読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

漫画『呪術廻戦』ネタバレ感想

漫画『呪術廻戦』ネタバレ感想

 

f:id:seoma:20211001213520j:plain

 

今さらながら漫画の『呪術廻戦』を全巻読みました。ワクチン接種のあとの予定入れていなかった期間に最新16巻まで、0巻も含めて、一気読みでした。

漫画って、2020年が過去最高の売上規模だったのですよね。ニュースで知ってちょっとびっくりしました。業界の規模が一時期下がっていたのが年々上がってきて、ついに歴代最高の売上高になったとか。私が子どものころ少年ジャンプがものすごく売れていて、ドラゴンボールのときに発行部数が何百万部とかいう時代だったと思いますけど、まさかあれを超えるくらいに漫画が売れる時代が来るとは、まったく想像つきませんでした。むしろ衰退産業なのかなくらいに思っていました。実際10年くらい前は衰退しかけていたのかもしれませんが。

そんなわけで少年ジャンプの呪術廻戦。ちょっと前に出張先のホテルで漫画図書館みたいなスペースがあって、そこで4巻くらいまで読んでおもしろかったので、電子版で一気買いしていました。最初は少年ジャンプっぽくない漫画だなぁと思っていましたけど中盤からはまさに少年ジャンプって感じだったと思います。

キャラクターが多くて、描かれていない部分までキャラクター間の繋がりや設定が細かく決まってそうな感じがとてもおもしろかったです。わくわくしながら読めました。強キャラとして名前が上がるのに出てこないキャラとか。過去にこういう出来事があってこの家がこうなっているとか、色々と設定がありそうなのが想像できる感じ。良いですね。

五条先生がさすがに最強すぎてストーリー的におもしろくないなぁと思っていたのですけど、中盤でしっかり封印されて物語から退場していきましたね。バトルに参加させたらストーリーが崩壊してしまうレベルですもんね。

バトルシーンについては、術式反転とかその辺の仕組みはいまいちわからなかったです。呪霊とか呪骸とかも、わかるようなわからないような…という感じで。スタンドバトル的な世界観ではなく、人間vs妖怪みたいな世界観ということですかね。その割にはバトルが完全に能力バトルで、位置を入れ替えるとか、ダメージがあべこべになるとか、そこらへん世界観が崩壊しているようにも思えます。めちゃめちゃ少年ジャンプっぽい感じではありますけども。ハンターハンターっぽい感じというか。でもバトルシーンは半分くらいに縮めて、その分ストーリーを進めてほしいなって思いますよね。ワンピースとかにも本当に思いますけど。

なんか、学生とか若い世代に最強クラスがかたまりすぎてる気がして、御三家とかどうなっているのだろうって思ってしまいます。たぶん設定は決まっているのでしょうけど。強い呪術師は五条先生が生まれてからどんどん生まれてきたという感じなのかな。

渋谷の街がそのままリアルに描かれていたのは、ちょっとわくわくしました。リアルな社会は普通にあってその社会の裏側で呪術師たちの戦いがあるという感じの世界観で、なかなか良いですね。渋谷ヒカリエとか井の頭線アベニュー口とか、全部そのまま名称が使われていて良かったです。でも新宿だけ新宿ボールペン街?みたいな名称になっていたのは何でだろう。