読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

広島県 鞆の浦 年末1泊2日旅行

今年も広島の親戚一同で年末に旅行へ連れていってもらえました。12月30日から12月31日までの1泊2日旅行。29日まで仕事でしたので、30日に新幹線で広島へ帰り、そのまま旅行先の鞆の浦で合流して1泊するというなかなかハードな日程でした。しかも今回は新幹線の指定席を別の日時で取った後にこの旅行が決まって、もう指定席は買えなくて変更できなかったので自由席で、東京駅で始発に1時間くらい並んで何とか座って帰りました。30日午前中の東京駅は自由席の列がホームからあふれて階段下の1階まで伸びていて、ものすごい人の多さでした。それでも1時間並べば席をとれるくらいでしたけど。この時期は10分~20分間隔くらいでどんどん出てますし、どんなに混んでいる日でも東京駅で始発に1時間並べば自由席に座れるようですね。

 

そんなわけで鞆の浦です。おばあちゃんちから近いので何度か日帰りで行ったことはあったのですけど、泊まったのは初めてでした。鞆の浦は昔は駐車場が無いから車で行きづらい観光地と言われていたらしいですが、今は2階建ての広い駐車場ができています。古い街並みの中を散歩したり船で仙酔島という島へ行ったり、のんびり楽しめる観光地だと思います。崖の上のポニョの舞台だったり、坂本龍馬ゆかりの地だったり、色々なドラマの舞台だったり(流星ワゴンなど)するようです。

 

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景勝館というホテルに泊まりました。そこでもらえたパンフレットの中の地図を撮影。近くの鴎風亭と同じ系列らしいです。親族が経営してるとかで、景勝館の方が歴史は古いらしい。

鞆の浦はエリアが狭いので、このMAP全部歩いても1~2時間くらいです。カフェでお茶しながらでも半日あればって感じです。 街並みを歩いたり、船で仙酔島へ渡ったりして過ごす観光地って感じでしょうか。

 

景勝館

http://www.keishokan.com/

 

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おそらく鞆の浦で一番有名なスポット。常夜塔。

ちょうど着いたときが昼15~16時くらいで、ホテルに荷物を置いたあと街へ散歩に出かけたら、夕焼けが綺麗でした。12月30日でしたけど、街を歩いている人も多くなく、カフェもどこでも並ばずにすぐ入れる感じでした。休みの日にカフェに並ばず入れるって本当にすばらしいと思います。正直それだけでも旅行にでかける意味あるなって感じがします。吉祥寺だと休日にカフェに入れないですからね…。鞆の浦もカフェが多くって、たぶん6~7店くらいあったと思います。私はこの1泊2日で3店に入りましたけど、街を歩いてすぐカフェがあってふらっと入ってコーヒーを飲めるって最高の環境でした。

 

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鞆の浦の街並み。店の数は少ないですけど、カフェ以外だと、雑貨屋さんとか保命酒の店とかがありました。ただ、買い食いできる店はあまり多くないと思います。

 

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階段を登って民俗資料館のある丘の上から。この民俗資料館は年末年始は閉まってました。残念。

 

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同じ民俗資料館の丘の上。ちょうど夕方の時間帯で、天気も良くて、綺麗な夕焼けを見ることができました。

 

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おまけというか。散歩のあとは宿に帰って夕食を食べたあと、露天風呂に入ってきました。このとき完全に貸し切り状態だったのでささっと撮影。宿泊した景勝館と系列の鴎風亭のどちらのお風呂にも入ることができました。少し離れているのですけどホテルの人がワゴン車で送り迎えしてくれる感じで。

 

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翌日は平成いろは丸という船に乗って仙酔島へ。5分くらいの船旅です。

 

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仙酔島はなかなか広い島で、何種類もハイキングコースがあります。30分のコースとか1時間のコースとか、2時間くらいのコースもあるようです(歩いたことないのですけど)。今回は30分のコースをのんびり歩いてきました。

 

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この丘の上まで登って下りてくるのが仙酔島の30分のハイキングコース。瀬戸内海は波もなくっていつも静かですね。

本当はカキ小屋というものがあって一皿1,000円とかで山盛りのカキを買えてその場でバーベキューみたいに焼いて食べるという楽しみができたのですけど、というか完全にそれ目当てで仙酔島へ行ったのですけど、そのカキ小屋は1月1日以降のオープンだったようで、12月31日は開いてませんでした。これは本当に残念でした。ひたすらカキを食べまくってノロウィルスとガチバトルしようと話していたのですけど。

 

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おまけの富士山。行きの新幹線の中から撮影。

 

来年の年末年始は、今度は私やイトコたちで旅行を企画しておばあちゃんたちへプレゼントしようという話になっています。場所の候補は色々出ていたのですけど、おそらく今回は四国の道後温泉に決まりそうです。道後温泉って10年くらい前に行ったことがありますけど、温泉街!って感じで、歩いていて楽しかった記憶があります。のんびりしたり買い物したり日帰り入浴したり、また楽しみですね。

