読んだ本の感想など

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ピーター・スワンソン『そしてミランダを殺す』ネタバレ感想

ピーター・スワンソン『そしてミランダを殺す』創元推理文庫 2018年2月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

Twitterでおすすめされて購入しました。全然聞いたこともない作家の小説でしたが、吉祥寺駅ビルの本屋で平積みで売られていました。なぜ2018年2月の本が今ごろ平積みなのかはわかりませんでしたが。本屋はたまにそういうことありますね。古い本が説明無しに新しい本と混ぜて売られている。

内容についてはネタバレで語っていきます。

Twitterでは、最初は翻訳の文体に慣れないけど途中で驚きがあって話はとてもおもしろい、という感じでおすすめされました。たしかに、第1部の終わりの展開はめちゃめちゃ衝撃がありました。まさかテッドが逆に殺されるとは思わなかった。そのあとフェイス=ミランダと判明するのも含めて、ここはほんとおもしろかったです。

そこから先も、ミランダ vs リリーという展開で、片方が先手を打ったと思いきや次の片方の視点でしっかり対処されて…という物語展開が続いて、どうなるのか読めなくてめちゃめちゃおもしろかったです。第2部以降はほんとに一気読みに近かったです。

序盤のリリーの幼少期のシーンがちょっとだるかったくらいで、あとはどのシーンも物語に入り込めておもしろく読めました。緊張感ありましたね。翻訳の文体も、私はそんなに気にならなかったです。日本人作者の小説でも不自然で変な文体って結構ありますしね。こんな話し方する人いないだろうって文体とか。

こういう海外の小説を読むことって普段なかなかないので新鮮でした。翻訳されて別の人の手が入ってる作品って不思議な感じですけど、ストーリーがおもしろくて普通に楽しく読めましたね。翻訳する仕事の人もまたプロってことですかね。というか日本人作家の作品でも編集?の人とか他人の手が入ってるものなのかな、よく知りませんけど。