読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

映画『PARKS』感想

映画『PARKS』公式サイト

http://www.parks100.jp/

 

今年の春くらいに上映されていた映画。井の頭公園100周年を記念して作られた映画らしく、地元民としてはすごく見たかったのですけど見るタイミングがないまま上映が終わってしまってました。それがいま吉祥寺オデオンで1週間限定でリバイバル上映されてまして、ついに見ることができました。水曜夜で、200席くらいのスクリーンが20~30人くらい入っていたと思います。

吉祥寺オデオンって、結構古い映画館だと思いますけど、広くて綺麗でとても良いですね。あと、どういうコネクションなのか知らないですけどスクリーン入り口でチケット切るアルバイトの人たちが女優さんかなってくらいビジュアルが良いことがある。スクリーンの中にいそうなくらいの。まぁ吉祥寺の街はそういう女子を結構見かけますけど。

さてさて。PARKS、ネタバレ有りで語っていこうと思います。でも、主演の橋本愛の歌声が良い、永野芽郁がかわいい、井の頭公園の景色が美しい、それだけの映画ですのでネタバレとかどうでもいいと思います。特に永野芽郁、演技がひたすらかわいかったです。これは朝ドラ主演も納得ですね。ほんと朝ドラの主人公って感じの雰囲気でした。喋る演技が自然な感じでかわいくて、それでいて聞き取りやすくて、まだ10代だと思いますけど演技のレベルが高い。橋本愛も同じく自然な感じの演技で、どちらもとても良かったと思います。

あとは、井の頭公園の景色がとても美しかったですね。いつも自分が見ている景色を映画館のスクリーンで映画として見るというのが、何というか、わくわく感がありました。吉祥寺の街のシーンとかも、よくここで撮影できたなあって思うシーンが多かったです。いつも人混みがやばいのに。

ストーリーについては、ハルの父親とトキオの祖母は結局どうなって別れたのだろう…とか色々と考えさせておきながら、あとはハルが過去編に普通に入り込んでいてミステリぽいオチを期待させたりしておきながら、すべてハルの小説でしたというオチだったのですかね、あれは。だから過去現在に遍在していたり世代が合わなかったりしていた、と。うーーんひどい夢オチだ。色んなシーンに入り込んで手直ししながら最後は納得のいく形で「PARKS」という小説が出来上がってにっこり、みたいな? うーんひどいオチだ。

でもいつも見ている井の頭公園の景色を映画館のスクリーンで見れたのと、永野芽郁がめちゃめちゃかわいかったので、見る価値のある映画だったと思います。

『ハンターハンター』370話まで感想・サイレントマジョリティーは誰の念能力なのか

ハンターハンター』370話まで(少年ジャンプ連載分)のネタバレ感想です。

 

今週分370話でちょうど単行本1冊分になり、来週からの休載が発表されてしまいました。ジャンプ巻末コメントによると年内に復活する予定らしいですが…。

この王位継承編、過去最高クラスにおもしろいと思います。全盛期「陰獣は全滅だ」(ヨークシン編)を超えるかどうかは今後次第って感じでしょうか。

 

369話登場のサイレントマジョリティー、誰の念能力なのか作中で明かされないまま休載になってしまいました。そして、ヒュリコフ「あと4人も 使えないフリをしている奴等がいるんだが……」の台詞が正しいとすると4人隠れ念能力者がいることになりますが、この4人の隠れ念能力者は誰なのか、これも作中で明かされていません。しかしこの4人については消去法で出せるのではないか?と思ったので、1キャラずつ考えていきたいと思います。

その前に、前提として、ヒュリコフ「あと4人も 使えないフリをしている奴等がいるんだが……」という台詞は、念能力教室の参加者16人の中に(ヒュリコフ自身とハンター協会員ベレレインテを除いて)4人いるという意味で言っているのだろうと考えます。これから教わろうという立場なのにすでに念能力者であるという意味で「使えないフリ」だと。つまり、クラピカ、ビル、シマノ(シマヌ?)、オイト王妃、あとはバビマイナ、スラッカ、サカタ、ハシトウは念能力教室の参加者ではないので、ここで言う4人の隠れ念能力者からは除外されると考えます。結論から言うとスラッカは念能力者だと思うのですが、4人の隠れ念能力者の中には数えなくていいと思います。

