読んだ本の感想など

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映画「十二人の死にたい子どもたち」感想

映画「十二人の死にたい子どもたち」公式サイト

http://wwws.warnerbros.co.jp/shinitai12/

 

平日の昼間の時間帯に、渋谷の映画館で観てきました。原作がとてもおもしろくて、映画化されたら観てもいいなーと思っていたので。映画館に行くならもう平日昼間がいいかなと思いますし。ちなみに美術館と映画館でどっちに行こうか迷ったのですが、今の時期にいい展覧会がなかったので映画館にしました。

平日の13時台の上映で、座席は半分くらい埋まっていました。客層は7~8割女子って感じでした。20歳くらいの女子グループが一番多かったですね。次にカップル。渋谷って感じの客層だったと思います。街も20歳くらいの女子が多いですし。

内容は、とても良かったです。原作既読なのでストーリーもオチもすべて知ってる状態でしたけど、それでも楽しめました。映像化されると一気にわかりやすくなりますね。1番から12番までの登場人物もパッと見て頭に入りますし。

病院の雰囲気も、1番~12番のキャラクターも、原作のときのイメージまんまでした。よくこんなイメージ通りの舞台と12人の配役を集めたものだなぁと思いますね。みんな演技もうまかったですし。特にアンリ役の人の雰囲気がすごかったですね。顔としゃべり方が完全にイメージ通りでした。演技も迫力ありましたし。

内容についてはネタバレで語ります。

開始直後からどんどん伏線がばらまかれる展開で、原作既読でも情報量が追いつかないくらいの勢いでしたけど、最後にはすべて綺麗に頭に入りました。最後、スタッフロールのときに左半分で時系列に沿って流してくれるのは、とても良かったですね。あのスタッフロールのシーンで、おお~そういう繋がりだったのか~ってなりました。原作だとユキの心理描写がちょっと不自然な部分があったと思いましたけど、映画版だと自然な感じになっていたと思います。

最後の前向きな終わり方は原作でもとても良かったですけど、映画版でもすごい良い感じに描写されてました。みんな笑顔で、仲良さそうになってて。このままみんな仲良く生きていけそうな空気感があって、終盤は映画館でちょっと泣けました。

一番最後のアンリとサトシの会話は映像で見てもとても良かったですね。そういえば途中で何度か前回の集いの描写が挟まれるのは映画版のオリジナルでしたけど、なかなか良かったですね。

小説原作の映画版の中ではかなり出来が良い方だと思います。全体的に雰囲気が洗練されていてかっこよく映像化されてましたし、イメージ通り原作に忠実に作りながら原作で変だったところは修正して、作中の時系列も映画版ではわかりやすく説明されていて。

でも原作未読の状態で観たらもっともっと100%で楽しめたのかなとは思います。まぁしゃあないですね。