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『あなたは嘘を見抜けない』ネタバレ感想

菅原和也『あなたは嘘を見抜けない』講談社文庫 2017年7月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

帯には「廃島を舞台に嘘つきたちの騙し合い」とありますけど、別にそういうストーリーでは無かったですね。騙し合いなんてまったく描かれてなかった。ついでにいうと表紙の絵も内容と合ってないですよね。でも本業界ってこういうところ結構テキトーですよね。内輪向け業界というか。ノリで許されるでしょ的な。実際私もノリで許しますし。帯なんて嘘でもおっけーです。

事前知識ゼロで本屋の新刊コーナーから一番ミステリっぽいやつをと思って購入したのですが、実際すごくミステリぽい小説で、最後まで楽しめました。こういうのめっちゃ好きです。最初の10ページくらい読んだ段階で叙述トリックの存在を感じて、一気にテンション上がりました。匿名ハンドルネームでお互い本名を知らない設定って、絶対あとで実はこの人は……みたいなオチが用意されてるパターンですよね。

ラニンジンと唐橋美紀は何となく別人ぽいなぁと思いながら読んでました。ノラニンジンがものすごい美人描写されていたので、これから死ぬ人物には見えなかった。でも他の部分はだいたいだまされました。エリエリが美紀なのかな?とか郁美なのかな?とか想像したりしてましたけど、全然違った。

郁美が主人公携帯の前園の写真を見て「この人、知ってる人?」というシーンは、かなりわくわくしました。ついに孤島編と高辻裕樹編が繋がったって感じで。それでいて真相は不明な感じで。

この作者の他の本もちょっと読んでみたくなりました。こんな感じの叙述トリック系ミステリをもっと読みたいですね。

そういえば「傑作」ではなくカ行から始まる「っさく」っての、なんで作中で曖昧にされたまま終わってしまったのですかね。何て単語なのか全然わからないですし調べる気もないですけど、ちょっと違和感が残る部分でした。