さてさて。参加者16人の中で、誰が隠れ念能力者なのか。消去法で考えていきます。まず、心の中の声で明らかに念能力者ではないと判断できるキャラは確定×で除外。次に、台詞や態度から念能力者ではないだろうと推測できるキャラをほぼ×ということで除外。するとちょうど4人残ります。

念能力教室の参加者16人、登場順に考えていきます。

第13王子(マラヤーム王子)警護 ベレレインテ。「チクイチってなんかかわいい」のハンター協会員。普通に念能力者なので、そもそも×。

第13王子(マラヤーム王子)警護 バリゲン。サイレントマジョリティーで最初に殺された人。セヴァンチ王妃から「期間内に念能力を習得してきて!」と言われ、「この好機 必ず活かす!」と考えている描写です。さて、本人が念能力者で王妃や周りに対してそれを隠して仕事している場合、このチャンスを活かしてやるなんて考えになるでしょうか。王妃に対しても念能力者であることを隠しているのならチャンスじゃなくてむしろピンチですよね。てことで普通に考えるとこれは念能力をがんばって習得しようとしている反応にしか見えません。なのでほぼ×。確定×に近い。

第11王子(フウゲツ王子)従事者 イラルディア。「な、なぜ警護兵でなく私達が……」と↓のラジオラスと2人一緒に考えています。実は念能力者だから困ったなぁという反応の可能性も無いことも無いですが、普通に考えて、わざわざ2人とも念能力者というオチにする理由も無いでしょうから、ほぼ×。

第11王子(フウゲツ王子)従事者 ラジオラス。↑のイラルディアとセットで。ほぼ×。

第10子(カチョウ王子)従事者 ロベリー。「ラッキー」「数時間でもあの空間から離れられる♪」という反応だけでは読めなかったところですが、このロベリーはサイレントマジョリティーの欅坂ボーカル人形を唯一見てしまった人物で、そのときの反応が明らかに念能力を知らないものであったため、確定×。

第10子(カチョウ王子)従事者 ユウリ。↑のロベリーに「ちょっと…あの女 何?」と言われた反応が「?」でした。もし念能力者だったなら当然何らかの念能力を連想するため「?」ではなく「!」みたいな反応じゃないとおかしい。なので確定×。

第9王子(ハルケンブルグ王子)警護 シェジュール。ソバカス眼鏡くん。「オレはこれ 王子の念獣の仕業だと思うがな」「こいつらは一体…!?」「念獣の仕業か…!?」まぁ↓のユヒライと2人一緒にこれだけ無知な反応を見せておいて実は念能力知ってましたーってオチは無いでしょう。ほぼ×で。

第9王子(ハルケンブルグ王子)警護 ユヒライ。黒髪糸目の方。基本↑のシェジュールと同じ反応ですし、「これが我々の念習得を妨害する意図だとしたら…」という台詞もあります。もし第9王子警護兵の2人のどちらかが隠れ念能力者なら相手にも隠してるくらいじゃないと会話の流れがおかしい。これもほぼ×でいいでしょう。確定×でもいい。

第8王子(サレサレ王子)警護 ムシャホ。「王子に上手く厄介払いされた形だが…」念能力を知らない描写が一切ない。これから念能力を覚えようという描写もないし、念能力に驚いている描写もない。これはもう〇でいいと思います。ということは「オレはママの子だよ? 次の晩餐会 世界が変わるぜ?」と言っていたサレサレ王子も、もしかしたら念能力の知識があるのかもしれませんね。

第7王子(ルズールス王子)警護 サトビ。「他の警護兵の動向を探り交渉も出来る絶好の機会……!」これも念能力を知らない描写が一切ない。消去法で〇になります。バショウと「キレイなハッパ」を吸っていたルズールス王子は、念能力の存在を今回で初めて知った描写が以前ありましたね。そのときは習得に時間がかかるなら大勢に影響は無いだろうと結論づけていたようですが…。

