読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

『利益を生むサービス思考』感想

宮崎辰『利益を生むサービス思考』光文社新書 2019年1月刊

 

f:id:seoma:20190214233253j:plain

 

出たばかりの新刊ですね。吉祥寺駅ビルの本屋の新書コーナーで、新刊の棚に並んでいるのを見て買いました。いま写真を撮って初めて気づいたのですが、表紙に作者(?)の顔写真がどーんと載っていたのですね。この表紙を先に見ていたら買ってなかったかもしれない。棚から取って中身をぱらぱら見ただけでレジでカバーをかけてもらっていたので、まったく気づきませんでした。

まぁ作者の顔はいいとして、本の内容は、さらさらっと読めて共感できる部分も多くて、いい本でした。文体も読みやすかったです。

いいサービスとはどういうものかということについて語られた本でした。色々と納得できたり共感できたりする内容が多かったです。相手の立場にたって、相手が不快にならないように、喜んでもらえるように、そういう行動をするのが大事だという話とか。いつも同じサービスではお客さまは飽きてしまうので期待値を常に上回るのが大事だという話とか。あとは、いいサービスを提供するにはいい環境を用意していい教育をおこなうのが大事だという話とか。サービスは技術なので、努力して習得していくことも、教育によって人に習得させていくことも可能だということですね。

基本は気配りというか、相手の気持ちを思いやって行動することが大事ですよね。この本はレストラン業の話でしたけど、例えば税理士業でも基本は一緒ですし、おそらくサービス業だけじゃなくて色んな業種でそうなのだろうと思います。相手に喜んでもらえるようにと、相手の気持ちを考えて行動することができたら、それだけでクオリティ高い仕事になる。私は相手のことを好きになるのであとは自動的に相手のための仕事になるのですけど、色んな技術があると思います。

私も将来的には税理士法人にして人も雇っていきたいと思っていますけど、やはりこの本の内容の通り、情報をシェアしてマニュアル化していくことが大事なのだろうなと思っています。というか従業員教育や税理士法人の社風についてはめちゃめちゃ思うところがあって、もう私の世代で死滅させたいビジネスマナーとかビジネス風習とかありまくるのですけど、まぁそういう話はまた別の機会に。というかまずは自分の会社で実現させていきたいです。

映画「十二人の死にたい子どもたち」感想

映画「十二人の死にたい子どもたち」公式サイト

http://wwws.warnerbros.co.jp/shinitai12/

 

平日の昼間の時間帯に、渋谷の映画館で観てきました。原作がとてもおもしろくて、映画化されたら観てもいいなーと思っていたので。映画館に行くならもう平日昼間がいいかなと思いますし。ちなみに美術館と映画館でどっちに行こうか迷ったのですが、今の時期にいい展覧会がなかったので映画館にしました。

平日の13時台の上映で、座席は半分くらい埋まっていました。客層は7~8割女子って感じでした。20歳くらいの女子グループが一番多かったですね。次にカップル。渋谷って感じの客層だったと思います。街も20歳くらいの女子が多いですし。

内容は、とても良かったです。原作既読なのでストーリーもオチもすべて知ってる状態でしたけど、それでも楽しめました。映像化されると一気にわかりやすくなりますね。1番から12番までの登場人物もパッと見て頭に入りますし。

病院の雰囲気も、1番~12番のキャラクターも、原作のときのイメージまんまでした。よくこんなイメージ通りの舞台と12人の配役を集めたものだなぁと思いますね。みんな演技もうまかったですし。特にアンリ役の人の雰囲気がすごかったですね。顔としゃべり方が完全にイメージ通りでした。演技も迫力ありましたし。

内容についてはネタバレで語ります。

開始直後からどんどん伏線がばらまかれる展開で、原作既読でも情報量が追いつかないくらいの勢いでしたけど、最後にはすべて綺麗に頭に入りました。最後、スタッフロールのときに左半分で時系列に沿って流してくれるのは、とても良かったですね。あのスタッフロールのシーンで、おお~そういうつながりだったのか~ってなりました。原作だとユキの心理描写がちょっと不自然な部分があったと思いましたけど、映画版だと自然な感じになっていたと思います。

最後の前向きな終わり方は原作でもとても良かったですけど、映画版でもすごい良い感じに描写されてました。みんな笑顔で、仲良さそうになってて。このままみんな仲良く生きていけそうな空気感があって、終盤は映画館でちょっと泣けました。

一番最後のアンリとサトシの会話は映像で見てもとても良かったですね。そういえば途中で何度か前回の集いの描写が挟まれるのは映画版のオリジナルでしたけど、なかなか良かったですね。

小説原作の映画版の中ではかなり出来が良い方だと思います。全体的に雰囲気が洗練されていてかっこよく映像化されてましたし、イメージ通り原作に忠実に作りながら原作で変だったところは修正して、作中の時系列も映画版ではわかりやすく説明されていて。

でも原作未読の状態で観たらもっともっと100%で楽しめたのかなとは思います。まぁしゃあないですね。

ピーター・スワンソン『そしてミランダを殺す』ネタバレ感想

ピーター・スワンソン『そしてミランダを殺す』創元推理文庫 2018年2月刊

 

f:id:seoma:20190213112716j:plain

 

※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

Twitterでおすすめされて購入しました。全然聞いたこともない作家の小説でしたが、吉祥寺駅ビルの本屋で平積みで売られていました。なぜ2018年2月の本が今ごろ平積みなのかはわかりませんでしたが。本屋はたまにそういうことありますね。古い本が説明無しに新しい本と混ぜて売られている。

内容についてはネタバレで語っていきます。

Twitterでは、最初は翻訳の文体に慣れないけど途中で驚きがあって話はとてもおもしろい、という感じでおすすめされました。たしかに、第1部の終わりの展開はめちゃめちゃ衝撃がありました。まさかテッドが逆に殺されるとは思わなかった。そのあとフェイス=ミランダと判明するのも含めて、ここはほんとおもしろかったです。

そこから先も、ミランダ vs リリーという展開で、片方が先手を打ったと思いきや次の片方の視点でしっかり対処されて…という物語展開が続いて、どうなるのか読めなくてめちゃめちゃおもしろかったです。第2部以降はほんとに一気読みに近かったです。

序盤のリリーの幼少期のシーンがちょっとだるかったくらいで、あとはどのシーンも物語に入り込めておもしろく読めました。緊張感ありましたね。翻訳の文体も、私はそんなに気にならなかったです。日本人作者の小説でも不自然で変な文体って結構ありますしね。こんな話し方する人いないだろうって文体とか。

こういう海外の小説を読むことって普段なかなかないので新鮮でした。翻訳されて別の人の手が入ってる作品って不思議な感じですけど、ストーリーがおもしろくて普通に楽しく読めましたね。翻訳する仕事の人もまたプロってことですかね。というか日本人作家の作品でも編集?の人とか他人の手が入ってるものなのかな、よく知りませんけど。