読んだ本の感想など

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扶桑社新書『なぜ若者は理由もなく会社を辞められるのか?』感想

中野雅至『なぜ若者は理由もなく会社を辞められるのか?』扶桑社新書 2021年9月刊

 

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吉祥寺アトレのブックファーストで購入しました。緊急事態宣言が明けてから夜は飲むことが多くなって、読書の時間が少し減っていました。もっともっと本を読んでいかなくては。でもこの本は内容とても興味深くて読みやすくて、割と一気読みに近かったです。やっぱり読書って楽しいし、有意義。

著者は大学の先生の方のようで、現代の大学生の行動や考え方についてリアル感ある内容だなぁと思いながら読めました。スキルを身につけたいと思っていることとか、ブラックを嫌がる感覚とか、納得感ありました。複業とか独立とか転職とかそういうニュースや事例をよく聞きますし。たぶん今の大学生って自分がこの先どういう社会人生活を送っていくのか自分で想像できないですよね。1つの会社で定年までって人もいるとは思いますけど…。

あとは大学の授業の話や、ゼミの進め方の話なども、興味深かったです。ゼミ生が仲良くなれるようにという配慮はとても良いですね。私が大学生のときのゼミはそういう進め方は無かったように思います。私はゼミで友人が作れなかったら地獄だなぁと思って友人と2人で同じゼミに入った感じでした。結果的にはみんなと仲良くなれてましたけど一人だったら孤立してたかもですね。地獄を回避できて良かったですね。

そういえば私の事務所の従業員も20代と30代前半なので、若者なのですよね。あまり若者だからということで考えてはこなかったですけど…。でもスキルが身に付くように、もし将来他の税理士事務所や他の企業で勤めることがあったとしてもプラスになるように、というような意識でいつも仕事をお願いしています。勉強になるような仕事というか、新しさのある仕事というか。私自身も勉強したり新しいこと始めたりするのが好きですし。最近だとコワーキングスペースを調べてもらって所長の私をアテンドして渋谷と表参道の街を1日かけてまわるという仕事をお願いしたりしました。若者だけあって(?)気配りしながら段取りしてくれて、うまいアテンドでしたね。

うちの事務所も、人を募集したときに来てもらえて、満足感を持って働いてくれるような職場にしていきたいですね。読みやすくて、内容どれも納得感あって、良い本でした。