第5王子(ツベッパ王子)警護 マオール。これは今回「隠れ念能力者が4人いる」という展開になって一気にわからなくなりましたね。「情報は結局使う者次第だからな」のキャラですが、実は念能力者だったとすると、初めの電話をかけてきたときから知らないフリをしていたことになります。ツベッパ王子も知らないフリをしていたということに。ただ、これは可能性あると思っています。根拠は366話でツベッパ王子が自室でベンジャミン王子の警護兵に目の前張り付かれて監視を排除したがっていたシーンです。ベンジャミン王子に情報を渡したくないという意図を感じさせるシーン。このときホワイトボードに謎の数式がいっぱい書かれているのですけど、これは王子と警護兵間で暗号を使って意思伝達が行なわれた跡なのではないかという説です。ベンジャミン王子の警護兵の目の前で堂々と、ということです。369話で第5王子警護兵間で(マオールとロンギ)「符号を使っての動作交信は傍受のリスクが高いですからね」という会話がなされていますが、これも王子警護兵間で様々な手法で意思伝達が行なわれていることと、情報の重要性を強く認識していることを示唆していると考えます。なので、マオール隠れ念能力者説は、あると思います。ゴキブリ回でもサイマジョ回でも一切びびってないですし。

第5王子(ツベッパ王子)警護 ロンギ。マオールが隠れ念能力者ならこのキャラも程度の根拠ですが、あると思います。少なくても×ではない。

第4王子(ツェリードニヒ王子)警護 ミュハン。「(全員殺っていいよ)だってウフフフフフ」のキャラ。わざわざ白線を踏んで挑発したり、サイマジョ能力者に「想定を越える馬鹿がいたな…」なんて言われたり、明らかに雑魚キャラな感じ…。そもそも第4王子の警護兵が隠れ念能力者だった場合、あの第4王子にも念能力者であることを隠しているってことになるわけですが、その設定はさすがに無理があるかと思います。このミュハンは第4王子に対する忠誠心も高そうですし。確定×でいいかと。

第4王子(ツェリードニヒ王子)警護 ダンジン。第4王子警護兵だし×かと。「わざと覚えないとかナシだぞ?」「全面的に同意する… 以後気をつけよう」常識人ぽい言動はありますけど、やはり、あの第4王子含めた周りに対して念能力者であることを隠してるってのは無理があるかなぁと。確定ではなく推定×レベルかもしれませんが。

第3王子(チョウライ王子)警護 テンフトリ。クラピカに接触する人物を注意しようとしている人。心の中で念能力についてわかるような内容を考えていないので確定×ではないですが、同じ第3王子のサカタ、ハシトウは明らかに念能力について知らない描写ですし、この人だけ王子にも内緒で念能力者だったというのも無理があるかと思います。なのでほぼ×。

第1王子(ベンジャミン王子)警護 ヒュリコフ。念能力者ですね。というか隠れ念能力者が4人いると言っている本人なので、×。しかしバビマイナと並んでなかなか優秀な念能力者って感じですね。ベンジャミン王子とバルサミルコ兵隊長の会話は何だかんだ言って脳筋って感じで読みが外れているのがおもしろいですが、この陣営が優秀な人たちぞろいなのは間違いないと思います。しかしこのベンジャミン王子に対して念能力も知らずに「震えて眠れ」とイキっていたツェリードニヒ王子って…。

てことで、16人をまとめると、

第13王子(マラヤーム王子)警護 ベレレインテ ×。

第13王子(マラヤーム王子)警護 バリゲン ほぼ×。

第11王子(フウゲツ王子)従事者 イラルディア ほぼ×。

第11王子(フウゲツ王子)従事者 ラジオラス ほぼ×。

第10子(カチョウ王子)従事者 ロベリー 確定×。

第10子(カチョウ王子)従事者 ユウリ 確定×。

第9王子(ハルケンブルグ王子)警護 シェジュール ほぼ×。

第9王子(ハルケンブルグ王子)警護 ユヒライ ほぼ×。

第8王子(サレサレ王子)警護 ムシャホ 消去法〇(ほぼ確定)

第7王子(ルズールス王子)警護 サトビ 消去法〇(ほぼ確定)

第5王子(ツベッパ王子)警護 マオール 消去法〇か…?

第5王子(ツベッパ王子)警護 ロンギ 消去法〇か…?

