読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

バチェラージャパンシーズン3 エピソード7まで感想

バチェラージャパンシーズン3 エピソード7まで感想

 

バチェラー3、毎週楽しみに見てます。今のところ毎週めちゃめちゃおもしろいですね。現在エピソード7まで公開されたところです。今日は予定が台風で全部キャンセルになって一日ずっと自宅で仕事したりYoutubeみたりのんびりしてますので、ブログにここまでのバチェラーの感想を書いておきたいと思います。

エピソード7でついに中川さんが脱落してしまいました。1話時点からすごい好きでしたけど、最後に選ばれないことは確定しているというか、明らかにバチェラーとは合わないと誰もが思う人だったと思います。シングルマザーの田尻さんとはまた別の意味で初めから対象外というタイプの人だったと思います。自分から落としてくれと言ったみたいな終わり方でしたけど、バチェラーは色々考えた上で自分が思い切りふったという形にするのが優しさと思って「バラは渡さない」(関西弁だったかな…)と言っただけだと思うのですけど、スタジオの人からは「バチェラーは思ったより強い女を望んでいるんだなと思った」みたいなズレた感想を言われていて、ここについてはバチェラーちょっとかわいそうでしたね。

でもこのバチェラー、番組の演出のためなのかもしれませんけど、ちょっと人間としてどうなのか…みたいに思えてしまう部分がありますよね。ウエディングドレスを4人に着せて「客観的にみてしっくりくるのは誰なんだろう、すっごいわくわくしてますね」うーーーん。王様かよ。Amazonのスタッフが考えた可能性もあるでしょうけど。なんか色々なシーンで、このバチェラー、自分についてこれる人が合格、ついてこれない人は不合格、みたいな考えがみえて、ちょっとこのバチェラーと結婚して何十年も一緒に暮らすのきつくない?って思ってしまうのですけど。気配り力が無いというか。相手より自分中心というか。相手の気持ちを想像する能力が無さそう。まぁそれは1話の時点から割と思ってましたけども。常に我慢するか、すっごい覚悟決めた上で結婚するか…って感じですかね、今のこのバチェラーと結婚するとしたら。でもまぁ、30歳前後の男はこんなものと言えるかもしれません。年をとったり色々と経験していくうちに柔軟になっていく可能性も普通にありますね。

でも私はバチェラーに対しては、好感度は高いです。普通にいい人だと思う。紳士的で誠実で。シングルマザーだったり元ホステスだったりしても本心で有りだなと思ってそう。次男だからかな。愛されて育ってきた素直さと明るさを感じます。たぶんちやほやされて育ってきたせいであろう空気の読めなさと頑固さは感じますけど。どういう仕事してるのかいまいち描かれてないので、そこは気になりますね。来週の実家訪問でそういう話題も出るのかな。親の会社を軽く手伝っているだけで社会経験ほぼ無いですみたいなカミングアウトがあったりするのかなもしかしたら。

最後、岩間さんと野原さんのどちらが残るのか、まぁ岩間さんですかね。唯一バチェラーについてきてくれそうなノリを感じます。野原さんや水田さんは最後選ばれたとしても結婚まではいかなそうですし。岩間さんは何となくこういう男と結婚してもうまくやっていけそうなパワーを感じます。したたかさというか。野原さんは車のシアターのシーンの「実際そんなに強くないけどね」みたいな会話のとき二人があんまりかみ合ってないように見えました。

来週の実家訪問のシーン、バチェラー1のときも2のときもこれで選ばれなかった人ってかわいそうだなぁと思いながら見てましたけど、今回もそうなりそう。特に田尻さんの実家訪問が、見ていて本当にきつそう。来週の予告でバチェラーと子供が話してるシーンありましたけど…。11歳でこんな番組に出演させられてかわいそうというか。11歳の子供を理由に落とすのもきついし、逆に落とせなくて残すのも見ててきつい。最後選んだら選んだできついし。子供が18歳になるまではこのままでと思ってますとかバチェラーが言い出してもきついし、子供も応援してくれているので1~2年後に結婚したいと思ってますと言われてもきつい。バチェラーという番組じゃなくて普通に出会って結婚だったらもちろん普通に大応援でしょうけど…。

