読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

税理士事務所を開業して3年が経過しました

税理士事務所を開業して、3年が経過しました。ここで3年間を振り返っての感想や、現状の事務所運営について、あとは将来の目標について、書き残しておきたいと思います。

 

数ヶ月前に事務所サイトの方でこういう記事も書いています。一人事務所でやっていくことの危機感というか、成長のためにも税理士法人の設立を目指していきたいなぁという思いを記してあります。今回はこれに加えてという感じで書いていきたいと思います。

 

 

 

ちなみにこれがこのブログの1年前と2年前の記事です。事務所の歴史も感じますけどブログの歴史も感じますね。これこそがブログの目的であり醍醐味と言えると思います。

 

上の記事を読むと、開業1年目はまったく売上がなかったけど開業2年目で一気に売上が伸びたのだなぁということがわかりますね。なつかしいです。ちなみに開業1年目の売上は100万円くらい、開業2年目は600万円くらいでした。ぶっちゃけすぎですけど、まぁそういうスタイルなので良いでしょう。開業3年目は1800万円~2000万円くらいになりそうです。順調すぎて自分で驚いてしまいます。経費もそんなに無いので今年は所得1000万円くらいにはなりそうです。税金や社会保険料がすごそうですね。税理士なのに特に節税もしてないですし。正直、収入についてはもう十分というか、これ以上お金は必要ないという感じです。欲しいものも特に無いですし。何なら去年の時点でお金についてはもう十分でした。去年の時点ですでに、あとは楽しそうな仕事が来たら受けていこうとか、この社会のためにやっていこうとか、そういう気持ちでした。今もそれが続いています。

現状の事務所については、数ヶ月前に事務所を移転しまして、とても広い一戸建てを賃貸して、半分を事務所、もう半分を自宅という形で使っています。とにかく映える税理士事務所を作りたいという目標がありまして、井の頭線高井戸駅の周辺でひたすら物件を探し回って、和風の一戸建てに落ち着きました。広い和室や応接室があって、そのどちらかにお客さまをお通ししています。思い描いていた映えはお洒落なオフィスとかお洒落なカフェ風の事務所とかそういう感じだったのですけど、今の和室&庭という事務所も、これはこれでとても気に入っています。

少し前にアルバイト従業員を雇いまして、細かい入力作業はその方がやってくれるようになったので、自分はとても手が空くようになりました。時給2000円で週3日来てもらっています。雇用保険も適用になっています。その結果として、私は週4日くらい仕事をすれば十分という感じになりそうです。割と理想的な仕事状況と感じています。あんまり美術館や映画館へは行けてないのですけど…。

開業してから3年、現状とても事務所運営がうまくいっていると思っています。売上も利益も一人事務所としてはもうマックスに近いというか、これ以上を求めるとなると週5~6日働くとかになると思いますけど、そこまでしたいと思わないですし。自分の仕事ぶりなども含めて、現状には100%満足しています。ここまで順調に成長していけるとは、開業した当初は思っていませんでした。ただ、10年後も同じように100%の満足でやっていけるかどうかは、正直わかりません。開業してから今までの3年間って、ものすごく成長できましたし、ものすごく楽しかったです。3年間でこんなに成長できたことって人生で無いんじゃないかなと思います。これと同じような成長やチャレンジをこれからの人生で同じように続けていけるのかどうか…という不安は、正直あります。それに、今はとっても仕事相手からも業界内でも頼られて感謝されて社会からちやほやされている感じがありますけど、これは私が業界内では若手という立場だったからなんじゃないかという思いもあります。もしかすると10年後も同じようにちやほやしてはもらえないんじゃないかなぁと。まぁそれならそれで良いですけど。逆にこれから若手の有望な税理士が出てきたら自分がその人たちをちやほやする側にまわっていくのかなぁとも思っています。

そういうわけで、現状には満足しながらも、今後のことを考えると何か目標というかモチベーションになるものがほしいかなという感じです。ずっとこのまま一人税理士(&アルバイト従業員)としてやっていってもどこかのタイミングで成長が止まってしまうんじゃないか…というような恐怖があるわけです。なので親友の会計士の人との税理士法人設立というのはそういう意味でもベストなわけですけど、いつ実現するのか、完全に未定です。個人的には明日でもいいくらいなのですけど。

それか、税理士法人ではなくて一人税理士としてやっていくのなら、カフェ兼税理士事務所という夢も有りなのかなというふうに最近思うようになりました。サラリーマン時代の夢だったのですよね。カフェ兼税理士事務所というスタイルで開業することが。カフェ大好きなので。そのカフェの座席で仕事したり、打ち合わせをしたり、例えば貸し切りにしてセミナー的なことをおこなうことも可能かなぁとか、色々と妄想していました。税理士法人の設立を目指すようになってカフェ兼税理士事務所はあきらめたわけですけど、いったんカフェ兼税理士事務所でお店を出してみるのもおもしろいかなぁと最近ちょっと思うようになりました。完全に新しいスタイルですし、わくわくする挑戦かもしれないなぁと。今まで考えていなかったようなことを考える必要も出てきそうですし、今ままで無かった悩みが生まれたりして、この先の私の社会人人生にとってプラスになるんじゃないかなぁと。

