作品だと思いました。

セリフではなくキャラクターの表情で語るという手法がとても良いですね。ワンピースの真逆ですね。普段ワンピースばかり読んでいるので最初はセリフ無しのキャラクターの表情だけで語るコマに戸惑ったりしたのですけど、むしろこっちの方が漫画的ですよね。慣れたらめちゃめちゃ良いですね、この手法。絵だけで語るという。絵も綺麗で、とても読みやすい作品だと思います。

↑ 絵がうまい。

過去の魔王討伐の旅や世界観に設定があって、それが少しずつ明かされていく感じはとても良いです。わくわくします。でも勇者ヒンメルとフリーレンの間のやけに濃い思い出が後から追加されていくのはちょっと困惑です。1話のフリーレンのそっけなさが何だったのかということになってしまいます。かといって現代のフリーレンのパーティの話を延々と続けられるのも…と思いますし、あんまり20巻30巻とか続く作品じゃないのかもしれませんね。

今のところは安定しておもしろく読める良作だと思います。これからも楽しみです。

でも今1話を読み返してみたら、1話の方が絵がうまかったんじゃないかと思ってしまいました。やっぱり何年も続けていくうちに作者の中で熱意がなくなっていったり時間がなくなっていったりするのでしょうか。