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PLUS新書『世界のニュースを日本人は何も知らない』感想

谷本真由美『世界のニュースを日本人は何も知らない』PLUS新書 2019年2月刊

 

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いま本の最後のページで刊行月を確認して2019年2月と書いてあって引きました。本屋の平積みの中から取ったので2020年7月の新刊くらいに思って読んでました。まさか1年半も前の本だったとは。ニュース系の本で1年半も前のものを普通に並べている本屋もすごいですけど、いつの作品か最後の方のページを開いて確認しないとわからないのも今どきすごいですよね、本って。でも本や本屋のそういうところも嫌いではないです。昔ながらの感じというか。Youtubeとかだとクリックする前から公開時期がわかるのですけど。

ただ、昔の話題についての世界のニュースの本を読んで昔の話題だといまいちわからなかったというのが、まさにこの世界のニュースを日本人は何も知らないということだなぁと思いました。どの話題も何となくしか知らなかったです。そういやそんな話を聞いたことがあるなーというくらいで。

日本人は世界のニュースを知らないというのは本当にその通りだなぁと思います。私も日経新聞でくらいしか知らないです。あとはたまにTwitterとかで見るくらいで。例えばこのコロナウィルスなんかでも、日本もかなりやばい状況ではありますけど他国の方がもっともっとやばそうですよね。死者の数とか、社会の混乱とか。いまいちニュースにならないのでもしかしたら実際は他国の方が普通に経済が回っているのかもしれませんけども。今は外国人観光客の姿をまったく見かけなくなってしまいましたので、ますます島国っぽさが出てきている気がします。昨日たまたま羽田空港に行ったのですけど見た感じ日本人ぽい人しか歩いていませんでしたし。

これだけグローバル化した時代なのに世界のニュースを知らなくても問題なく暮らしていけてしまうというのは不思議な気がします。でも作中で触れられていた世界の「最新情報」の話とか教養やAIや仕事についての考え方の話なんかは、世界のニュースを見てない私でも知っていて共感できる部分が多かったですね。たぶん、国内で日本人が語っている話も世界から情報を取り入れた人が発信していることが多いということなのでしょう。ビジネス系Youtuberの人たちとか他国のビジネス本の内容紹介が定番だったりしますし。そういうものに触れていると、国内メディアだけでも世界の情報がある程度入ってきてしまうのかもしれません。まぁそれはそれで全然いいですけど。

正直、現代日本人の私としては、他国の話も国内の話も特に変わらないというか、世界のニュースも日本のニュースも同じと言えば同じですよね。知ってることは知ってるし知らないことは知らないというか。もちろん世の中知らないことばかりですけど。99.99%のことを知らずに生きていますけど。勝手に入ってくるニュースはありますし、自分で能動的に調べることもありますけど、世界のニュースも国内のニュースもその程度で十分という気持ちはありますね。もともと現代の最先端のビジネス環境の中でビジネスをしていきたい気持ちはありますし、何なら世界の10年後20年後を自分が先取りするくらいの気持ちで事務所運営しています。でも世界のニュースも国内のニュースもまじで何も知らないですね。まぁ、典型的な現代日本人って感じですかね。

色んな国の話を知るのは楽しくて興味深いので、こういう本の内容はとても楽しいですね。あと実際に他国へ色々行ってみたいです。本当だったら今ごろアメリカのカリフォルニア州の弟家族のところへ新婚旅行で行ってるはずでした。コロナウィルスで完全に予定がなくなってしまいましたけど。行けるのはいつになるのかなー。行けそうな雰囲気になったら行ってみたいですね。