中山七里『連続殺人鬼カエル男』宝島社文庫 2011年2月刊
※小説の感想はすべてネタバレ有りで語ろうと思います。
Twitterでオススメされて購入しました。寝る前に少しずつ読んでいって、結局読みきるまで一週間はかかったかもしれません。なんか飲み会が続いて夜ゆっくり読書する時間を取れない一週間でした。
序盤~中盤はそこまで物語にはまらなかったです。なんだか普通な話というか。主人公(?)の警官のキャラクターがメインの物語なのかなぁと。そんな感じで。
ネタバレ無しには語れない話なのでネタバレで語ります。というのがネタバレになるわけですけど。
終盤の展開は読んでいて「おおお~」と思いました。完全にだまされた。カエル男のモノローグがずっとありましたし、ここでひっかけがあるとは思わなかったです。終盤の、指を怪我してることに気づくシーンから先はめちゃめちゃおもしろかったです。
最後も、因果応報と言ってもしっくりこないなぁ…からのオマエザキ~で、終わり方めっちゃ良かったですね。
カエル男というネーミングが男を連想させるから…というのも、なるほど上手いなぁと思いました。ナツオのエピソードも、完全にだまされましたけど、最後にすべてが回収されて、綺麗な終わり方だったと思います。
この作者の小説は初めて読んだのですが、他のも読んでいってもいいかもなぁと思いました。『さよならドビュッシー』とか名前だけは聞いたことありましたし。