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読んだ本の感想とか

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

確定申告無料相談が楽しすぎて

これもまた完全に身バレ必至な話題になってしまうわけですけど、うーん、良いのだろうか。
新しく本名ブログでも作って、あるいは個人事務所HPのようなサイトを作成して、そこで書いていくべきか。

ということで、もしかすると後日この辺の記事は移動したり削除したりするかもしれません。

さてさて。
この時期になると区役所・市役所などで「税理士による確定申告無料相談会」というものが開催されます。
それが私のような駆け出し税理士(※税理士業界では30代は赤子のようなもの)にとっては楽しくて楽しくて仕方がないという話題です。

まず確定申告無料相談会がどういうものなのか説明しますと、
確定申告を自分でしようという方が提出前にチェックしてもらうためのイベントで、区役所・市役所の会議室スペースなどで平日に行なわれるイベントです。
誰でも無料で確定申告書を見てもらえます。
※税理士は税理士会から報酬が出ているので無給ではないです。2万円とか。

たいてい2日間連続で開催されるのですが、一番混むのは初日の午前です。逆に一番空くのは2日目の午後です。
午前は9時30分開始で9時ぐらいから座って並んで待機されている方が結構いらっしゃいます。

それで実際どんな雰囲気なのかと言いますと、それぞれの方が机に向かって教室でテスト受けるみたいに黙々と確定申告書を作成されている中を、税理士が試験監督のようにゆっくり動き回り、手が上がったらその方の元へ「はい伺います~」とささっと近寄って質問を受けるという流れです。
誰も手を上げてなくても、ちょっと考え込んでそうな方がいらっしゃったらもうこちらから「大丈夫でしょうか~?」と話しかけてしまいます。
そうすると「ここがわからなくって~」となりますので、それに返答していく形です。

こんな風に1日で色々な方と会話できる機会って普段なかなか無いので、とにかくそれだけで楽しいです。初めましての方ばかりですし。
会話の内容も普段自分がそればっか勉強してきている専門分野の話ですし。
しかも会話をした全員から感謝されるという。100人に話しかけてガチで100人全員から感謝されます。なかなかこんなことって無いのではないでしょうか。


せっかくなので、受けた相談の内容を個別に書いていきます。
つまりここから先は私の仕事メモみたいなものです。


まずは、今年の確定申告の注意点と言えば、やはりマイナンバーで、マイナンバーカード(写真入り)のコピー、あるいは通知カードのコピー + 身分証のコピー が必要になります。
7割くらいの方はしっかりコピーを用意していて、2割くらいの方はカードの現物だけ持参して会場のコピー機でコピーをとって、残り1割は家までカードを取りに帰ってまた来るという感じでした。
実際のところ空欄で出しても特に問題なく受け付けてもらえるみたいですけどね。


あとは個別の話を。

・医療費控除について
がん保険金をもらったけど、その金額はがん治療費からだけマイナスすれば良い?」
これはその通りです。マイナスした結果0になったら0で終わりで、他の治療費からマイナスすることは無いです。

・医療費控除について
歯列矯正を医療費控除に入れるためには診断書(内容の証明的な)が必要か?」
歯医者さんに言えば出してもらえるそうですが、まぁ実際のところは無くても。

社会保険料について
「役所に電話で金額を聞いてそれを書きました」という方。
ちょっと数字が少ないような…と思ったらその金額は奥様の分だけで、ご本人様分は75歳以上で後期高齢者医療保険が別にありました。あと介護保険料も当然ありました。
国民健康保険って1世帯で1枚、世帯主宛てへ届くものなのです。世帯とか世帯主っていう謎の概念こういうところでしか出てこないですよねー。

・年の途中で退職された方
「どう確定申告すればいいの?」
会社から源泉徴収票をもらうので(通常は退職後に自宅へ郵送されます)その源泉徴収票に書いてある数字をそのまま書いていって確定申告書を作成します。
生命保険料や地震保険料など今まで年末調整で行なっていたことも確定申告で行ないます。還付になることが多いですね。退職後に国民健康保険などを支払っていたらそれも含めます。

・事業所得の方
「車を買い替えたのだけど減価償却のページにどういう風に書くの?」
新しい車の減価償却は12ヶ月分ではなく買った月~年末までの○ヶ月分だけになります。下取りに出した古い車の分は、欄から削除して計算にも一切含めないです。
ちなみに下取りは譲渡所得というものになるのですけど、譲渡所得は最後に50万円マイナスするので、最終的に0円になって何もしなくて良いことがほとんどです。でもこの方は「下取り60万円くらいだったんだけど…」とのことで、ちょっと返答に困りました。

・事業所得の方
「今年から消費税の用紙が届いたのだけど」
2年前に売上1,000万円超えたので届いたのですね。消費税の仕組みと計算方法をざっと説明しました。
簡易課税という一瞬で税額が決まる方法もあるのですけど届出を出してなければ原則課税というめんどくさい方法になります。売上の中に含まれている消費税から仕入(物やサービスの購入すべて)の中に含まれている消費税をマイナスして計算します。つまり税込○○円の取引すべてを抜き出して合計するということなのですけど、最終数値から商品券や香典などの非課税のものだけを除外していくやり方が良いかと思います。

・事業所得の方
iPadで1年分の数字は出来上がっているのだけど、これをどうすれば?」
iPadの数字を青色申告決算書へそのまま書いていけばおっけーです。
租税公課ってなんですか 荷造運賃ってなんですか という感じでしたので、青色申告決算書は租税公課、荷造運賃、水道光熱費、という順番になっていますけど使っていない科目は空欄のままで良いですし、自分で科目名を作って書くのも有りです、とお答え。


などなど。
(これから追加するかも)

最後に。
全体的に思うのは、
まず毎年同じ会場で同じように確定申告書を作成していて今年も来ましたという方が半分くらいで、その方々が求めているのは「確認」と「雑談」だということ。
残りの半分が初めて来ましたという方で、そういう方々が求めているのは「つまりどういう流れなの?」ということだと思われます。「で、何するの?」みたいな。「そもそもこの会場なんなの?」みたいな。
なので、仕組みの説明と言いますか、○○でしたらこういう確定申告になりますので○○と○○(←資料)が必要ですね、みたいな会話から開始する流れになります。
相手が望むことは何かと想像しながら会話を進めていくわけですけど、つまりこういうことかな…いや違うか…あやっぱそういうことか…みたいにあれこれぐるぐる考えながら会話していくときの頭の中のあわただしさが、最高に楽しいです。生きてるっていう実感、仕事してるっていう高揚感が半端ない。