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日経プレミア『コロナ倒産の真相』感想

日経プレミアシリーズ『コロナ倒産の真相』2021年5月刊

 

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コロナの時代になってから倒産した会社について、個別に事例を紹介していく本。大きな企業が中心ですけど、かなり細かく倒産までの経緯が語られていました。色々な業界で色々なケースがあるなぁと思いながら読めました。

アパレル業界、娯楽業界、観光業界、飲食業界という順番で業界別に語られていましたけど、このあたりの業界は本当にコロナ直撃できついだろうなぁと思います。アパレル業界ではレナウンがやっぱり紹介されていましたけど、私はダーバン信者でスーツは全部ダーバンだったりするので、この倒産のニュースは結構ショックでした。アパレル業界はもともと全体的に厳しいとは言われてましたよね。コロナ前から、売上減とか落ち目とかそういう。その割には2021年7月現在でかなり普通に生き残っているなぁという印象もありますが…。百貨店の紳士服売り場とかだいぶ前からずっとガラガラですけど、どこも潰れたり撤退したりしていないですよね。そこがむしろすごいというか。そういう気持ちもあります。2020年4月くらいの時期は飲食もアパレルももっともっと倒産するのかと思ってました。百貨店もつぶれるかと思っていたら今現在も普通に営業してますよね。

飲食業界や観光業界なんかもコロナで本当に大変な業界と思いますけど、倒産している企業はコロナ前から問題があって、コロナが追い打ちをかけたというケースが多いようです。もともと業績が悪化していたとか、業態転換がうまくいっていなかったとか。この2つの業界は2021年7月現在も相当厳しい状況と思いますけど、まだしばらく厳しそうですよね。これからさらに倒産が出てくるのかもしれないですね…。でも、アパレル業界でも思いますけど意外と(?)どこも普通に営業を続けていますよね。本当に、もっと倒産していくのかと思っていました。

税理士として色んな会社を見ていて、前年と比べて接待交際費が激減している会社も多くて、今まで飲食に使っていたお金がまるまる浮いているみたいなケースが多いのですよね。飲食以外でもゴルフ代や出張代が激減しているとか。つまりそういう業界は売上が減っているということなのだろうと思っています。

あと、本の内容とは全然違いますけど、飲食業界で新規オープンの店がどんどん出てきたり、観光業界で新しいホテルの建設ニュースがどんどん出てきたり、こういうご時世なのにすごいなあと思います。いける人はいけるのだなぁというか。どちらも巨大な業界ですし算入の余地は全然あるということなのですかね。ホテルの建設についてはコロナ後を見据えてというケースが多いだろうとは思いますけど。