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漫画『左ききのエレン』感想

漫画『左ききのエレン』感想(最新21巻まで)

 

 

なんか最近漫画ばかり読んでいる気がします。ワンピース以外にも、龍と苺、ミステリと言う勿れ、そしてこの『左ききのエレン』、めちゃめちゃおもしろかったです。ちょうど連載の方が完結らしいですね。はやく完結まで一気に読みたいですね。

というわけで、左ききのエレン。名前はずっと知っていてちらっと読んだことはありましたけど通して読んだのは初めてでした。めちゃめちゃおもしろかったです。龍と苺以来のおもしろさでした。広告代理店編も高校生編も大学生編も、どれもおもしろい。過去編も現代編も矛盾なくつながっていて、最初にすべて決めてから連載を始めたのかなぁと思いますけど、なかなかすごいですよね。途中の広告代理店パートで中だるみした感じもありましたけど、今の最終章に入ってからはまたおもしろいですね。光一が悪役みたいな顔になっていて、最終章のどこかで元の顔に戻るのでしょうけど、どういう展開になるのだろうというどきどきがありますね。

台詞回しがめちゃめちゃおもしろいのですよね。特に大学生編とか、台詞一つ一つのキレがすごい。よくこんな台詞おもいつくなぁと思いながら読めるというか。ここでそう来るかみたいな台詞や展開が多い。夢をあきらめるとかあきらめないとかいうストーリー展開もかなり共感しながら読めました。エレン&あかりの天才会話シーンなんかも台詞のキレがものすごいですけど光一という主人公の凡人視点が入るせいでファンタジー感が薄まるというか、日常の中の非日常というポジションで描かれているので自然に読めました。エレン&あかりだけのストーリーだったらファンタジーすぎて読みづらかったと思いますけど。そういう部分のバランスがとてもうまい漫画だなぁと思います。ちょいちょい凡人視点がはさまれたり、「天才になれなかった全ての人へ」という言葉とか、天才キャラがとてもわかりやすい天才キャラになっていてストーリー的にも自然に存在する感じで、説得力があって読みやすくておもしろかったです。

広告代理店の仕事のストーリーも、なんか読んでいて仕事がんばろうって気分になりますよね。自分の仕事に対して必死な姿ばかりが描かれていて。かなりテンションあがります。良い漫画だなぁと思います。ちょうど完結したみたいで、漫画の最終巻が出るのが楽しみですね。