読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

辻堂ゆめ『片想い探偵 追掛日菜子』ネタバレ感想

辻堂ゆめ『片想い探偵 追掛日菜子』幻冬舎文庫 2018年6月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

(今回は特にネタバレは無いですが…)

 

『いなくなった私へ』の作者の新作でした。本屋の新刊コーナーで見かけて購入。1~2日くらいでさくっと読み終わりました。『いなくなった私へ』はファンタジーの中に理屈もあって納得感があり、おもしろく読めるミステリーでした。この『片想い探偵~』はがらっと雰囲気が変わって、コメディノリでさくっと読めて、これはこれでおもしろかったです。

最初は、弟視点のプロローグの文章がいきなりとても寒くてきつかったりしましたけど、割とすぐ世界観に入れて、あとは最後までそのまま素直に読めました。かなりギャグ寄りな世界観だと思いますけど、まぁこれはこれでって感じで。未成年が一人で居酒屋に入ってオレンジジュースだけの会計ってなかなかものすごい展開ですけど、第1話からこれだったので、そういうノリの小説なんだって納得しながら読めました。

推し相手が幅広くって、それぞれリアル感があったのが良かったですね。お相撲さんは稽古の見学ですぐ会えるとか、首相はSNSで追いかけられるとか。たしかに…って感じでした。ある意味アイドルより推せるかもですね。妙に納得感があった。

私はむずびズムが解散してしまってから、こういう風に何かを推すこともなくなってしまって、ちょっと悲しいというか…。推しているときって基本幸せですからね。その辺の幸せな感じはとてもうまく描写されていて、主人公にかなり共感しながら読めました。

「バチェラー・ジャパン シーズン1」感想

Amazon prime ビデオ「バチェラー・ジャパン シーズン1」

https://www.amazon.co.jp/dp/B01N6POVWZ

 

シーズン1、多少駆け足で飛ばし飛ばしでしたけど、一気に全部視聴しました。バチェラー2の方にはまってそっちも一気に視聴して、その流れで1の方も…という感じで。ちなみに81momentの人が最後に残ったということは既に知っている状態でした。

ほんとに一気にバチェラーにはまってしまった。

シーズン1はシーズン2と比べると参加者の女性陣が女優さんやモデルさんばかりで、めちゃめちゃ華がありましたね。20代前半くらいの女子が多かったですし。というか最後の方になると20代前半ばかりが残されていて、バチェラー結婚する気あるの…?って感じでしたよね。バチェラーやる気あんの?っていう。最後、バチェラーも蒼川愛さんも、どちらも結婚する気なさそう感がすごかった。番組の趣旨だいじょうぶか…?っていう。

 

今さらですけど完全ネタバレで語ります。2017年の作品ですし。

 

蒼川愛「あのことについて話します」

YouTube 2018年4月18日公開。※2018年7月に動画削除されています

おそらく契約上バチェラーという単語を出せなくてタイトルではぼかしているのですけど、バチェラーについて語った動画。結婚する気はなかったと受け取れる内容。まぁ年齢を考えるとそうですよねっていう。バチェラー久保さんの方も結婚する気なさそうだったのでWINWINと言えるのかもしれませんけど、視聴者的には「趣旨違わん…?」っていう。

でもビジュアルはほんと推せますね。バチェラーのときは後半めちゃ日焼けして真っ黒になっていましたけど、今の色白モデル体型のビジュアルの方が個人的に推せます。しかし81momentって、アイドル系の対バンライブだとだいたい早い時間帯に割り当てられていて、つまり人気度の低いグループってことなのですけど、そんなグループにこんなすごい逸材がいたとは…って驚いてしまいました。

さてさて。

バチェラーの感想ですけど、バチェラーのおもしろいところってほんとに色々ありますけど、まずはやっぱり、通常の(よくある一般的な)恋愛と違って女性から男性へのアプローチなので女性陣が基本的に慣れてなくて変な具合になるという新鮮さですよね。序盤~中盤で積極的にいかない人が落とされていく流れとか、男性視点だとどんなイケメンでも積極的にいかないと彼女はできないって感覚があるのですけど、女性はきっとそういう感覚がなくて、ぼんやりしてる女性陣が多いというか。特にシーズン1ではそうでしたね。日常生活では全然ぼんやりしてても彼氏できるでしょうし結婚もできるでしょうから問題はないのでしょうけど、バチェラーの特殊空間だと弱いという。そして積極的にいっている人も「え~そんなことしちゃう…?」みたいな行動が多くって、そういうところがとてもおもしろい。変な行動をしてないのって最後に残った蒼川愛さんくらいじゃないのかな。テレビでカットされてる部分とかはわかりませんけど。

