読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

『宅配便革命』感想

林克彦『宅配便革命』マイナビ新書 2017年6月刊

 

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ネット通販の時代ですからヤマトや佐川はこれから圧倒的に伸びていくだろうなぁとずっと思っていたのですけど、いまいち利益が伸びてなさそうにみえる宅配業界。ヤマトが人手不足だとか値段を上げるだとかニュースになっていましたけど。なぜか日経新聞一面トップニュースにまでなっていた日々があって、当時笑っちゃいました。ヤマトが何かしたわけじゃなくて人手不足ってだけで一面とか。ギャグだった。

この本は物流の危機やイノベーションなどについて全般的に書かれた本でした。この業界に関しての本はちょっと前からめちゃめちゃ多いので関心度の高いテーマなのだろうと思います。人手不足で大変という話から、宅配ロッカーやコンビニ受け取りなどで何とかしていこうという話、ネット通販はAmazon以外も拡大を続けているという話から、PB商品や直送などで流通革命が進行中という話などなど。最近の新聞や書籍で語られたり紹介されたりしている話題をまとめた本って感じでした。読みやすくていい本だと思います。

アメリカや中国でも最近は毎年配達料が値上がりしていて、世界共通の流れだという話はおもしろかったです。ヤマトだけじゃなかった。日本の宅配便業界は競争が激しすぎて利益を出せていないという指摘があって、ちょっと納得感ありました。アメリカなどでは宅配業者はきちんと利益を出せているらしい。

私も最近ようやくAmazon prime会員になったのですが、最初から時間指定で注文できるのが本当に便利ですね。prime会員になる前は家に帰ったら不在通知が入っていて再配達をお願いするというのが毎回の流れだったのですけど。その一手間が心理的にめんどくさかった。最初から時間指定できるようになって再配達はほぼなくなりました。

駅前のスーパーやドラッグストアの方がAmazonより全然安いのですけど、引っ越して駅から徒歩10分になって買い物袋を下げて歩くのがだるくなってしまったので、もうスーパーでは牛乳、肉、野菜、卵、ヨーグルトなどの生鮮食品だけを買うことにして、残りは全部Amazonで買っていこうと思っています。多少割高でもAmazonで買えるものは全部Amazon。駅徒歩10分の現代人はそれがベストかなと思ってます。