読んだ本の感想など

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漫画『進撃の巨人』感想

漫画『進撃の巨人』ネタバレ感想

 

 

進撃の巨人、連載されていた当時普通にコミックを買って読んでいたのですけど、最近また電子書籍で全巻買い直してしまいました。当時これとワンピースとハンターハンターだけは新刊が出るたびにコミックを買っていました。当時は開業したばかりでしたけど税理士事務所の本棚に漫画がずらーっと並んでいましたね。

当時読んでいたときはライナーが主人公なのかなぐらいの気持ちで読んでいましたけど、いま一気読みで読み返すと普通にエレンの物語だなぁと思いました。むしろライナーのパートはさすがに長すぎると感じました。あとケニー・アッカーマンのパートや王政がどうとかいうパートも不満でしたね。単純につまらない。ライナーのパートはまだおもしろいはおもしろいのですけど、ケニー・アッカーマンは普通につまらなくて驚きます。この最初から最後まで超絶おもしろい作品の中でなぜこんなパートが!?と思ってしまいます。

というわけで、いま読み返すとエルヴィン団長がひたすらかっこいいですね。超かっこいい。エルヴィン団長、人気あるのがよくわかりますね。当時はあまりわかっていなかった気がしますけど。エルヴィン&リヴァイの会話はだいたい胸をえぐられます。悲壮感がすごい。

調査兵団の団長という立場で物事を考えて行動していながら実は個人的な好奇心が原動力になっているというキャラクターなわけですが、一番人間味を感じます。人類のために行動するとか家族のために行動するとかよりも説得力があるというか、リアル感を感じるキャラクターだと思います。エレンミカサよりも掘り下げられているんじゃないかとすら思う。エレンミカサは終盤ちょっとぼやけてしまいましたし。エルヴィンは夢をかなえることなく死んでしまうのも熱い。仲間がどんどん死んでいく悲壮感もすごいですが自分があと少しで世界の謎を知るというところで死んでしまう悲壮感もすごい。一人だけずっと生き残っていくリヴァイ兵長の悲壮感もまた良かったですが。

エルヴィン団長死亡からの地下室の父親の過去編で世界の謎が明かされる21巻22巻23巻24巻あたりはいま読んでも超絶おもしろかったです。一気に世界の仕組みが明かされていく感じがすごかった。