読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

扶桑社新書『外国人集住団地』感想

岡崎広樹『外国人集住団地』扶桑社新書 2022年7月刊

 

 

外国人の比率が高い団地でのあれこれについて語られた本。ゴミ出しや生活音などのトラブルがあった話や、交流しながら共存共生していく話など、馴染みのない世界の話ですが興味深く読めました。

うちの事務所の顧問先にも団地や都営住宅に住んでいる外国籍の方はいらっしゃいまして、所得によって入居できるかどうかや家賃などが変わってくるので、そういう試算をおこなったりもしています。あとは区役所などから届いた書類について質問を受けたりもしています。この書類は住民税でこの書類は国民健康保険で~~とか。去年の所得から数字が決まって計算式ここに書いてあります~などなど。まぁこういう書類については外国籍・日本国籍に関係なく定番の問い合わせですよね。この手の書類はわかりづらかったりしますもんね。

ちなみに杉並区にも外国籍の方は多くて、特にネパールの方が多いみたいですけど、区が主催する外国の方々向けの相談会の税務相談を何年か私が担当していました。この書類ってなんですか?みたいな相談が多かったですね。勤務先から源泉徴収票をもらったけどこのあと何をすればいいの?みたいな。

この本では「日本人と外国人の接点づくり」から多文化共生が始まるという内容が書かれていて、なるほどなーと思いました。団地内のイベントや講座だったり、行政がコーディネーターとして継続して支援したり、などなど。接点がないとコミュニケーションできないですし、知らないとわからないですもんね。何事も。日本人でも日本の区役所から届く書類の内容がよくわからなかったりってありますし、外国籍の方々ならなおさらですよね。知らなかったりわからなかったりで生活の大変さはあるだろうなぁと思います。

全然関係ないですけど私も将来的にはどこかマンションを買ったりするのかなーとぼんやり思ったりしているのですが、同じマンションの他の人たちとどう共生していけばいいのかまったくわからないですね。今までマンション内で交流とかしたことがないです。ファミリー向けのマンションに住んだ経験もほぼ無いのですけど。騒音トラブルとかが起きた場合どうすれば良いのか、正直まったくわからないですね。売って他のマンションを買うのかなぁ。