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映画「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」感想

映画「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」感想

 

公式サイト

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar2

 

また二子玉川109シネマのグランエグゼクティブシートで観てきました。スラムダンクに続いて。座席のリラックス度がすごすぎて、最高に気に入ってしまいました。ラウンジの雰囲気も良いし、座席までビールを運んできてくれるのも良い。

スラムダンクのときも年齢層の高さにびっくりしましたけど、アバター2も老夫婦が多くて年齢層がめちゃめちゃ高かったですね。平日の昼間だったからかな。ワンピースとかソウルオブワインは若いカップル層も見かけましたけど、スラムダンクアバター2はそういう層はほぼ見かけなかったです。

アバター2は予告編の映像を見て、これは見に行きたいな~とずっと思ってました。全然アバター1も見たことがなくてどういうものかまったく知らなかったのですけど。今回チケットを予約したあとに、初めてアバター1をAmazonプライムで見て予習しました。

ちなみにそのアバター1、13年くらい前の作品らしいですけど、いま見ても映像がめちゃめちゃ綺麗ですごかったです。これは映画館で見たらとても良いだろうなぁと思えるくらいの映像のかっこよさでした。ただ、ストーリーに関しては、一言で言うと薄いって感じでした。もっとひねってほしいというか。日本の漫画だったら次のページで死んでるだろうなってキャラが普通に終盤まで何もしないまま生き残ってたり。スピードの遅さがやばかったです。まぁアメリカ作品だし10年以上前の作品だしという感じはありましたけど。

というわけで、アバター2。映像の迫力が本当にものすごかったですけど、感想としてはアバター1を見たときと一緒な感じでした。映像はすごすぎて超感動だけどストーリーはとても薄いなと。現代日本人からすると物足りない感じというか。毎週のように新しい漫画を読んでエンターテイメントに触れまくっている現代日本人の私からすると、単純に薄すぎて物足りなかったです。設定が何も無いというか。ひねりも何も無いというか。驚きも無いし、うまいなぁとかここでそう来るかぁというような感動も無い。ただ敵が来て戦って倒して終わり、みたいな。地球人がパンドラに来た理由について、地球が持たないからここを新しい拠点にするためというような台詞がありましたけど、なぜ現地民と共存しないで倒す方向なのかよくわかりませんでしたし、拠点にしようとする星を火炎放射器で燃やす理由についても、何か設定の説明が無いと納得できないですよね。例えば燃やしたあとの炭が貴重な資源になるから燃やすみたいな。前作のボスの人が個人的感情で主人公を攻撃してきているというのがあるのだろうと思いますけど、なぜそういうことが可能なのかもよくわからなかったです。地球には内緒で独断で星を燃やしているのかな。どういう設定なのかよくわかりませんけど、星を燃やすべきではないと主張する地球人のシーンなんかはきちんと入れてほしい。でないと浅すぎてきつい。最後のバトルについても、どういう理由で人質を殺さないのかとか、なぜ母親が無双できるのかとか、納得できる根拠がほしいですよね。例えば、兵士たちがあっさりやられたのはこの作戦が大佐の人の個人的な作戦だから優秀な組織ではなく寄せ集めの部隊だったからとか。あるいは、人質を殺さなかったのは例えば部下がこの作戦自体に疑念を抱いているからだとか。仮にそうだとすると、きちんと部下が「これは上司の個人的な恨みで攻め込んでいるだけなのでは…?」と葛藤するシーンを入れてほしい。でないと浅すぎてきつい。アメリカのハリウッド的にはこの程度のストーリーでも十分なのかもしれませんけど…。なんか20年くらい前の作品を見ているような感覚というか。いや20年前はもう日本ではワンピースのアラバスタ編で空白の100年とかポーネグリフとかの設定が出てきている時代なので、もっと昔の30年~40年前くらいの作品の感じですかね。それを2022年の現代日本で見せられているという。

父親が不明で産まれてきたキリが星の生き物の力を借りて特殊能力を使えるというのは納得感がありましたね。星の子という設定なのかな。普通の子とは違うという表現が何度もありましたので、最後にキリが特別な力で助けるという展開も納得でした。

でもたぶん、この作品を名作にするのは簡単で、3時間半ではなく30分の作品にすれば良いのですよね。そうすればストーリーは多少薄くても良いですし。そもそも3時間半ってどんなに超名作でもきついと思うのですよね。15時50分開始で19時20分に終わったわけですけど、終わったときはお腹が減ってましたしトイレに行きたかったです。ビールを飲んでいたので上映中にも2回くらいトイレに行ってましたけど。まぁ3時間半という異常な長さの割に最後まで見れたのがすごいと言えるのかもしれもせん。

映像は本当にすばらしかったです。3Dグラスで立体感があって、iMAXで視界のすべてが映画の世界で、迫力がものすごかったです。画面奥から画面手前への攻撃のシーンとか、臨場感がすごかった。雨の音が後ろから聞こえるシーンとかも、雰囲気がありました。あとは海の美しさがすごかったですね。太陽の光が水面にきらきらしている表現とか、綺麗すぎました。どうやって作成したのだろう。

もしアバター3が出るとしたら、また絶対見にいきたいですね。ストーリーはまったく期待できないでしょうけど、映像を見るために。これは映画館で見て大正解だったなと思える作品でした。3時間半という長さなのでグランエグゼクティブシートで良かったなとも思います。シートが快適すぎて途中で30分くらい寝てしまいました。