読んだ本の感想など

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インターナショナル新書『消齢化社会』感想

博報堂生活総合研究所『消齢化社会』インターナショナル新書 2023年10月刊

 

 

色々と年齢による違いがなくなってきているという内容の本。価値観や生活の意識などに世代差がなくなってきているという話で、納得感ある内容でした。今の時代は20代から60代まで同じユニクロの服を着ている、みたいな。

私が子供のころは何歳になったらこうすべきみたいなノリ(文化?)が存在していたような気がしますけど、今はだいぶ薄れてきたなぁと感じています。大人の男がハンバーグを頼むのはダサいみたいな風潮とか昔あったような気がします。20代の男はどういう財布を持ってどういう腕時計をして、30代になったらこういうのが良くて、40代になったら…みたいな。価値観を決めることによって商売をしている人たちがいるんだろうなぁと子供のころから思っていました。年齢によって服を買い替えていってくれれば何倍も服を生産できますし、何倍も売れますもんね。子供のころからそういう戦略だらけの世の中を面倒くさいと思っていましたけど、大人になったら企業もがんばっているなぁと多少は思えるようになってきました。マナーを作ろうとするマナー講師みたいな必死な商売って、まぁありますよね。自分は絶対にそういう商売はしないです。

消齢化社会になっていくのは、まぁ妥当というか、良いことだなぁと思います。年齢ごとに価値観や行動が違う社会って面倒くさすぎますよね。個人でやりたいと思ったことをやればいいし着たい服を着ればいいです。きっと20年前も30年前もみんな本当はそう思っていたのでしょうけど企業やメディアの力が強すぎたのでしょうね。