あとシーズン1の感想として言いたいのは、バチェラー何なの!?ってことですね。終盤になるほどに全員に対して「好きという気持ちになってきた」とかそういうことを言いだして、番組の趣旨として言わされてるのかなーとは思うのですけど、そうだとしてもキモいっす。バチェラーがバチェラーを演じすぎて完全にエロゲーの主人公になってしまっている。エロゲの主人公でもキモいですからね。3Pルートに入るためのシナリオ上の都合で「2人のことがどっちも好きなんだ! ダメかな?」とかいう定番の台詞がありましたけど、別にダメじゃないけどキモいっす。シナリオライター必死だなぁと思っちゃいますよね。このシーズン1のバチェラーに対してもまったく同じ感想を抱いてしまいます。シナリオライター必死だなぁと。バチェラーのガードのかたさというか、失言しないことだけを考えながらしゃべってる感じがもう演技感つよすぎてきつかったですね。「下品だと思った」と言えばいいのに「決して上品ではない…という風に思ってしまって」みたいな言い回しをするところ。必死すぎるでしょ。恋愛してる感がまったくないという。そりゃバチェラー視点で言うと仕事でこの場に来ているわけですから当然なのかもしれませんけど。

すっかりバチェラー・ジャパンにはまってしまったのでいくらでも話せる感じなのですけど、さすがに長すぎるな。言葉も悪くなってきた。

ちなみに私の最推しはもちろん松長ゆり子さんです。「気を引くために泣く以外 泣く理由ってありますか?」ほんと良かった。こういう人めっちゃ好きですね。アウトドア派を求めていた(アウトドア多めだったのは番組の見映えの問題かもしれませんけど)バチェラーにはさくっと落とされてしまいましたね。落とされかけたときのアプローチが泣きながら「私は実は一歩引いて後ろをついていくような女じゃなくて~~」とCOするという謎すぎる感じだったのが逆に普段はめっちゃモテてきたからこういう状況に慣れてないのだろうなぁと想像できて推せました。

バチェラーについてはこの10倍くらい語れそうなのですけどさすがに長すぎるのでここまででー。

志駕 晃『ちょっと一杯のはずだったのに』ネタバレ感想

志駕晃『ちょっと一杯のはずだったのに』宝島社文庫 2018年6月刊

 

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 ※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

本屋の新刊コーナーで見かけて購入しました。同じ作者の前作の『スマホを落としただけなのに』も読んだことはありまして、そっちもなかなかおもしろかったですけど「さすがに主人公が下衆すぎん…?」という嫌悪感がありました。それと比べると今作の登場人物はまともな感じになっていて、読みやすかったです。

寝る前に読んで、2~3日くらいで読破でした。すいすい読めました。自分が殺人犯に仕立て上げられるという展開はベタですけどはらはらどきどきで緊張感ありますね。泥酔して覚えていない間に…というのもおもしろかったです。

あとは、殺された西園寺沙也加というキャラクターと、姉妹という設定もなかなかおもしろかったです。密室トリックは「うーんわかるようなわからないような…」って感じでしたけど、音声をつなぎ合わせて会話を作るところは「おお~~」と思いました。自然に聞こえるようにこの部分とこの部分をつなぎ合わせて…というところはリアル感ありましたね。

全然関係ないですけど、読んでもブログに感想を書いていない本って実はかなりあるのですよね。長々と感想を書くほどでもないし…みたいな。この小説もブログに載せずにスルーでも良かったのですけど、短くなってもいいから何か感想を書いておく、ぐらいでもいいのかなとも思いました。せっかく読んだわけだし。長く感想を書けそうならブログに載せるという考えだと、時間がとれるときしかブログを更新できなくなりますし、そこまで気合いを入れずにささっと書いてささっと更新する、くらいの感覚でもいいのかもしれない。