読んだ本の感想など

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井上夢人『ラバー・ソウル』ネタバレ感想

井上夢人ラバー・ソウル講談社文庫 2014年6月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

Twitterで教えてもらった小説。全然知らない作者の知らない小説だったのですが、その教えてくれた人は1日で一気読みしてしまったらしい。「分厚いけどすらすら読める」とのことで。それで本屋へ買いに行ったのですけど、吉祥寺アトレ2階のブックファーストでもパルコ地下2階のブックセンターでも置いてなくって、結局コピス6階のジュンク堂で買いました。ちなみに別の日にキラリナ7階の啓文堂で置いてたのは見ました。啓文堂って小さいのに新書と文庫は割と置いてある印象がありますね。キラリナの雰囲気も良いしトイレも広くて綺麗だし、かなり良い本屋だと思います。吉祥寺駅周辺だと他にサンロードの3階建ての本屋とアトレ東館2階の本屋もありますけど、そっちは私はほぼ行かないですね。行くのはキラリナとパルコが多いです。

そんなわけで本屋の棚で見つけたとき、まずその分厚さに笑ってしまいました。分厚いとは聞いていましたけど、ここまでとは思わなかった。本屋でめっちゃうけてしまった。白夜行レベルで分厚い。でもこの分厚さの本を、私は2日で読み切ってしまいました。2日目は深夜2時すぎまでかけて最後まで読み切りました。これはおもしろかったですね。

このブログ用に本の写真を撮影したときに気づいたのですが、また帯でめちゃめちゃネタバレしてる系の本ですねこれは。 本屋では平積みではなく棚に並んでいて、レジでカバーしてもらってそのまま読んでましたから、まったく帯を見てませんでした。見ていたらおもしろさが低減してただろうなと思います。

さてさて。ネタバレで語ります。視点がぽんぽん変わって、インタビュー形式で、時系列に沿って進んでいくので、とても読みやすかったです。すいすい読めました。そして最後は、なかなか衝撃のオチでした。違和感はあったのですけど、話の都合でそうなってるのかと思いながら読んでました。携帯から電話がかかってきていることを警察に届け出なかったこととか。すぐ逮捕で話が終わっちゃうしなーぐらいに思ってました。あとは携帯を変えたあと電話がかかってきたこととか、おかしい感じはありましたね。読んでいて。

しかし、全部作り話でしたオチだったとは思いませんでした。三島江利子がすごい口が悪くなったのは、衝撃感ありました。そして主人公の方は逆にちょっとまともっぽい感じになってて。とてもおもしろかったですね。前半部分は主人公のキモさがフィクションと言ってもこれはちょっと…レベルだったわけですけど、作り話でしたオチだったのでほっとしたというか、良かったというか。

まぁ「こんなオチってアリなのか?」って気持ちもかなりありましたけど(許されていいのか?的な)、衝撃度が高くて、おもしろいオチだったと思います。この分厚さで本当にすいすい読めたのもすごかった。ほとんどのパートが嘘と作り話っていう、なかなかものすごい小説だったと思います。それでも他の人のインタビュー(事情聴取?)パートだけは嘘や作り話ではないということで、ここで言われていることだけが実際に起こったことで…と思いながら二度読みしてしまいました。でも、電話がかかってきたり、主人公が盗撮してたり、富永さんが家に行ったり、そのあたりは本当に起こった出来事で、殺害の部分だけ嘘をついていたって感じだったのですね。思ってたより「ほとんど嘘と作り話」でもなかったなと二度読みして思いました。