読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

SB新書『AI失業』感想

井上智洋『AI失業』SB新書 2023年11月刊

 

 

生成AIによって世の中がどう変わっていくか、興味深いですよね。変わる仕事と変わらない仕事があるのだろうなと思います。この本では特に仕事がどれだけ奪われるかという視点で語られていました。

生成AIによって代替される職業と代替されない職業があるということで、特にクリエイター、事務職、専門職などのホワイトカラーの職業が代替されていくだろうという内容で、とても納得感がありました。逆にブルーワーカー系の職業はAIに変わられることは無く、今後も人手不足は続くと。きっとそうなるだろうなと思います。保育や介護の人材は不足するでしょうし、運送なども不足するだろうと思います。

私のような税理士事務所は、この先どんどん少人数で済むようになっていくと思います。単純作業的な仕事の量はどんどん減っていきますよね。逆に言うと今までと同じ人数でまわすなら今までよりも多くの仕事をこなしていけるようになると思います。どちらを取るか悩むところですが。

人手不足の業界もあれば人手が余る業界もあるということで、労働市場のミスマッチが起こっていくという予測のようです。もともと少子化労働人口は減っていきますし、その分くらいの仕事減だったらちょうど良いのでしょうけど、なかなかそんな綺麗にはいかないのだろうと思います。

本の最後でベーシックインカムがおすすめされていましたけど、ベーシックインカムって公平感があって良さそうですよね。私は単純に仕事が好きなのでベーシックインカム導入後も変わらず仕事を続けると思いますけど。病気とかしたときに収入があるのは良さそうだなと思います。

漫画『葬送のフリーレン』感想

漫画『葬送のフリーレン』感想

 

 

年末年始の帰省の新幹線の中で子どもを抱っこ紐で抱えながら読んでました。漫画はさっと読めてさっと中断できるので良いですね。特にこの『葬送のフリーレン』は1話ごとに同じノリのまま完結する感じで、読み進めやすかったです。

というわけで、2023年のヒット作品、葬送のフリーレン。何年か前に1話2話くらいはwebで読んだことがあって、そのときはあまりハマりませんでした。今ごろになってあらためて世の中に釣られて読んでみたら、普通におもしろかったです。正直めちゃめちゃ感動するとかは無く、続きも特に気にならないのですけど、毎話おもしろく読み進められる良い作品だと思いました。

セリフではなくキャラクターの表情で語るという手法がとても良いですね。ワンピースの真逆ですね。普段ワンピースばかり読んでいるので最初はセリフ無しのキャラクターの表情だけで語るコマに戸惑ったりしたのですけど、むしろこっちの方が漫画的ですよね。慣れたらめちゃめちゃ良いですね、この手法。絵だけで語るという。絵も綺麗で、とても読みやすい作品だと思います。

↑ 絵がうまい。

過去の魔王討伐の旅や世界観に設定があって、それが少しずつ明かされていく感じはとても良いです。わくわくします。でも勇者ヒンメルとフリーレンの間のやけに濃い思い出が後から追加されていくのはちょっと困惑です。1話のフリーレンのそっけなさが何だったのかということになってしまいます。かといって現代のフリーレンのパーティの話を延々と続けられるのも…と思いますし、あんまり20巻30巻とか続く作品じゃないのかもしれませんね。

今のところは安定しておもしろく読める良作だと思います。これからも楽しみです。

でも今1話を読み返してみたら、1話の方が絵がうまかったんじゃないかと思ってしまいました。やっぱり何年も続けていくうちに作者の中で熱意がなくなっていったり時間がなくなっていったりするのでしょうか。

税理士事務所を開業して6年が経過しました。

いつの間にか6周年になっていました。正直自分でも何年目か覚えていなくって、つい最近人に「開業して6年目になりました」と言った記憶があるのですが、7年目に入ってました。素直に間違えてました。まぁ6年目も7年目も誤差みたいなものですよね。誰も気にしないし本人も気にしない。

 

 

↑の去年の時点で従業員3人(自分も含めて)の事務所で、今年もまったく変わっていないです。売上も2700万円くらい。今年は子どもが生まれて仕事を断ったりしていたので下がっているかもしれません。でも最近は子どもを保育園に預けて楽になっているので、新規の仕事をどんどん受けたりもしています。

今年の大きな変化としては、ついに良い事務所物件を見つけたことですね。まだ事務所登録を変更していないのでおおっぴらに公表はしていないのですけど、高井戸駅徒歩3分くらいで今の自宅兼事務所から2分くらいの距離にある2部屋の物件です。マンションの2階です。古い建物ですけど内装がおしゃれで、これはとても気にいっています。たぶん確定申告明けに引っ越しになると思います。

作業部屋の変遷としては、

2年前 高井戸駅前のヴェラカーサたかのというマンション(ワンルーム

半年前 富士見ヶ丘駅前のノースメインビルというマンション(2DK)

現在 高井戸駅徒歩3分の4階建てマンション(2DK)

という流れです。

本当は高井戸駅周辺でビルを買いたかったのですけど、お洒落な部屋が見つかったので、もうここで大満足です。ついに求めていた物件が見つかりました。

税理士事務所としての7年目の目標のようなものは、正直言ってまったく無いです。私個人の税理士としての目標も、特に無いです。現状で100%満足してしまっています。仕事は楽しすぎますし、良い顧問先の方々に囲まれて、みんなから頼りにされて愛されていると感じています。幸せしかないです。これ以上のお金も要らないですし、仕事もこれくらいの適度な量で充分と思っています。

育児の時間が取れるのも、とても幸せです。朝と夕方の保育園の送り迎えも行けていますし、ワンオペで子どもを見たり逆に妻にワンオペで見てもらったり一緒に見たりしています。今日は子どもが寝た隣で一人でのんびりブログを更新しています。更新が終わったら読書して寝ます。夜中に2~3回しか子どもが起きなくなったので、とてもとても楽になりました。普通に寝られるって幸せです。

と言っても確定申告の時期は妻にワンオペでお願いする時間が長くなってしまうと思います。申し訳ないですね。その分、他の時期でバランスを取っていこうと思います。

このあたりで税理士事務所を開業したときの、初心を思い出してみます。やはりそれは「ホワイトな税理士事務所を作ってやる」というものなのですけど、私の場合はずっと結婚願望があったのですけど給料の低い税理士事務所で働いていて、結婚するためにはまともな収入が必要で、そのためには独立するしかないという経緯での独立でした。その当時も今も本当に思うのが、この社会の労働環境は厳しすぎる。ハードすぎます。そもそも9時から17時まで週5日で働くというだけでもきついと思いますけどそれに加えて通勤時間もありますし残業もありますし。給料が良かったらまだマシかもしれませんけど平均してそんなに無いと思います。ブラックな労働環境が蔓延していると思います。当然そんな社会では少子化になりますよね。私の世代で変えていかないといけないと思っていますけど、今もぜんぜん社会は変わっていないですね。まぁ私一人で社会を変えられるとは思っていませんけど。それでも自分はこうしてホワイトな環境で仕事をしながら育児もできています。従業員にもしっかりホワイト環境で働いてもらっています。やろうと思えば全然できるということですね。

まぁ、こうして初心を振り返ってみても、別に初心を忘れたこともないですし昔も今も特に変わらずに事務所運営をしているなぁという感じの感想でした。サラリーマンを辞めて独立して6年も経っても、結婚して子どもができても、あんまり人間って変わらないものなのかもしれませんね。