村崎羯諦『余命3000文字』小学館文庫 2020年12月刊
※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。
吉祥寺アトレの本屋で平積みになっているのを見て、買いました。まったく知らない作者の小説でした。羯諦ってすごい名前ですよね。ぎゃていで普通に変換で出るのにもびっくりしましたけど。
ちょっとおもしろいセンス系の短編集でした。SF系というか。あまり普段読まないジャンルでした。でもさらさらと読めて、どれもおもしろかったです。こういうの嫌いじゃなかったですね。普段ミステリばかり読んでいるので、こういうファンタジー設定の作品は新鮮で、これはこれで満足でした。どの短編も設定がおもしろくてオチが気になって読みすすめたくなる感じでした。
たぶんこれは高校生くらいのときに読んでいたらもっとおもしろく読めたのではないかなと思います。なんかこんな感じの雰囲気の小説を高校生のときに自分でも書いていたような気もしますし。黒歴史かもしれませんが。今の高校生もたぶんこういうノリは嫌いではないのだろうと思います。きっと10年後の高校生も20年後の高校生もこういうの嫌いじゃないでしょう。