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日本経済新聞社『価格でわかる日本経済』感想

日本経済新聞社『価格でわかる日本経済』2018年11月刊

 

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おもしろい内容の本でした。色んな事例が紹介されていて濃くて読み応えありましたし、2018年がどういう年だったのかということが見えてくる内容でした。

2018年中にこういうものの金額が値上げされました or 値下げされましたという内容を、ジャンルごとに個別の事例を挙げて紹介していく内容の本でした。知っている内容もあれば、体感としてはわかっていたけど…レベルの内容もあり、まったく知らなかったなーという内容もあったりして。

例えばどういう事例が紹介されていたかというと、シェアリング経済が広がってきていてシェアオフィスの賃料は値上げ傾向とか、車のシェアや人材のシェア(短時間派遣)なども増えてきている、など。「働き方改革」関連ではフリーアドレスのオフィス用の家具の販売が好調とか、共働きのための勤務先に近い高価格マンションが人気とか、時短家事や時短料理関連が伸びていて、などなど。インバウンドのおかげで値段が上がったものの例でいうと体験型サービスや宿泊施設など。消耗品は値下げ基調のものも多いがこだわり消費は高くても好調とか。紹介されている事例の幅が広くて、一冊の内容がなかなか濃かったと思います。

世の中のことはだいたい関連しているといいますか、こういう社会になるとこういうサービスが伸びていく、みたいなことがありますよね。高齢化になると医療業界が伸びるとか。そういうものが、わかりやすく解説されている本でした。こういう理由でこういうサービスが力を伸ばしていて値段が上がっている、みたいに。例えばブラジルの通貨(レアル)が政情不安で通貨安になって、その結果として輸出のコーヒー豆の相場が下がる、みたいな。

この本の目次をざーっと眺めると、2018年で色々と経済が動いたんだなぁ~と思いますね。シェア経済や共働きやインバウンドがかなり伸びたり、こだわり志向の商品・サービスがどんどん出てきたり。また今年の2019年にも新しい商品やサービスがどんどん出てくるのだろうなと思います。おもしろい時代に生まれて良かったなと思いますね。

税理士という仕事は色んな職業の人とお話できるので割と経済状況を肌で感じられる仕事なのですよね。今年も色んな業種の人たちと仕事していきたいな~と期待してます。また色んな出会いがあると思いますし、楽しみですね。