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映画「すずめの戸締り」感想

映画「すずめの戸締り」感想

 

公式サイト

https://suzume-tojimari-movie.jp/

 

またまた二子玉川のグランEXEシートで映画を見てきました。すずめの戸締り。今回も、この映画が見たいというよりはこのシートで映画を見たいという気持ちの方が強く、元旦の朝9時45分からという時間帯でしたけど、早起きして行ってきました。

さすがに元日の朝だけあって映画館はとても空いていて、グランエグゼクティブシートも半分くらいしか埋まってませんでした。女性グループっぽい人たちが多かったように思います。子供連れとか。今までのスラムダンクアバターの客層とは全然違いました。圧倒的に若かった。

というわけで、すずめの戸締り、なかなかおもしろかったです。ファンタジー度合いのバランスがちょうど良いというか、最初から世界観にすんなり入れました。主人公が扉を見つけてミミズを見ることができるようになる序盤の流れも、ちょうどいいファンタジーというか、違和感なく物語に入り込めました。猫を追いかけて移動していくストーリー展開も、良かったです。

伯母さんと大学の友人の存在意義はよくわからなかったです。どういう位置づけのキャラクターだったのかわからないというか。どちらも無理やり着いてきている感というか、無理やりストーリーに絡ませてる感がありましたね。着いてこさせるためにキャラクター設定が不自然にお節介キャラになってしまっているというか。主人公が高校生なので全国をまわるのに大人の助けを借りる必要があるというのと、あとは主人公2人の日常の繋がりという位置づけなのだろうとは思いますが。普通に日常生活を送っていることの表現で、主人公2人のキャラクター設定に深みを出すための脇役なのだろうなぁとは思いましたけど。

伯母さんの方は、入場者特典で昔からの思いとか御茶ノ水駅で待つ覚悟とかが描かれてましたので、まぁそれを読んだあとは納得感がありました。大学の友人の方も何か作中では描かれなかった裏設定があるのかもしれませんね。そういうものを読んだら御茶ノ水駅で待っていた理由や着いてきた理由も納得できるのかもしれません。

伯母さんと大学の友人以外にも、スナックのママに泊めてもらったり、さすがに都合良すぎて多少もやもやする部分はありました。せめて猫が魔法を使ってすずめの旅を助けていたとかそういう描写があれば納得だったのですけど。

映像はめちゃめちゃ綺麗ですごかったです。ミミズのシーンはどれも迫力がありましたし、夜の遊園地に明かりが付いていくシーンとかも映像が綺麗でわくわくしました。観覧車のシーンは高所恐怖症的に普通に怖かったです。映像の勢いがすごかった。

JP御茶ノ水駅とか、リアルの風景がそのまま出てくるのはおもしろかったですね。あくまでリアルベースの上にファンタジー要素を乗っけた感じがあって、素直に世界観に入れました。東日本大震災がそのまま作中で表現されているのは、こういうのありなんだ…?とは思いましたけど。

九州四国から始まって仙台まで、日本列島横断みたいな感じで壮大なストーリーだったと思います。日本の西の門と東の門というのも壮大で良かったです。かなりわくわくできるストーリーだったと思います。映画っぽかったですね。これぞ映画って感じに思いました。