読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

阿津川辰海『蒼海館の殺人』ネタバレ感想

阿津川辰海『蒼海館の殺人』講談社タイガ 2021年2月刊

 

f:id:seoma:20210726222057j:plain

 

※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

だいぶ前に買って読破していた小説です。寝る前に少しずつ読み進めていって、たぶん何週間かかけて読破という感じでした。すごいおもしろかったですけど、ボリュームもすごかった。たしかこの前の作品の『紅蓮館の殺人』もボリュームすごかったと思いますけど、今回も分厚くて、なかなかすごい作者だなぁと思いました。

だいぶ前に読み終わっていたのに更新を忘れていて、なんだか内容も少し忘れかけていて、やっぱり読み終えた直後に更新しないとなーと思いました。まぁ簡単に書いておきたいと思います。

ネタバレで語ります。

前回は憧れの探偵というキャラクターが出てきて、今回はそれぞれの家族が出てきて、ネタを惜しみなく使うという感じがありました。この先どうするのだろう、みたいな。葛城くんが前回の事件で落ち込んでいるところから復活するという流れについては、そこまでキャラクターに思い入れが生まれていなかったのでいまいち楽しめませんでしたけど…。

おばあちゃんが犯人だと思ってそれをかばって行動していたという話はおもしろかったです。それぞれがそれぞれの思惑で動いてる感じというか。

兄が犯人だったオチは意外性ありましたね。びっくりしましたし、おもしろかったです。というか友達の三谷くんとかいうキャラクターがひたすら怪しかったですけど何もなかったですね。怪しいというか存在意義がよくわからないというか。

あと、水没まで何時間みたいなのが差し込まれるのはとてもおもしろかったですけどあまり意味がなかったような…。まぁでもこういうお約束的なノリは嫌いではなかったです。次回作も、出たらまた買いたいですね。