読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

苦手なことほど試行錯誤する、結果得意になる(こともある)

確定申告の期間中はいそがしくてブログを更新する余裕もありませんでした。いそがしいのはよくないので、来年の確定申告期間はブログ更新するくらいの時間的余裕を持って仕事していきたいですね。

これからは短い記事でも定期的に更新していきたいと思います。

事務所サイト内のブログの方は税理士事務所の公式ブログという位置づけと思っていますので、なるべくオフィシャルなことだけ書いていくべきと考えています。こちらの読書ブログは趣味のことでも何でも書いていきます。

ということで、ずっと社会人生活を送ってきて実感していることについて書いていきます。苦手なことほど試行錯誤する、結果得意になるという話です。もちろん苦手なままではいけないと本気で試行錯誤した結果ということだと思いますけど。

私の場合、それがコミュニケーション能力と、マネタイズ能力でした。どちらも人より圧倒的に苦手で、うまくいかなくて、でも何とかしないと生きていけないと悩んで試行錯誤した結果、得意と言ってもいいんじゃないかというレベルにまでなったと思っています。

コミュニケーション能力については、この社会で人とかかわって生きていくのが苦手というか無理というか、そういうレベルでした。不登校でしたし。恥ずかしすぎて人と話せないとかそんな感じでした。20代で社会人になったときも全然うまくいかなくて、というか学生時代のアルバイトのときからそうでしたけど、同僚とも先輩後輩ともいまいちうまくコミュニケーションとれず、得意先の人とはもう1ミリもコミュニケーションとれず、上司ならギリうまく話せるくらいでした。やっぱり自分に社会人は向いてないなーとものすごく思いました。ちな年収250万円くらいだったと思います。もうこのままだと生活していけないと悩んで、色々と自分なりに考えた結果、人とうまく話すメソッドというようなものがいくつか出来てきました。例えば、人と話す前に自分はこの人のことを好きだ好きだと自己暗示をかける、とか。そうやって色々と真剣にガチった結果、今では割とどんな人とも楽しくしゃべれます。飲みの席のオヤジギャグ的なノリだけはいまだに苦手なのでそういう飲み会だけはなるべく回避したいですけど。人生の目標とかいつも何を考えて生きているのかとか今日何を感じたかとかそういう話だけをしたい。だから1対1で話すのが一番好きですね、今も。ちなみに心理学的なテクニックを使って仲を深めるみたいなせこい手は一切使わないと心に誓っているので相手がグラスを取ったタイミングでグラスを取ることは無いですし自分がグラスを取ったタイミングで相手がグラスを取ると「やってんな」と思いますし(でも嫌いじゃないですけど)無意識かと期待することは無いです。そういう人間ではない。

次はマネタイズ能力について語ります。昔からお金を稼ぐというかお金を要求することが苦手でした。だから年収250万円とか300万円とかでサラリーマンやっていたりしたわけですけど、30歳を超えて、税理士試験に受かってからの話ですけど、そろそろ結婚したいなと思いまして、そのためには年収を上げないといけないなと思いました。この年収だととても結婚なんてできないなと。独立開業したあとも、お金を要求するのが苦手で、とても困りました。みんなよくそんなに高い金額を請求できるなぁとか、そういう風にぼんやり思っていました。それでも、しっかりお金を請求して売上を伸ばしていかないと収入も増えませんし結婚もできませんので、また真剣に色々と考えました。もちろん全力で仕事をするというのは大前提ですけど、それだけで収入が増えるとは限らない。ということで、苦手だからこそシステムとして構築していこうと試行錯誤していって、結果として、今はだいぶ稼げるようになりました。ちなみに、キャラクターで商売している人間のマネタイズ戦略はマネタイズについてドヤらないことだと思っているので、マネタイズ戦略についてブログやTwitterなんかで語ったことは無いですし、これから語ることも無いです。

というか、もう無事に結婚しましたので、これ以上はマネタイズとか考えなくてもいいのかもしれないですね。これ以上収入も要らないですし。ほんとに。

いやでも事務所をもう少し大きくしていって従業員を増やしていくならもうちょっと戦略が…。かもしれません。

花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』感想

花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』河出文庫 2020年2月刊

 

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めずらしくミステリと新書以外の本を買いました。日経新聞か何かの記事で知って、Amazonで買いました。売れてる本1位の帯がついてましたけど、本屋で見かけたことなかったですね。こういう本がどの棚に置いてあるのかもよくわからないですけど…。

出会い系サイトで会った色んな男性とのやり取りの話でした。おもしろくてすいすい読めました。イメージ的に女子視点でこういう題材だと出会い系にこんなきつい男がいましたとかそういう否定的なニュアンスの話になりそうな気もしますけど、割とフラットな感じで、否定も肯定もせずという雰囲気の話が多くて、読みやすかったです。好感を持てました。色んな人と出会って話せるのが楽しくて勉強になるという雰囲気で、成長物語っぽくて良かったですね。

