読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

バチェラージャパンシーズン3 エピソード3まで感想

バチェラージャパン、シーズン3が始まりました。現在はエピソード3(第3話)まで一気に公開されています。シーズン1もシーズン2もおもしろかったので、かなり期待しながら待っていました。さっそく3話まで見て、やっぱりバチェラーっておもしろいなぁと思いましたので、ここまでの感想を書いておきたいと思います。 

シーズン1と2は肝心のバチェラーに結婚する気がなさそうだったのがそもそも番組の趣旨としてどうなのか…って感じでしたけど、このシーズン3のバチェラーはちょっと本気で結婚相手を探しに来ている感があって、そこは好感を持てる感じがしています。シーズン1のバチェラーは完全にビジネスモードで100%仕事で来ていて粗相しないで最後まで乗り切るのが目的ですって感じでしたし、シーズン2のバチェラーはバチェラーって豪華ですげーって感じのお客様みたいなノリでしたし。ただ、今回のバチェラー、ガチ度は感じますけど条件が厳しすぎて、参加女性陣の中に該当する人いるのかな…?って気はしますよね。フランスとか一緒にゴルフとか犬を飼うとか、性格は強い人じゃないととか。これ満たす人が参加女性陣20人の中で何人いるのか…。1人か2人しかいないんじゃ…。こういうのってスタッフが面接するときに条件を満たしそうな人を選んでるのだとは思いますけど、そうは言っても多様性がないと番組として成り立たないと思いますし、ってことではじめから可能性ゼロで参加することになっている人たちが結構いそうで、ちょっとかわいそうですよね。条件で決めますってことにするとそうなってしまうというか。シーズン1なんかはバチェラーも参加女性陣もみんな結婚目的では参加してませんって感じだったので逆に安心して見ていられましたけど。というかシーズン3でも、リアルで結婚目的で参加してくる人ってどれくらいいるのですかね、そもそも。

そもそもの話で言うと、このシーズン3のバチェラーと結婚したいか…?という話もあると思います。さわやかでめっちゃかっこいいですけど、自分の意見が絶対ってタイプに見えますし、何かあったときに2人で相談して決めたりできなそうですし、ちょっと個人的にはこういうタイプの人とは付き合いたくないですけど…。意見が対立したら関係が終わりそう。フランスじゃなくてアメリカがいいと思うのだけどどう思う?とか言ったら君がそんな人だとは思わなかったとか言われて関係を切られそう。でもこのバチェラーってまだ30歳前後だったと思いますし、年を取って心が広くなったら良い感じになるのかなー。どうなのかなー。私も30歳くらいのときはこんなだったかもしれないですね。覚えてないですけどー。

参加女性陣の中で好みなのは、やっぱりDJの中川さんですね。ビジュアルもすごい好みですけど、最初のパーティのときに飲みすぎたと言ってお腹をさすってる姿が良すぎた。カクテルパーティでバチェラーの肩を叩きながらげらげら笑ってたシーンなんかも、微笑ましかったです。でもバチェラーが求める条件を一つも満たしてなさそうなので途中脱落でしょう。賑やかし要員で残されてるだけでしょう。あと好みなのは、自称ビッチの加賀美さんですね。3話で脱落してしまいましたけど、この人もビジュアル的にもキャラ的にもすごい好きでした。素直で良い人そうで、期待されたら応えてしまう的な人の好さを感じました。脱落後のインタビューでがんばり方を間違えたと明るく笑ってたのもすごい良かった。結婚目的で参加してなさそうでしたけど、いい男性と幸せになってほしい。スタジオ感想コーナーで合コンならモテるけど…みたいなことを言われていましたけど、普通に結婚相手としてとてもいい人だと思う。

最後の一人に残りそうなのは、普通にぶどう農家の岩間さん、ですかね。視聴者視点だとそれ以外になさそうに見えます。というかバチェラーがインタビューで語っている条件をすべてクリアしてるのが今のところこの人しかいない。まだゴルフとか運動とかのシーンが一切無い人が結構いますので他にも該当者がいるかもしれませんけど。野原さんとか濱崎さんとかは可能性を感じないこともない? 