まぁ、カフェ兼税理士事務所は正直わかりませんけども、何かチャレンジというか、わくわくすることを考えてやっていきたいですね。どんどん新しいことをしていきたい。

税理士としての夢というか目標としては、今も昔もナンバー1税理士になるということです。何をもってナンバー1税理士なんだという話になると思いますけど、最近思うのは、とりあえず顧問先の方々からの私の満足度が100%であれば、それはもうナンバー1なんじゃないかなぁということです。100%の満足度ということはそれより上は無いわけですから。それが一つの目標というか仕事スタイルになり得るのかなと思いました。一応、今すでにそれは達成されているんじゃないかと思うのですよね。顧問先の方々、法人20件の個人20件くらいですけど、たぶん全員が私のことを大好きなんじゃないかと思います。私も自分の顧問先の社長さんたち全員のことを大好きです。いつも感謝しかないです。

あとは従業員にとってもナンバー1でありたいという気持ちもあります。この業界やこの社会にはブラック企業がいっぱい存在するなぁとずっと思っていて、私の世代でそういうものは無くしていかないとなぁとずっと思っていました。くだらないビジネスマナーなんかも全部なくしていきたい。まぁ社会全体を自分一人で変えるのは無理だろうとわかっていますけど、せめて自分が最強にかっこよくてホワイトな税理士事務所を作ってやろうと思っています。できるかできないかでいうとできる、ということを私が証明しておこうと思います。他ができなかったことをできるってナンバー1っぽいですしね。

住野よる『か「」く「」し「」ご「」と「』ネタバレ感想

住野よる『か「」く「」し「」ご「」と「』新潮文庫 2020年11月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

今月の新刊です。発売直後くらいに買って、1週間くらいで読み終わっていたのですけど、ブログの存在を忘れていました。今月の仕事がいそがしかったというのもあります。もう「おもしろかった」だけの感想でも良いのですけど、10分間くらいで書けるだけ書いてみます。

毎回この作者の小説は泣けて、とても好きです。文章のセンスがとても好きというか、文章が青春って感じというか、そういうところも含めて全部好きです。今回も最後泣けました。

か「」く「」し「」ご「」と「、ものすごいタイトルの小説ですね。最後に また「 が付いてることに今さっき初めて気づきましたけど。

ミッキーの章が始まって、どうやら超能力を持っている人が他にもいる世界観なのだなとわかったとき、とてもわくわくしました。だんだん5人の関係性が見えてくるところとか、そういうちょっとミステリっぽいノリがあったのもおもしろかったです。

最初の章の京くんのキャラクターがまさにこの作者の今までの小説の主人公という感じだったので、そこから別のキャラクターの視点に移ったときの新鮮さがすごかったですね。こういうパターンもあるのかぁ~と。

最後、京くんとミッキーが相思相愛だったと明かされたのが、ちょっと不思議でした。あれ、いつの間に?という。ミッキーの章の時点では京くんに対しては恋心は無いように描写されていたと思うのですが…。これは二度読みしてしまいましたけど、わかるようなわからないような…。片想いの気持ちに蓋をしていた、みたいな感じだったのでしょうか。

でも5人ともそれぞれ好感持てておもしろかったです。最後もどうなるのかどきどきでした。青春小説って感じでしたね。この5人それぞれの能力も今だけのものなのか。どうなのか。

この作者の次の小説も、本当に楽しみです。

「バチェロレッテ・ジャパン」最終話まで感想

「バチェロレッテ・ジャパン」感想 最終話まで

 

※最終話まで完全にネタバレで語ります。

 

最終話はバチェロレッテの実家訪問なのかなと思っていたら、どこかのレストランでお母さんとだけお茶するという展開でしたね。しかもすごい短い時間だった印象です。あっさりというか、ちょっと残念に思いました。でもいい人そうなお母さんでしたね。

そのあとの屋久島での2人との最後のデート。正直どちらとも変な雰囲気というか、あれ…?って感じがありました。杉ちゃんに対してはもう前から異性として見てない感じでしたけど、黄さんに対しても変な雰囲気というか、リスクマネジメントをしないで感情を出してという会話のあとに黄さんは福田萌子さんに対する思いではなくて自分のことを答えていましたけど、それに対して福田萌子さんが大満足の様子を見せて今が一番かっこいいみたいにまとめていて、見ていてうーーん?って感じでした。自分への愛情を見せられて満足するのならわかりますけどそうでないのに満足気で。そもそも会話内容も抽象的で軽いというか、本気で向き合っている2人の会話には見えないというか。すべて見終わったあとなら選ぶ気がなかったのかなぁと思いましたけど。黄さん側もバチェロレッテに対してガチじゃない空気がとても出ていて、最終話で最後に残した人とこんな雰囲気で会話をしてしまう悲しさというか、そういうことを思いました。

