読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

秋吉理香子『婚活中毒』ネタバレ感想

秋吉理香子『婚活中毒』実業之日本社文庫 2020年8月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

今月出たばかりの新刊でした。新宿の小田急百貨店10階の本屋で買いました。そのまま本屋併設のカフェで読もうと思ったのですけど結局そこでは違う本を読んで、これは家で寝る前に読みました。2~3日で読破だったと思います。なんか文字も大きくてページ数も少なくて、さらさら読めました。短編集だったのも読みやすかったですね。棚から引き抜いてそのままレジへ持っていってカバーかけてもらったのでいま初めて表紙と帯を見ましたけど、表紙めちゃめちゃかっこいいですね。帯のネタバレもすごいですね。

ネタバレで語ります。

短編集ですけどどの話も最後に意外なオチが待っていて、安定しておもしろかったです。なるほどそういうことだったのか~という感じで。特に最後はこのままどうなるのだろうとドキドキしながら読んでいたらすごいハッピーエンドで、びっくりしました。やっぱり最後の親の代理婚活の話が一番おもしろかったかなと思いますが、理系女子のやつも美人に貢ぐやつも、安定しておもしろかったですね。どれも騙されました。まぁ騙されたというより、なるほどそういうことか~という感じでしょうか。おもしろかったです。どれもリアル感はなかったですけど、エンターテイメント的なストーリーとしてはとても良かったと思います。

婚活という題材もなかなか興味深かったですね。私も私の周りの人もこの本の中のようなべたべたな婚活はあまりしていないのですけど、1回だけ友人と街コンというものに参加したとき、誰とも仲良くなれずに友人と2人で帰ってきて2人で飲んで、婚活意味わからん…って結論になりました。まじで意味わからなかったですね。モテなかった。言って女性相手で(別に男性相手でも)私が話をして好かれないことってあんま無いのですけど…。でもその街コンのときに小説の話題になってオススメされた小説が本当にめちゃめちゃおもしろかったという思い出がありました。街コンで唯一得たものがその情報でしたね。

婚活というのかわかりませんけどやっぱり一番いいのは知人からの紹介でしたね。親戚からの紹介とか友人からの紹介は重たくって進めづらいという難点がありますから、知人くらいの人からの紹介がベストだったと思います。保険会社の人とか、税理士関係とか。特に税理士関係からの紹介は美人な人ばかりだったと思います。なんだか小説から話がそれましたね。でもこの小説のような婚活も、興味はありました。独身時代にもっとしておいても良かったかもしれないですね。独身時代にしかできないですし。街コンももっと何回か出てみてもよかったかも。モテない経験をしておくのも得るものあったかもしれないですし、オススメ小説以外にもおもしろい情報を得られたかもしれないですね。

話がそれましたが、この婚活中毒の作者、暗黒女子の作者なのですね。あれはおもしろかったです。真相が少しずつ明かされていって二転三転していくのがすごいおもしろかった。この作者、いつの間にかめちゃめちゃ作数が増えていたみたいで、読んでないものばかりでした。おもしろそうなものがあったら他の作品も読んでみたいですね。