参加女性陣については、シーズン3は、今までよりも普通というか、いそうな感じの人が多くて、バランスの良さを感じます。婚活サバイバルっぽさを感じる。シーズン1はモデルやアイドルばかりで、最後もアイドルの人が普通に選ばれるという、婚活感ゼロでしたし。それはそれで華やかで見てて楽しかったですけど。でも、バチェラーって、女性から男性にアプローチすることに慣れていない女性陣がズレた気の引き方をするみたいなシーンがよくありますけど、シーズン1みたいなモデルやアイドルの人たちがそういう状況に陥るのはある意味エンターテイメントとして楽しく見られましたけど、普通っぽい人がそういう状況に陥っている姿は見ててちょっと心が痛むというか。例えば広島弁の城田さんの習字とか。習字で感謝とか書いても惚れる男はいない…。手紙はとても良いけど。加賀美さんのエロマッサージもそういう状況下でのズレた行動って感じがありましたね。社長令嬢の高田さんもその手のズレた行動が多い印象。逆に言うと普段は男性からモテてきた人たちなのでしょうけど。韓国の李さんの今まで男に待たされたことが無い発言はいさぎよくてかっこよかったです。何も行動しないでさくっと脱落してましたけど。

同じシステムで番組を3回も続けていてどれもおもしろいってすごいと思います。全然飽きずに見られてます。4話以降もめっちゃ楽しみですね。でもそういえばシーズン1も2も推しがいなくなったあとの終盤は飛ばしながら見る感じだったような気がします。今回も中川さんが脱落したあとは飛ばし飛ばし見る感じになるかもー。

辻堂ゆめ『君の思い出をください、と天使は言った』ネタバレ感想

辻堂ゆめ『君の思い出をください、と天使は言った』角川文庫 2019年8月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

吉祥寺キラリナ7階の本屋で購入しました。知ってる作者の本だなーと思って。最近はビジネス新書系の本ばかり読んでいたのですけど、この小説は購入して3~4日でささっと読み切ってしまいました。なかなかおもしろかったです。

普通にファンタジー要素のある作品なのかなと思いながら読んでました。小説のタイトルも章のタイトルもファンタジーっぽくて。それで騙された感があったのだと思います。

ネタバレで語りますけど、最後はハッピーエンドと言える終わり方で、とても良かったです。安心できました。悪魔だと思ったら普通の人間で、しかも彼氏でしたオチも、考えてみればわかりやすいオチだったのかもしれませんけど、まったく予想せずに読んでいたので普通に騙されました。おもしろかったです。

吉祥寺と三鷹が舞台という親近感を持てる小説だったのですけど、あまり街の風景などは関係ない物語でしたので、三鷹っぽさとか吉祥寺っぽさは特になかったですね。吉祥寺駅で待ち合わせて映画館に入って、タクシー乗り場でタクシーに乗って公園を抜けて三鷹市の方へ向かう、 のあたりはすべて風景が思い浮かびましたけど。ただ、映画館近くの落ち着いたカフェというのはどこの店のことかまったくわかりませんでした。吉祥寺でこんな風に日曜にふらっと入れるカフェがあるなら教えてほしいです。土日の吉祥寺はどこも混んでて困ってます。

帯には「泣いてしまう」と書いてありましたが(いま写真を撮るためにカバーをはずして初めて気づきましたが)、前作の『今、死ぬ夢を見ましたか』の方が泣けたかなーと思います。

でもささっと読めて、話のオチも気になって、おもしろい小説でした。どの作品も主人公に好感を持てますし、文体も読みやすいですし、好きな作家ですね。また次回作も買いたいですね。

小林由香『ジャッジメント』ネタバレ感想

小林由香『ジャッジメント双葉文庫 2018年8月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

吉祥寺アトレ2階のブックファーストで1ヶ月前くらいに購入していました。平積みでPOP付きで推されていたと思いましたが、1年前の作品だったのですね。まったく知らない作者の知らない小説でした。

犯罪の被害者の遺族が復讐として加害者を同じ方法で殺すことができる世界観という、なかなかファンタジーな感じの小説でした。でもこういう実験的な設定の小説って結構好きですね。極限状態で人間はどうなる?みたいな。

復讐者と犯罪者が普通に会話のキャッチボールしてるシーンが多くてそこにもファンタジーを感じましたけど、なかなか緊張感があって、各話とも一気読みに近かったです。寝る前に1~2話ずつ読みながらで、1週間かからず読み終えたと思います。

やっぱり最終話のジャッジメントが一番心に残りました。主人公?の応報監察官の人に愛着も出てきていましたし、餓死という長丁場で主人公や他の監察官の人たちのきつい心理状態に焦点が当たったところも良かったです。結局殺さなかったオチに対して多少の不満が残りながらも納得もできる物語展開になっていて、そのあたりは全体的にうまかったと思います。

読者というのは作中で言うところの匿名の意見を言う人たちの立場に近いですから、まさに復讐に対して肯定的な視点で読み続けることになるわけですけど、各話の遺族たちが悩んだ上で殺さなかったり殺し方を優しくしたり、そういうオチに対してもある程度納得できるような描写になっていたことが、とても良かったと思います。