読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

ポプラ新書『財産消滅』感想

岡 信太郎『財産消滅』ポプラ社 2022年1月刊

 

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Amazonkindleで購入しました。Amazonタブレットを半年前くらいに買っていたのですけど、ずっと活用できていませんでした。でも一度旅行のときに使ってみたら、すぐに慣れました。全然読みやすかったです。でも寝る前に読むときは現物の本の方が軽くて良いかなー。なんか寝る前にタブレットを読む用のスタンドというものもあるらしいですが…。まぁリアル本屋も大好きなので本屋を推すためにリアル本を買っていっても良いかもしれません。

「財産消滅」ということで、認知症になると預金が引き出せなかったりして実質的に財産が無いのと同じことになったりするというような話について語られた本でした。施設に入りたくて大きなお金が必要になっても本人が認知症だと契約も支払いもできず…という。そこで成年後見人という制度があったり、という内容の本でした。事例が多めでしたけど、老後の財産についての色々な危険について語られていました。

成年後見人については、たぶん私も顧問先の方々のそういうお仕事が今後出てくるのだろうなと思っています。それに備えて税理士会成年後見人登録の研修に参加したりしています。今すでに実質的に私が後見人のような形になって生活のことや色々な支払いについてお手伝いしている顧問先もありますし。

そういえばその成年後見人の研修のときに、税理士会成年後見に対してもっともっと積極的になってほしいという要望があるという話を聞きました。成年後見って、分野的にはやはり司法書士の方が担当することが多い仕事なのでしょうか。この本の著者の方も司法書士の方のようですし。税理士として、税理士が成年後見に対して積極的でない理由はちょっとわかります。財産や相続などのお金のことについて相談を受けるのが税理士の仕事ですけど、そうなるとやはり成年後見人がつく前の状態でないと相談を受けることができないと思います。成年後見人がついたらもうあとはそのままというか。相続対策とか贈与や売却についての相談を受けるのが税理士ですけど、すべて成年後見人がつく前の段階の話ですよね。実際私が相談を受けるのも「元気なうちに財産について考えたい」というお話ばかりです。とはいえ、お元気なうちに相談を受けていた流れで私が後見人にというケースはこれから出てくるだろうと思っています。なので、しっかり勉強しておかないといけないですね。こういう題材の本はどんどん読んでいきたいですし、研修にももっと参加していきたいです。