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恩田陸『木曜組曲』ネタバレ感想

恩田陸木曜組曲』徳間文庫 2019年2月刊 

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

Twitterでおもしろいと流れてきたので、購入してみました。この作者の小説は一つだけ『木漏れ日に泳ぐ魚』というのだけ読んだことがありました。なかなかおもしろかった記憶があります。あとは、本屋大賞(?)みたいな賞を取っていた『蜂蜜と〇雷』みたいな名前の小説は読んでみたいなーと思っていますけどまだ文庫化されていないみたいで、読めていません。何だったかな、御雷とかそういう。ちなみにこの『蜂蜜と~』は得意先の人がすごいおもしろかったと言っていたので、本当に読んでおきたいですね。

そんなわけで、『木曜組曲』ですが、最初は台詞の文体になじめなかったのですけど、途中から気にならなくなって、中盤以降は一気読みでめちゃめちゃおもしろかったです。台詞については、キャラクターが年配の設定でしたし、年配の人たちはリアルこういうしゃべり方する人もいると言えばいますから、全然リアリティある方かもしれません。

だんだん真相がわかってくる感じがとてもおもしろかったです。結局本当のことを言っているのか嘘をついているのかわからないまま話が進むのもおもしろかったですね。さすがに毒殺を本当にしようとしていたというオチは無理があるように思えますけど、もともとの舞台設定もファンタジー寄りですし、ちょっと変わった一族みたいな描かれ方も作中でされていたので、許せました。名探偵コナンとかでも些細な理由で人殺しが起こってますしね。

帯にも書いてありましたけど最後まで二転三転する感じがあって、一気読みでした。寝る前に読んでいたのですけど、中盤くらいの段階でもう今日はこれを最後まで読み切ってから寝ようと思いました。最後のオチがすごい気になった。

いま調べたら『蜂蜜と遠雷』でしたね。しかも直木賞という賞を受賞した作品だったみたいです。直木賞って響で存在を知りましたけどかなりすごい賞ぽいですね。いつか文庫化したら読んでみたいところです。あるいはKindleとかでもいいのですけど、まぁ、本屋がまだあるうちは本を買っていこうかなーと思っています。いつか本屋が街から消えたら電子書籍買おうかなーと思います。Amazonだと新刊を探しづらいですしね。ランキングも変だし。本屋に負けてる部分が多すぎる。今後その辺が改良されていったら本屋の存在意義はかなり薄れると思いますけど、Google検索もいつまで経っても表示順が明らかにおかしいですし、まだあと10年はかかりそうに見える。