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「バチェロレッテ・ジャパン」最終話まで感想

「バチェロレッテ・ジャパン」感想 最終話まで

 

※最終話まで完全にネタバレで語ります。

 

最終話はバチェロレッテの実家訪問なのかなと思っていたら、どこかのレストランでお母さんとだけお茶するという展開でしたね。しかもすごい短い時間だった印象です。あっさりというか、ちょっと残念に思いました。でもいい人そうなお母さんでしたね。

そのあとの屋久島での2人との最後のデート。正直どちらとも変な雰囲気というか、あれ…?って感じがありました。杉ちゃんに対してはもう前から異性として見てない感じでしたけど、黄さんに対しても変な雰囲気というか、リスクマネジメントをしないで感情を出してという会話のあとに黄さんは福田萌子さんに対する思いではなくて自分のことを答えていましたけど、それに対して福田萌子さんが大満足の様子を見せて今が一番かっこいいみたいにまとめていて、見ていてうーーん?って感じでした。自分への愛情を見せられて満足するのならわかりますけどそうでないのに満足気で。そもそも会話内容も抽象的で軽いというか、本気で向き合っている2人の会話には見えないというか。すべて見終わったあとなら選ぶ気がなかったのかなぁと思いましたけど。黄さん側もバチェロレッテに対してガチじゃない空気がとても出ていて、最終話で最後に残した人とこんな雰囲気で会話をしてしまう悲しさというか、そういうことを思いました。

杉ちゃんとのデートも、やっぱり男女の感じがあまりしなかったですね。ほんとに、これだけ時間をかけて選んできた結婚相手候補と最終話でこんなことになっている悲しみというか。なんかこの回は杉ちゃんの方も、バチェロレッテの元カレの話をただうなずいて聞くだけだったり、かみ合ってない感じがあったように思います。Amazonの編集のせいかなー。最終話のバチェロレッテの結論に納得感を持たせるためにそういう感じの編集にしていたのかなー。このとき、元カレとは理由はわからないけどふられたみたいな発言がありましたけど、視聴者視点では察しがつくというか、まぁ、男にふられる人だろうなとは思いましたよね。でも杉ちゃんが絵を描きながら瞳をのぞき込んで後ろの景色が映ってると言うシーンは、とても感動しました。まじで感動した。杉ちゃんって本当にすごいなぁと思いました。でももしかすると、Amazonが感動シーンだけ編集して放映していて、その他の普段のシーンではちょっと頼りなかったり会話がはずまなかったりとかも、もしかしたらあったのかなぁとも思いました。視聴者視点では毎回予想もしてない芸術的な愛の伝え方が出てきてひたすらすごい人という印象しかないですけど。実際、芸術作品を作るようなノリで告白の内容を作り上げているのかなというようにも見えました。最後のスタジオでの再告白なんかも、無理に決まっていますし、人間関係的なことを考えたら相手も困らせて自分もみじめになる悪手という感じですけど、僕の考えた芸術作品を見てくれ的な意味合いもあってああいう行動に出たのかな?という気はしました。そういうのってありますよね。そういうとき良い仕事できたりしますよね。

バチェロレッテが誰も選ばなかったことに対しては、驚きましたけど納得感はありました。実際、例えば杉ちゃんを選んだとして、リスペクト0って感じでしたから恋愛になることはないでしょうし、杉ちゃん側も続かないと思います。黄さんを選んだとしてもここから逆転して愛されることはないでしょう。ものすごい勝手な想像ですけど。17人のうちの他の誰かを選ぶというのもちょっと想像できないなぁと思います。視聴者視点でも、この中でこのバチェロレッテと合う男性っているの…?って感じは割と序盤の段階からありました。福田萌子さんに合う男性はきっと他の場所にいるでしょうし、杉ちゃんや黄さんも他に自分に合うすばらしい女性がいると思います。

福田萌子さんがどういう仕事をしていてどういう結婚生活を送りたいと思っているのか結局最後までよくわからなかったですけど、次に付き合う人と結婚したいという言葉は、強い結婚願望を感じて、視聴者視点でとても良かったです。バチェラー1とかあきらかに結婚する気持ちゼロで参加してましたし。結婚に対してガチっているのはとても好感を持てました。バチェラー3も結婚に対してガチなところは嫌いじゃなかったです。

正直このバチェロレッテジャパンはAmazonが選んだ男性17人に色々と問題があったという気がしますけど、そもそも構造上の問題もありますよね。選べる立場の男性が一人の女性を取り合うという構図だとなんだか違和感があります。選べない立場の男性が一人の女性を取り合うという方がまだ自然に思えます。能力高くてしっかり稼いでいるエリート系の人を17人そろえてあげないとバチェロレッテがかわいそうだなぁとは思いましたけど、そんな人たちがバチェロレッテ・ジャパンという番組に出る意味がなさすぎるという。バチェロレッテがお金持ちだったり親がお金持ちだったりしても、自分で稼いでいる人からするとだから何?って感じですし。バチェロレッテが美人だったとしても、能力高い男はもともと美人の中から選んでいるのでだから何?って感じでしょうし。なので、どうしてもモデルや俳優などのタレント的な仕事をしていきたい人が売名的な意味合いで出演するという構図になってしまうのだろうと思います。そういうわけで今回バチェロレッテが最終的に誰も選べなかったというのもあり得る話というか、自然といえば自然だと思います。次回のバチェロレッテ・ジャパンは夢見る20代アルバイターとかをバチェロレッテにしたら誰かを選ぶのではないでしょうか。いやそれは福田萌子さんとあまり変わらないかな…?

福田萌子さんに対しては、いつも本音を言わずに当たり障りのない言葉で終わらせるところに物足りなさは感じましたけど、態度にはわかりやすく出すところもあって、明るいキャラで、好感持てる良い人だったと思います。最後のスタジオトークで、100%自分で決断して決めましたみたいなことを言って、周りがうんうんそれで?みたいな空気のときにそこで会話終わりみたいなシーンが何回かあって、見ていてきつかったですね。100%自分で決断して決めるのなんて当たり前で、その理由とか深い内容とかを聞きたいのに一切言わない、みたいなところがきつかったです。福田萌子さん本人もそのあたりの思いをうまく綺麗に言語化できないという感じだったのかもしれません。この福田萌子さん、いい人だとは思いますけど、柔軟性ゼロなところとか、男にはモテないだろうなぁという感じの人だったと思います。付き合ったとして、意見のすり合わせとかできるのかな…。相手の男が「海外に来て朝6時に起きてジョギングするのはなぁ…」と言い出したらどうするのかな。

バチェロレッテ2は、あったとしてどんな感じになるのでしょうかね。個人的には、次はビジネス系の人をバチェロレッテに選んでほしいかなー。ガリガリ仕事してる系の。