読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

『ブラックボランティア』感想

本間龍『ブラックボランティア』角川新書 2018年7月刊

 

f:id:seoma:20180725204609j:plain

 

さくっと感想。

先週末、新幹線に乗る前に品川駅構内の本屋で購入しました。棚の目立つ位置に並んでいた。新幹線の中で読もうと思って買ったのですけど、親戚の人と一緒だったので3時間半ひたすらしゃべり続けてしまって、読書はまったくできませんでした。なので広島で読みました。さらさらと読めて、主張に共感できる部分も多く、良い本でした。言いすぎじゃん?と感じる部分もありましたけど全体的には。

東京オリンピックのボランティア募集への批判と、東京オリンピックそのものに対する否定的意見という内容の本でした。お金があるのに無償ボランティアを大量に募集して、本来なら給料として支払うべきだった金額との差額を懐に入れようとする精神は、たしかにワタミ的ですよね。お金の代わりに夢か何かを与えて満足させることができれば、儲かりますよね。お金の代わりにありがとうを集めさせるとか。お金の代わりにオリンピック参加体験を与えるとかね。最強に儲かる。

オリンピックでいうと大手マスメディアが協賛企業になっている(協賛企業にさせられている?)せいで否定意見を流すことができないというのも問題だと本の中で述べられていました。たしかに、日経新聞の一面で「五輪が変える日本」みたいな見出しでオリンピックと直接関係ないこと(ドローンとかロボット通訳とか働き方改革とか)がオリンピックのおかげで普及していくみたいに語られたりしていて、めちゃめちゃキモかったですね。スポンサーがんばってまーすって感じで。

とはいえ、私は東京オリンピック自体は普通に楽しみです。税金が大量に使われていることは理解できますけど、税金の使われ道としては余裕でマシな方だと思いますし。もちろん普通に見るより運営側にまわる方が絶対に楽しいだろうなとは思いますけど。ボランティアという意味ではなく組織委員会という意味で。アイドルのライブに一般客として参加するよりもアイドルに仕事を依頼する側の人間になりたい的な意味で。

オリンピック関連の仕事をしてみたかったですけど、あと2年ですし厳しいかなー。あと、タラレバ娘リスペクトで東京オリンピックまでに結婚したいですけどあと2年ですし~~。