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日経ビジネス人文庫『引き算する勇気』感想

岩﨑邦彦『引き算する勇気』日経ビジネス人文庫 2021年2月刊

 

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吉祥寺アトレの本屋で購入しました。新刊かなと思って購入したのですが、なんか前に読んだことがあるような…という感じの内容でした。日経の記事とかが文庫化されたということなのかなと思います。

色々とシンプルにすることによってブランド化されて、売れるようになるという内容の本でした。これはなかなか納得感のある内容でした。デザインをシンプルにするとか機能をシンプルにするとか、あるいはターゲットをしぼるとかも例として挙げられていましたが、マーケティング戦略としてどれも納得感がありました。何か強みが1個ある方が良いと思いますし、引き算していくことで強みが作られることもあると思います。やっぱり専門店は強そうに見えますし、コンセプトが明確な方が安心感がありますよね。そういう例示が本の中で色々と挙げられていました。

ちなみに私の税理士事務所はまったく引き算していません。だからかもしれませんが軌道に乗るまで2年くらいかかりました。最初の1年は売上100万円とかでしたし…。ちなみに開業するときに、まさにこの本で言うところの引き算を薦められたことはありました。相続税専門税理士とかそういう専門分野を持つべきだと。そういう助言を一切聞かずに昔ながらの何の特色も無い税理士事務所として開業して今に至ります。

この本でも書かれていましたけど、どう引き算するかという戦略も大事ですよね。税理士事務所の場合も、例えば〇〇税専門税理士というように引き算した場合は所得税法人税相続税などのすべてを考えて提案していくことが難しくなってしまうのではないかという不安があったりします。こういう話はブログじゃなくて事務所サイトの方で書くべきかもしれませんが…。〇〇専門税理士でいうと高井戸専門税理士とか富裕層専門税理士とかそういうのならアリかもしれないです。私に向いてるかもしれないですね。

こういうビジネス関係の本は、自分のビジネスのことや顧問先の方々のビジネスのことを考えながら読めるので、読んでいてリアル感あって楽しいですね。新聞感覚でさらっと読めますし。

ちなみにこういう日経の文庫は吉祥寺アトレの本屋に日経の文庫コーナーがあって、そこの棚から選んで買っています。前は吉祥寺キラリナ7階の本屋にも日経の本だけで固めたコーナーがあったのですけど、本屋が小さくなって無くなってしまいましたね。日経大好き人間なので悲しかったですね。