『カラヴィンカ』ネタバレ感想

遠田潤子『カラヴィンカ』角川文庫 2017年10月刊

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

『雪の鉄樹』の作者の人の新作で、「ミステリではないけど続きが気になる系」とおすすめされて購入しました。毎晩少しずつ寝る前に読んでいって、最後は帰省の新幹線の中で読破しました。新幹線の中でちょっと泣きそうになってしまった。『雪の鉄樹』もおもしろかったですけど、『カラヴィンカ』はそれ以上におもしろかったと思います。続きの気になる度合いが『カラヴィンカ』の方が全然上だった。 主人公が少し不器用で真っ直ぐな性格設定なところなんかは『雪の鉄樹』と似てると感じました。どちらも好感の持てる主人公で。どちらも子供時代から丁寧に描かれているので思い入れも強くなりますよね。特にこの『カラヴィンカ』の多聞くんは兄のために生きるという利他的な性格がいじらしくて、読んでいて応援する気持ちになってしまいました。 ジャンル的にミステリでは無いのかもしれませんけど、だんだん物語の真相が明かされていくところはミステリっぽいと思いました。恩田陸『木漏れ日に泳ぐ魚』なんかに似ていると思います。ちょっとずつ二転三転しながら明かされていって最後に全体像が判明してすっきりというところが。今ざーっと読み返して、特にごんぎつねを初めて二人で読むシーンなんか、初回とは違う感慨がありました。二度読みでさらに楽しめるのもミステリ的だと思います。 最後、実菓子の台詞の「兄弟ふたり、まるで正反対。不動といれば安らぐけど、多聞といれば苦しくなった」というシーン、ここに到達するまでの物語の起承転結がとても詰まっていて、最高のシーンだったと思います。壮大な物語を楽しんだなぁという気持ちにさせてくれる綺麗な着地だったと思います。

『アマゾンが描く2022年の世界』感想

田中道昭『アマゾンが描く2022年の世界』PHPビジネス新書 2017年12月刊

 

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Amazonについての本。なんだか「激しく同意」を「激しくアグリー」と言ってるみたいな文体の本でしたが…。web小売だけではなく無人スーパーAmazonGOとかクラウドAWSアマゾンウェブサービスとか創業者の宇宙事業などなど。今後も顧客第一主義で色々と拡大していくだろう、と。本の中では触れられてませんでしたけどAmazontube構想みたいな話も最近ありましたね。

私は本当に2か月くらい前にようやくAmazon primeに入りまして。そしたら最初から時間指定で注文できるのが便利すぎて、もうAmazonで買えるものは全部Amazonでいいなって感じです。primeに入る前は帰宅したら不在通知が入っていて、クロネコヤマトのサイトから時間を指定して届けてもらうという流れだったのですが、その一手間が、やっぱりめちゃめちゃ面倒くさかったです。伝票番号とか入力しないといけないですし。

Amazonって、ドラッグストアやスーパーと比べると料金は割高なのですけど、買ったあと家に持って帰らなくていいというメリットは本当に大きいですよね。車社会だったら車に積むだけで楽なのかもしれませんけど。あととにかく早い。スピード感がある。購入するときに。だからもう多少高くてもAmazonでいいや、と。時間かけて買ってそれを家まで手に掲げて持って帰る手間を考えたら。

リアル店舗リアル店舗で実際に商品を手にとって見ることができるという最強の利点がありますけどね。色々と並んでいる中から目で見て手にとって買えるというのは、単純にエンターテイメントとしておもしろい。でもレジに並ぶという行為はやっぱりだるいかなぁ。店員さん次第みたいなところもあるかもしれませんが。てことでAmazonGOにはめちゃめちゃ期待しています。店員さんと触れ合わないといけないというリアル店舗の欠点が無くなって無敵になるかもしれない。本の中でも紹介されていましたけど中国では既にアリババの無人スーパーが何店舗も出てきているみたいで、日本もいつか追いついてほしいですね。10年くらいかかりそうな気がしますけど…。

あとはAmazon協調フィルタリング機能について。この商品を買った人におすすめ機能ですね。どうしても私の中ではAmazonのあれは洗濯機を買った人に洗濯機を薦めるみたいなイメージがずっとあるのですけど(洗剤を薦めないと意味がない)最近はかなり精度も上がってきて良い機能になってきているみたいですね。本の中ではこの機能が「ビッグデータ×AI」として紹介されていました。AmazonGOやアリババの無人スーパーなんかで購入履歴に加えて位置情報まで把握できていけばもっともっと強力な「ビッグデータ×AI」になっていくだろう、と。 おすすめ機能の精度が上がっていったら楽しみですよね。今すでに音楽については私はyoutubeの右側の関連動画欄から新しい曲を知っていってます。それで知って覚えてライブへ行ったりしてます。でももっともっと良い曲良いバンドを教えてもらいたいですよね。今のyoutubeの精度では全然物足りないです。そいや音楽でAmazonGoogleのAIがあなただけの1曲を瞬時に作曲して流してくれるみたいな未来予想図があるみたいですけど、10年後の人も20年後の人も自分だけの曲なんかより友達と共有できる音楽を求めると思います。