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光文社新書『ジェンダーで見るヒットドラマ』感想

治部れんげ『ジェンダーで見るヒットドラマ』光文社新書 2021年6月刊

 

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ジェンダーの視点から色々な国のドラマを解説して、その国のジェンダー観の特徴を語るという内容の本でした。こんなドラマがあったのか~という感じでも読めて、おもしろい本でした。

ジェンダーとかそのあたりの感覚については日本が相当遅れているのは間違いないと思います。日本の場合、そもそも他人の価値観や意識に口を出すという文化もないですし、世代が一巡しないと世の中の価値観は変わらないのではないかという気もします。今の老人層はそのままの価値観で死んでいくと思いますし、今の若い層もそのままの価値観で年老いてそのまま死んでいくと思います。

ジェンダーについては私はかなり男女平等主義というか、個人個人の問題で男女は関係ないという風に思うことが多いですが、これは小学生くらいのときからずっとそうです。それが大人になっても変わってないです。男女そんなに違いはないんじゃない?って感覚です。個人差の方が大きいというか。なので男性差別女性差別もする気はないですし、たぶん一生しないまま価値観が変わることなく死んでいくのだろうと思います。でも世の中の方が私の価値観に追いついてきた感じはちょっとしますね。私が小学生中学生のときはもっと男女で分けて語られることばかりだったと思います。世の中くだらないなーと思ってました。

それはいいとして。

この本で解説されていたドラマでいうと、韓国ドラマの梨泰院クラスと愛の不時着は見たことがありました。どちらも途中で止まっていますけど、なかなかおもしろかったです。特に梨泰院クラスはノリが大げさで半沢直樹っぽくって好きでした。話の展開やキャラクターがお約束というか、クラスメイトがむかついたら殴る、誤れば許してやると言われても絶対に謝らない、とか。そういうノリがすごいおもしろかったです。あと、インフルエンサーの人がかわいかったですね。

日本の半沢直樹は、前作のときはビジネス全開で新しいタイプのドラマって感じがあったと思いますけど(女性キャラがほぼ出てこなくて主題歌もなくて)、2のときはさすがに古臭さがありましたね。演者の人たちが年をとったせいもあると思いますけど。顔芸を楽しむドラマって感じでしたね。

他のアメリカドラマとかも結構おもしろそうなドラマが色々と紹介されていて、機会があったら見てみたいなーと思いました。