杉ちゃんとのデートも、やっぱり男女の感じがあまりしなかったですね。ほんとに、これだけ時間をかけて選んできた結婚相手候補と最終話でこんなことになっている悲しみというか。なんかこの回は杉ちゃんの方も、バチェロレッテの元カレの話をただうなずいて聞くだけだったり、かみ合ってない感じがあったように思います。Amazonの編集のせいかなー。最終話のバチェロレッテの結論に納得感を持たせるためにそういう感じの編集にしていたのかなー。このとき、元カレとは理由はわからないけどふられたみたいな発言がありましたけど、視聴者視点では察しがつくというか、まぁ、男にふられる人だろうなとは思いましたよね。でも杉ちゃんが絵を描きながら瞳をのぞき込んで後ろの景色が映ってると言うシーンは、とても感動しました。まじで感動した。杉ちゃんって本当にすごいなぁと思いました。でももしかすると、Amazonが感動シーンだけ編集して放映していて、その他の普段のシーンではちょっと頼りなかったり会話がはずまなかったりとかも、もしかしたらあったのかなぁとも思いました。視聴者視点では毎回予想もしてない芸術的な愛の伝え方が出てきてひたすらすごい人という印象しかないですけど。実際、芸術作品を作るようなノリで告白の内容を作り上げているのかなというようにも見えました。最後のスタジオでの再告白なんかも、無理に決まっていますし、人間関係的なことを考えたら相手も困らせて自分もみじめになる悪手という感じですけど、僕の考えた芸術作品を見てくれ的な意味合いもあってああいう行動に出たのかな?という気はしました。そういうのってありますよね。そういうとき良い仕事できたりしますよね。

バチェロレッテが誰も選ばなかったことに対しては、驚きましたけど納得感はありました。実際、例えば杉ちゃんを選んだとして、リスペクト0って感じでしたから恋愛になることはないでしょうし、杉ちゃん側も続かないと思います。黄さんを選んだとしてもここから逆転して愛されることはないでしょう。ものすごい勝手な想像ですけど。17人のうちの他の誰かを選ぶというのもちょっと想像できないなぁと思います。視聴者視点でも、この中でこのバチェロレッテと合う男性っているの…?って感じは割と序盤の段階からありました。福田萌子さんに合う男性はきっと他の場所にいるでしょうし、杉ちゃんや黄さんも他に自分に合うすばらしい女性がいると思います。

福田萌子さんがどういう仕事をしていてどういう結婚生活を送りたいと思っているのか結局最後までよくわからなかったですけど、次に付き合う人と結婚したいという言葉は、強い結婚願望を感じて、視聴者視点でとても良かったです。バチェラー1とかあきらかに結婚する気持ちゼロで参加してましたし。結婚に対してガチっているのはとても好感を持てました。バチェラー3も結婚に対してガチなところは嫌いじゃなかったです。

正直このバチェロレッテジャパンはAmazonが選んだ男性17人に色々と問題があったという気がしますけど、そもそも構造上の問題もありますよね。選べる立場の男性が一人の女性を取り合うという構図だとなんだか違和感があります。選べない立場の男性が一人の女性を取り合うという方がまだ自然に思えます。能力高くてしっかり稼いでいるエリート系の人を17人そろえてあげないとバチェロレッテがかわいそうだなぁとは思いましたけど、そんな人たちがバチェロレッテ・ジャパンという番組に出る意味がなさすぎるという。バチェロレッテがお金持ちだったり親がお金持ちだったりしても、自分で稼いでいる人からするとだから何?って感じですし。バチェロレッテが美人だったとしても、能力高い男はもともと美人の中から選んでいるのでだから何?って感じでしょうし。なので、どうしてもモデルや俳優などのタレント的な仕事をしていきたい人が売名的な意味合いで出演するという構図になってしまうのだろうと思います。そういうわけで今回バチェロレッテが最終的に誰も選べなかったというのもあり得る話というか、自然といえば自然だと思います。次回のバチェロレッテ・ジャパンは夢見る20代アルバイターとかをバチェロレッテにしたら誰かを選ぶのではないでしょうか。いやそれは福田萌子さんとあまり変わらないかな…?

福田萌子さんに対しては、いつも本音を言わずに当たり障りのない言葉で終わらせるところに物足りなさは感じましたけど、態度にはわかりやすく出すところもあって、明るいキャラで、好感持てる良い人だったと思います。最後のスタジオトークで、100%自分で決断して決めましたみたいなことを言って、周りがうんうんそれで?みたいな空気のときにそこで会話終わりみたいなシーンが何回かあって、見ていてきつかったですね。100%自分で決断して決めるのなんて当たり前で、その理由とか深い内容とかを聞きたいのに一切言わない、みたいなところがきつかったです。福田萌子さん本人もそのあたりの思いをうまく綺麗に言語化できないという感じだったのかもしれません。この福田萌子さん、いい人だとは思いますけど、柔軟性ゼロなところとか、男にはモテないだろうなぁという感じの人だったと思います。付き合ったとして、意見のすり合わせとかできるのかな…。相手の男が「海外に来て朝6時に起きてジョギングするのはなぁ…」と言い出したらどうするのかな。

バチェロレッテ2は、あったとしてどんな感じになるのでしょうかね。個人的には、次はビジネス系の人をバチェロレッテに選んでほしいかなー。ガリガリ仕事してる系の。