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『22年目の告白』(小説版)ネタバレ感想

浜田倫太郎『22年目の告白』講談社文庫 2017年4月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

電車の中で読んでいて「えっ」て声でたとおすすめされて購入してみたのですが、2017年6月に公開された映画の小説版という位置づけの小説でした。読み終わってから知りました。というかこの映画の存在をまったく知りませんでした。今まさに公開中の作品らしいのですけど、映画の情報って能動的に探さないと入ってこないものなのですね。

たしかに思いっきり意外な展開で、はあああ?と衝撃を受けてしまいました。刑事の牧村さんが「私が書きました」と告白するシーンですね。たしかその時点で深夜1時は過ぎていたのですけど、もうこれは今日中に最後まで読もうと決めて、そのまま読了でした。すごい満足度高かった。

たしかに、どちらも有り得るなーと思いながら読んではいました。本当に殺人犯なのか、実は殺人犯ではないのか。この曽根崎というキャラ、結構いい人っぽく描かれているというか、性根が腐った人物としては描かれていない感じでしたので、オチにも納得感がありました。作中で曽根崎をやばい人物認定したのは刑事の牧村さんと編集長の石黒さんの2人。牧村さんはグルだったので当然そう言いますし、編集長はノリ重視で人を見る目は無い設定ということなのでしょう。

主人公がずっと曽根崎という殺人犯を凶悪人物と思っていなかったのも、ぽやぽやして頼りない人物設定だからと見せかけて(まぁ実際頼りない人物設定ではあるのでしょうけど)、結果的に曽根崎は悪人ではなく主人公は間違えてなかったというか、そんなオチになるところがおもしろかったですね。

映画版もちょっと興味は出てきましたけど完全にストーリーを知ってしまった今となってはもう…って感じですかね。

でも映画の小説版と読後に知ってちょっと納得できた部分もありました。キャラクター設定の全体的な軽さとか。イケメン店員目的で一人でバーに通う30歳女性てどんな設定…。テレビドラマとか映画とかの登場人物ぽい設定ですよね。