読んだ本の感想など

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日経プレミア『日本酒テイスティング カップ酒の逆襲編』感想

北原康行『日本酒テイスティング カップ酒の逆襲編』日経プレミアシリーズ 2021年9月刊

 

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吉祥寺アトレ2階の本屋で見かけて購入。この本屋は日経の新書や文庫のコーナーがしっかりあるのが良いです。

日本酒についての新書。今は色々な銘柄がカップ酒になっているということで、カップ酒を中心に個別銘柄ごとに品評していく内容の本でした。カップ酒ってほとんど買ったことないですけど、たしかに普通に見かけますね。私の一番好きな日本酒が諏訪の舞姫酒造の桜楓というものなのですが、好きすぎて酒蔵まで買いに行ったときにカップ酒も置いてました。瓶のものと変わらないというか、瓶に詰めるかカップに詰めるかというだけの違いなのだろうと思います。

本の内容でいうと、東日本の日本酒は香りが強いものが多くて西日本の日本酒は味が強いものが多いということが書かれてましたけど、けっこう納得感はありました。秋田とか東北のお酒は華やかな香り&味のものが多い印象がありますね。

私の好きな日本酒は、やっぱり花浴陽、写楽、栄光冨士の華やかな香り&甘さの系統が一番なのですが、トータル的には黒龍が至高かなと思っています。これもメロン的な華やかな香りが好きって感じですけど。あとは而今、鍋島、伯楽星などなど、有名なものはだいたい美味しいって感じがします。伯楽星は本当に食中酒として超おいしいと思います。上善如水や雅山流如月みたいな水っぽい日本酒ともまた違う食中酒ですね。あと、十四代ももちろん超絶おいしいですね。置いてる店が無いですけど。

この本では、この日本酒にはこの料理が合うというようなペアリングについても書かれていたのが新鮮でした。ペアリングについて私はまったく気にしたことがなかったですね。ワインのマリアージュについても、正直わかるようなわからないような…という感じです。単体で普通な味のワインがチーズと合わせたら超おいしくなったみたいなのは経験ありますけど、あまり日本酒ではそういう経験はなかったかもしれません。

日本酒って本当に色々な種類があって、この本の中でも、後半はスパークリング日本酒、生酛・山廃、熟成酒などが紹介されていましたけど、このあたりは私はほぼ飲まないです。熟成については、日本酒の10年物や20年物が美味しくなるイメージはまったくないですね…。ワインやウイスキーならわかりますけど。

これからも色々な日本酒を飲んでいきたいですね。コロナ前は日本酒の持ち寄り会に参加して日本酒に詳しくなったり日本酒友達ができたりしていたのですが、コロナ禍になってから持ち寄り会も日本酒フェス的なイベントもすっかりなくなってしまって寂しいです。でもこれからまた開催されていくのかな。また開催されたら、色々と行ってみたいと思っています。