道尾秀介『カラスの親指』ネタバレ感想

道尾秀介カラスの親指講談社文庫 2011年7月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

いつもTwitterで小説を教えてもらっている人が今読んでいると言っていた本。ちょうど寝る前に読む本がなくなっていたので、それならばということで自分も買ってみました。かなり古い作品だったみたいですが、作者は聞いたことのある人でした。何度か読んだことがあると思います。終盤のオチにびっくり系の小説の人って印象でした。よくこんな物語構成&オチを思いつくなぁ系の人というか。すごいですよね。

というわけでネタバレで語ります。

この小説も、最後のオチにおどろく系の作品でした。かなり予想外で、驚きました。でもそう言われるとすべてが納得、という感じでしたね。たしかに不自然といえば不自然なストーリー進行が多かった気がしますし。都合のいい展開というか。でも小説なんてそんなものという意識で読んでいましたので、違和感は全然ありませんでした。序盤~中盤もかなり緊張感があって一気読みに近い形で読めましたけど、それがすべて仕組まれたもの&演技だったというオチは、かなりおもしろかったですね。すごいなぁと思いました。普通に緊張感を持って読んでましたので、完全にだまされました。

こういう最後にびっくり系のオチって、それがなかったとしても物語として成立するというのが大事ですよね。そうでないと、読んでいて、このまま終わるのはおかしいから何かあるのだろうな→やっぱりな、という印象になってしまいますし。

業者のフリをして事務所へ突撃する展開はすごい緊張感ありましたし、最後にすべてが明かされる展開もすっきりできましたし、二重に楽しめた小説でした。すべてがつながる感じは、とても良かったですね。すごかったです。

芦沢央『バック・ステージ』ネタバレ感想

芦沢央『バック・ステージ』角川文庫 2019年9月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

広島旅行のときに新幹線の中で読みました。広島の福山駅に着いたときもまだ途中で、そのあと福塩線という電車に乗り換えたあとも車内で読み続けて、ちょうど高木駅というおばあちゃんちの最寄り駅に着いたときにあと少しで読み終わるというタイミングで、もうこのまま乗り過ごして最後まで読み切っていこうかと思ったのですけど、さすがにおばあちゃんが待っているので断念して電車を降りました。それくらいおもしろかったです。夢中で読めました。結局おばあちゃんちに着いたあとはおばあちゃんと話したり買い物へ行ったり夜ご飯を食べたりしてましたから、その日の寝る前になってようやく最後まで読むことができました。

最初から最後までおもしろかったですね。基本は短編集って感じでしたけどそれぞれ繋がりがあったり同じ場所が舞台だったりで、一連の物語という感覚で読めました。

読み終わったあと、1話目の母親の話だけが舞台と無関係で謎だなぁとちょっと思ったのですが、よく考えると2話目も舞台とそんなに関係なかったですね。どちらもオチが意外性ある感じで、それでいて最後はいい雰囲気で終わって読後感も良く、いい話だったと思います。

でも3話目が一番おもしろかったですね。脅迫状が届く展開も、舞台の役柄のために体の関係を持つ展開も、ストーリーに緊張感がありました。オチも良かったです。ジャンプ漫画のアクタージュみたいなノリでしたね。舞台に命かけてる、みたいな。この話は短編としてはトップクラスにおもしろかったと思います。いま思えば妥当なオチという気もしますけど、新幹線の中で読んでいるときはおお~すごいオチだなあ~くらいに思いました。

最後の最後にいい雰囲気で終わるのも良かったですね。「もう解散したって答えてもいいですか」という台詞は名文だなぁと思いました。この終わり方は圧倒的なセンスを感じる。

この作者の次の作品も楽しみですね。今の最新作のカインは~みたいな名前のやつも評判がとても良いっぽくて、文庫化されるのが待ち遠しいです。