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『雪の鉄樹』ネタバレ感想

遠田潤子『雪の鉄樹』光文社文庫 2016年4月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

2017年おすすめ文庫1位らしいーと教えてもらって購入。本の帯にもでっかく「第1位」と書いてありますね。私はこういう風に1位とか大賞とか紹介されているととりあえず買ってみるかなって思うタイプです。それならおもしろそうだなーって。実際おもしろいこと多いですし。でも最近の私の第1位は井上真偽の本ですね。この雪の鉄樹ではなく。

雪の鉄樹、第1位というだけあって、最後までめちゃめちゃおもしろく読めました。これ最後どうなるんだろうと。出所してきたあとどういう展開になるんだろうと。少しずつ真相が読者に明かされていく感じが、とてもわくわくする物語展開でした。ネタバレ有りなのでどんどん言いますけど、最後幸せに終わって良かったです。

遼平くんがひたすらかわいそうでしたけど、最後は主人公雅雪と和解っぽくなれて、それも山の中で一緒に一晩過ごすという非日常での和解ということで物語に説得力もあって、いい話だったなぁと思います。最後に遼平くんが迎えに行くって展開もすばらしかったです。

すごい分厚い文庫本でしたけど、全体的に濃い話だったと思います。粗暴ないじめっことして描かれていた隼斗くんも細木老への当てつけという意味合いがあったという展開が用意されていて。物語では描かれていませんでしたけどいい方へ軌道修正されていきそうな予感を感じさせました。それを細木老に指摘したのが主人公という展開が、また良かったですね。

中盤以降はほんとに一気読みでした。初めて読む作者で聞いたこともない本でしたけど、これは買ってよかったです。