松岡圭祐『マジシャン 最終版』角川文庫 2018年9月刊
※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。
万能鑑定士の人の小説。特におすすめされたわけではないですけど、こういうのが出てるみたいに言われて、買ってみました。まぁまぁおもしろかったって感じでした。読みやすくて2~3日で読破できました。
万能鑑定士は昔かなり好きで、途中まで買い続けていました。さすがにシリーズが長く続いてるうちに冗長に感じてきて買わなくっていったのですけど、いつの間にか完結していたみたいですね。最初のハイパーインフレが一番おもしろかった印象かなー。
そういえば万能鑑定士は死人が出ないミステリでしたけど、この『マジシャン』は普通に殺人事件が起こって、なんだか新鮮な感じがありました。そういうのありなんだ?というか。
マジックの小ネタがおもしろかったですね。6本目の指とか。すり替えるトリックとか。作中で色んなマジックがどんどん出てくるので飽きずに読めた感じでした。
万能鑑定士もそうでしたけど、ものすごくノリが古いというか、作者これ絶対50代とか60代とかだろうなーって感じなのですよね。別にそれが悪いというわけではないのですけど、私が50代とか60代とかになったら共感できて楽しく読める作品なのかなーとは思いますよね。