第4王子(ツェリードニヒ王子)警護 ミュハン 確定×。

第4王子(ツェリードニヒ王子)警護 ダンジン ほぼ×。

第3王子(チョウライ王子)警護 テンフトリ ほぼ×。

第1王子(ベンジャミン王子)警護 ヒュリコフ ×。

ということで、念能力教室の参加者16人の中の隠れ念能力者は、↑の〇4人なのではないかと思います。完全に消去法ですけど、消去法で推測できるような物語にしてあると思いますし。

あとは、サイレントマジョリティーは誰の念能力なのか?という話もありますね。これは普通に考えて第2王子警護のスラッカでいいんじゃないかなと思います。ゴキブリ回で第3王子警護のサカタ、ハシトウは念能力に驚く描写がありましたけど、スラッカ(と第5王子警護のマオール)はそういう描写がなく、心の中の台詞描写もなく、念能力者なのかどうかがずっと曖昧にされている状態でした。ということは念能力者なのだろうなと思いながら読んできましたが、ここにきてとてもスラッカぽい発言内容の念能力者の登場ですから、決まりだと思います。第1王子の警護兵に対してこういう強気発言しそうなキャラはこの場には他にいないと思いますし。サイマジョ能力者「想定を越える馬鹿がいたな…」→スラッカ「どこにでも場をかき乱すバカがいるな…」という描写もありますし。

ただ、スラッカ説の唯一の問題点として、ワブル王子の護衛の人たち(の中の他王子から派遣された人たち)が殺されたときの能力と今回のサイマジョの能力が酷似しているという点があります。トイレで殺されたウッディ―と今回殺されたバリゲンは同じ念能力で殺されたように見える。スラッカは第3王子に付いていましたしずっと離れた場所にいたはず…。しかしこの線で考えるとそもそもサイマジョ能力者候補がビルかシマノ(シマヌ?)しかいなくなってしまいます。どちらもちょっと台詞と合ってなさすぎますよね。キャラ崩壊ってレベルじゃない。そうすると、ウッディ―殺しの能力とサイマジョは別能力か、あるいはスラッカがそのとき近くまで殺しに来ていたか。しかし別能力だとするならやっぱりちょっと似すぎですよね~。う~む。

映画『東京喰種』感想

映画 東京喰種 公式サイト

http://tokyoghoul.jp/

 

昨日、渋谷シネパレスで映画版『東京喰種』をみてきました。

木曜18時00分の回で、100人くらいの広さのスクリーンが15人くらい埋まってた感じ。かなり快適に見ることができました。あと、なぜか木曜はメンズデーで男性1,000円という値段設定になっていました。1,000円で見れて少しだけ得した気分でしたけど、メンズを優遇して何かいいことあるのだろうか。ある意味現代的と言えるかもしれませんけど。ちなみに男女比は余裕で女性の方が多かったです。まぁ東京喰種だし。キングダムとかだったらメンズデーに男くさくなるのかもしれない?

さてさて。東京喰種、私は漫画版の方は何年か前の分まで既読です。なんか佐々木琲世がいつの間にかカネキケンに戻っていた(?)あたりまで。この漫画って、色々と裏設定は多いのでしょうけどその割には強さバランス崩壊してるし行き当たりばったり展開のように見えて、不思議な漫画でした。でしたっていうか今もまだ連載中だと思いますけど。考えてるのか考えてないのか…って感じで。勢いとエンターテイメント性はめちゃめちゃありますよね。

映画版は、かなり原作に忠実に作られてるなぁと思いました。キャラクターがそれぞれ雰囲気が合っている人が多くてすごかったです。特に西尾先輩かな。めちゃめちゃイケメンで演技も上手くて雰囲気にも合っていた。なんかほんとに西尾先輩ぽかったです。あとはトーカちゃんですかね。見る前はイメージ違いすぎないか…?と思ってましたけど、全然、完全にイメージ通りでした。でも宗教上の理由(笑)で続編は無いのかな…残念ですね。人肉を食べる役が嫌だったとかディスってたのはちょっとおもしろかったというか、ふふふと笑えましたね。

ラビットvs真戸先輩までで終わりだったわけですけど、東京喰種ってここから先がおもしろい漫画だと思うのですよね。CCGの組織内の話とか、各区の喰種集団の話とか。喰種vs喰種になっていったり、そういうところがおもしろい。でも映画は続編作られるか微妙なところですよね。まずヒロインを変更しないといけないですし。

あと、原作未読だと内容的に意味がわからない部分が多いんじゃないかなーとは思いました。私は原作既読だったので問題なかったですけど。「シュウウ」なんて映画の台詞だけで言われてもまったくピンとこないと思う。大丈夫なのかな。でもあそこはたぶん母親もピンと来てないけど娘が言葉や漢字を覚えようとしているのはちょっと嬉しいって感じのシーンだったからシュウウ?なに?くらいが逆にちょうどいいのかな。

とりあえず、続編が作られれば、絶対見に行くと思います。あと漫画版も最新のところまで読んでみたくなりました。