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知念実希人『誘拐遊戯』ネタバレ感想

知念実希人『誘拐遊戯』実業之日本社文庫 2019年10月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

新型コロナウィルスで外出自粛になり、飲み会やらの予定がすべてキャンセルになって家で過ごす時間が増えました。仕事の方も郵送やメールのやり取りだけになってしまっています。税理士の仕事はPCに向かう仕事も人と会って話す仕事も色々ありますけど私は圧倒的に人と会って話して稼ぐタイプの税理士でしたので、今の状況は少し寂しいです。とはいえ、家でのんびり読書したりするのも好きなので、1~2ヶ月そういう生活を送ること自体はまったく問題ないかなと思っています。

というわけで、知念実希人『誘拐遊戯』。吉祥寺アトレの本屋で、家で過ごすために本を何冊か買い込んだうちの1つです。Amazonもありますけど、本屋の新刊コーナーとか平積みコーナーが一番クオリティが高いので、結局ここで買ってしまいます。Amazonのランキングとかひどいですし、平積みコーナーのような見やすいページも無い。早くそういうページが作られてほしいなぁと思いながら10年くらい経ってます。

この作者の小説は前に何かを読んだことがあって、文体があまり好みではないかなと思って敬遠していました。でもこの『誘拐遊戯』はそんなに気にならなかったです。普通に読めました。

ストーリーがおもしろくて、続きが気になって2~3日で読み切りました。すいすい読めた感じです。序盤の5角形で皇居とかの展開のときはあまり盛り上がりませんでしたけど、人質が死亡してから先の展開は、割と一気読みに近かったです。最後のオチもめちゃめちゃおもしろかったですね。

ネタバレで語りますけど、娘が犯人というのはまったく予想外でした。ゲームマスター模倣犯というオチも、なかなかすごいなと思います。それで読み返してみたらすべて納得というか、そういう意味だったのかと思える部分が多くて、すごいおもしろかったです。最後の予備校講師がゲームマスターだった的な展開のときはあきらかにおかしかったので、これは真のゲームマスターは見つからないまま次回作へ続くオチなのかなぁぐらいに思ってました。まさかすべてがきっちりはまって完結するとは思いませんでした。

これは、この作者の他の作品も読んでみたいですね。これから在宅でずっと過ごして暇ができそうですし。読書したりブログ更新したり、事務所サイトの方も久しぶりに更新たりしたいし。そういうことしながらのんびり過ごしていこうかなと思います。