読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

日経プレミア『「あざとい」伝え方入門』感想

山本御稔『「あざとい」伝え方入門』日経プレミア 2021年12月刊

 

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久しぶりのブログ更新になりました。やはり確定申告の時期はいそがしいですね。今はようやく暇になったので、のんびり読書したり勉強したり美術館に行ったりしながら過ごしていこうと思います。

コミュニケーションについての色々な事例紹介みたいな内容の本でした。こういうときにはこういうテクニックがあります的な。なかなか興味深く読めました。会議やプレゼンについての事例が多かったです。

ちなみに、帯の「1杯1万円のコーヒーがなぜ売れるのか」の事例は、スペインのお店の話で、コーヒー1杯でフラメンコのダンスを1時間楽しめるから客はフラメンコのダンス目的でその店へ行くという話でした。うーーんって感じですよね。それなら1万円は安いという理屈で。うーーん。全然コーヒー1杯を1万円で売っていない。もはや飲食業ですら無い。これで「1杯1万円のコーヒーがなぜ売れるのか」と言われても、せこいというか、言い方というか…。単なるワンドリンク制というか。でも、こういうことって世の中めちゃめちゃありますよね。世の中せこい大人だらけです。特に本業界のこういう帯は典型で、ユーザーをだましてでも買わせればよいという感じですよね。受賞作じゃなくても「〇〇大賞受賞」みたいな。

この本の中で挙げられていた事例の中には興味深いものも多かったです。さらさらっと読めて、良い本でした。

ポプラ新書『財産消滅』感想

岡 信太郎『財産消滅』ポプラ社 2022年1月刊

 

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Amazonkindleで購入しました。Amazonタブレットを半年前くらいに買っていたのですけど、ずっと活用できていませんでした。でも一度旅行のときに使ってみたら、すぐに慣れました。全然読みやすかったです。でも寝る前に読むときは現物の本の方が軽くて良いかなー。なんか寝る前にタブレットを読む用のスタンドというものもあるらしいですが…。まぁリアル本屋も大好きなので本屋を推すためにリアル本を買っていっても良いかもしれません。

「財産消滅」ということで、認知症になると預金が引き出せなかったりして実質的に財産が無いのと同じことになったりするというような話について語られた本でした。施設に入りたくて大きなお金が必要になっても本人が認知症だと契約も支払いもできず…という。そこで成年後見人という制度があったり、という内容の本でした。事例が多めでしたけど、老後の財産についての色々な危険について語られていました。

成年後見人については、たぶん私も顧問先の方々のそういうお仕事が今後出てくるのだろうなと思っています。それに備えて税理士会成年後見人登録の研修に参加したりしています。今すでに実質的に私が後見人のような形になって生活のことや色々な支払いについてお手伝いしている顧問先もありますし。

そういえばその成年後見人の研修のときに、税理士会成年後見に対してもっともっと積極的になってほしいという要望があるという話を聞きました。成年後見って、分野的にはやはり司法書士の方が担当することが多い仕事なのでしょうか。この本の著者の方も司法書士の方のようですし。税理士として、税理士が成年後見に対して積極的でない理由はちょっとわかります。財産や相続などのお金のことについて相談を受けるのが税理士の仕事ですけど、そうなるとやはり成年後見人がつく前の状態でないと相談を受けることができないと思います。成年後見人がついたらもうあとはそのままというか。相続対策とか贈与や売却についての相談を受けるのが税理士ですけど、すべて成年後見人がつく前の段階の話ですよね。実際私が相談を受けるのも「元気なうちに財産について考えたい」というお話ばかりです。とはいえ、お元気なうちに相談を受けていた流れで私が後見人にというケースはこれから出てくるだろうと思っています。なので、しっかり勉強しておかないといけないですね。こういう題材の本はどんどん読んでいきたいですし、研修にももっと参加していきたいです。

フォレスト出版『デジタルマネー戦争』感想

房広治 徳岡晃一郎『デジタルマネー戦争』フォレスト出版 2021年9月刊

 

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吉祥寺アトレの2階の本屋でだいぶ前に買っていた本。最近読破しました。

お金のデジタル化がどんどん進んでいるという内容の本でした。お金のデジタル化がデジタルトランスフォーメーションに直結するという内容。日本は遅れているようですが、そのうちすべてスマホで決済する時代になっていくのでしょうか。ちなみに私が買い物するときの決済スタイルはPASMOのカード(現物)が4割、クレジットカード(現物)が4割、現金が2割って感じだと思います。スマホは一切使っていないです。特に理由は無いのですけど。PASMOが一番速くていいって思っています。webで買い物するときはクレジットカードの番号入力です。

お店側の視点で、クレジットカードの手数料ってめちゃめちゃ高いですよね。3%超とか。100万円売って3万円超がクレジットカード会社に取られるってなかなか高い比率だと思います。カード対応しないわけにはいかないのでどこのお店も支払っていますけども。この本ではその手数料はお金のデジタル化が進んでスマホ決済が主流になったら下がっていくだろうという予測のようです。実際どうなるでしょうね。スマホ決済系の〇〇Payっていっぱいありますけど、この3%という数字を1%に下げるためにサービス提供しているのか、それとも3%を自分のところで今後10年20年取っていく目的でサービス提供しているのか。

この本では、アメリカや中国と比較して日本はここがウィークポイントで、という内容が多かったです。日本がこの先生きのこるためには、みたいな。こういう「日本は〇〇の国と比べて〇〇だ」的な論調って、わかるようなわからないような…という感じですね。日本がどうというよりも自分や相手がどうの方が大事というか。典型的現代人って感じですね。

DXでどんどん社会が変わっていくのは間違いないですし、デジタルマネーがどうなっていくのか、楽しみですね。わくわくする分野ですね。