そのあたりについては私もわかるというか、私は税理士試験に合格した後くらいから結婚するまでの間、色んな人から色んな女性を紹介してもらいました。1対1だったり合コンだったりですけど、ちょうどこの本の著者の方みたいに、どんどん色んな人と会って初めましての会話をしていくという経験でした。そのとき、世の中には色んな女性がいて色んな男性がいて、色んな職業に色んな悩みがあるのだなぁとすごい思いました。楽しかったです。色んな人と話すのが楽しかった。結婚したのでそういう経験はもう二度と無いでしょうけど、結婚生活はまた別の楽しみがありますね。それに、色んな職業の人と会ってお話するというのは税理士の仕事がまさにそれで、だから税理士は楽しいなぁと思います。まだまだ世の中は広くて私の知らない世界ばかりなのだろうなと思います。

この本の中で紹介されていた本、いくつか読んでみたいなと思う本がありました。というわけで後ろの一覧の中から文庫のやつをとりあえず買ってみたのですけど、その本はそこまではまりませんでした…。でもせっかくなのでもう2~3冊買ってみたいなーと思っています。

自分におすすめの本を教えてもらえるって最高にわくわくしますよね。なんかそういうサービスがあったら利用したいなぁと思いました。Amazonの「おすすめの本」というレコメンド機能なんかがそれにあたるのでしょうけど、Amazonはあきらかに精度が低いです。Youtubeの関連動画はまだマシだと思いますけど。AIがはやく発達してほしい。この辺の機能って進化が止まっているんじゃないかな…という感覚です。人におすすめ聞いた方が早そう。それとも私が知らないだけですかね…。

映画「えんとつ町のプペル」感想

映画「えんとつ町のプペル」公式サイト

https://poupelle.com/

 

吉祥寺プラザでみてきました。なんと自由席で、真ん中の方の席しか空いてなかったら嫌だなぁと思いながら見に行ったのですけど、10人くらいしか客がいなくて、席を選び放題でした。とても快適に見ることができました。

ちなみに作者のキングコング西野という人はYoutubeでしか知らないです。Youtubeでアップされている音声動画をたまに仕事中に聞いたりしています。音声動画って仕事中に流すのに最適ですよね。

この映画えんとつ町のプペルという作品はYoutubeでとてもよく宣伝を見かけるという印象でした。なんかビジネス系Youtuberの界隈で盛り上がっていた作品なのですかね。仕事中に見ているYoutubeで結構話題に出てきていた印象でした。作者の西野さんも色んなチャンネルに出てインタビューに答えたりしているのをよく見かけました。むかし日本中から叩かれてその経験をもとに映画作品を作りました、と。しかし私はその叩かれたというのをまったく知らないのですよね。どういうことで炎上して叩かれたのかもまったく知らないです。たぶん私が税理士試験の勉強とオンラインゲームしかしてなかった時代の出来事なのだろうと思います。

この映画の宣伝の雰囲気や作者インタビューなどを見ていてめちゃめちゃ思ったのが、内輪向けの作品なのだろうなということでした。オンラインサロンの仲間たちと作り上げました的な。この映像は〇〇さんが作ってくれて、この宣伝は〇〇さんがしてくれて、みたいな感じで仲間うちの人たちで盛り上がってます的な。ということで、私はオンラインサロンのメンバーでもないですし作者のファンでもないですし、そんな人間が見ても100%完全には楽しめない作品なのだろうなとは思っていました。

という流れで見てきたわけですが、結構泣けました。父と息子みたいなシーンはやっぱりいいですね。プペルが「父ちゃんなんだろ?」というシーンと、最後の船の上で父親の腕で「がんばれ…がんばれ…」というシーン、この2ヵ所で泣けました。あと、映像がとても良かったです。序盤のトロッコのシーンの迫力すごかったです。あと、目線に合わせて映像がぐるんぐるん動くシーンが多くて臨場感がすごかったです。

星を見るというストーリーについては、正直あまりぴんと来ませんでした。星を見たらどうなるのかとわくわくしながら見ていたら星を見ただけで終わった、みたいな感じでした。ストーリーがめちゃめちゃ弱い映画だったと思います。薄いというか。台詞回しとかになんだか昭和っぽさを感じましたし、2021年の現代の作品って感じがしなかったですね。

序盤の突然カボチャヘッドたちが踊り出すシーンは良かったです。おお~なにが始まるんだろうと思いました。結局オシャレのためだけのシーンでしたけど、ああいう演出は嫌いじゃないです。全体的にオシャレ映画っぽさがすごかったですね。ストーリーよりも映像や演出重視というか。ストーリーの深掘りが一切なかったり、場面がぽんぽん飛んだり、挿入歌がすごい多かったり。でも映像のためだけでも見る価値はあったなとは思いました。