読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

中公新書『お酒の経済学』感想

都留康『お酒の経済学』中公新書 2020年7月刊

 

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吉祥寺アトレのブックファーストの新刊コーナーで見つけて購入しました。この7月の新刊でした。お酒について、そのお酒の歴史や現状、今後のグローバル展開などなど、種類ごとに語られている本でした。お酒好きなのでとても興味深い内容で、一気読みに近かったです。ビール、日本酒、ウイスキー、焼酎と順番に述べられていました。それぞれ初めて知ることばかりで勉強になりました。製法の違いとか、製造会社の歴史とか全然知らなかった。やっぱり仕事柄、人とお酒を飲む機会が多いですし、お酒についての知識は身につけておいて損はないなと思います。知識があると話がはずむことってありますし、もっと知りたいという探求心も沸いてきます。

ちなみに私はビールと日本酒とワイン・シャンパンは飲みますけど、ウイスキーハイボールくらいで、焼酎はほぼ飲まないです。ビールは特に好みはないですけど、日本の主要なビールはどれもおいしいなと思います。日本酒はやっぱり花陽浴の香りがめちゃめちゃ好きですけど新政もどれもおいしいと思います。新政は変わった味も多くて好きですね。

焼酎は下火だけど日本酒は最近盛り上がっているということがこの本の中で書かれていましたけど、それは私も実感します。日本酒系の居酒屋って多いですし、客層も若い人が多くて混んでいる印象です。日本酒ってインスタ映えしますよね。銘柄の写真を撮って感想書いてアップしてる人めちゃめちゃ多いです。ご朱印帳とかのノリですよね。お店側もわかっていてボトルをテーブルに置きっぱなしにして写真を撮らせてくれますし。新政とか栄光富士とかボトルのデザインが超かっこいいです。ビールやワインや他のお酒と比べるとかっこいいデザインのボトルが多いと思います。

ウイスキーや焼酎についてはほぼ飲まないので、これから詳しくなっていきたいですね。チューハイやサワーもまったく飲まないので、チューハイのチューが焼酎の酎だというのも知りませんでした。色々と勉強になって、良い本でした。

好きなYoutuberランキング2020年夏時点

好きなYoutuberについて語っていきます。仕事中にYoutubeを流しているタイプなので、恥ずかしながらYoutuberにはめちゃめちゃ詳しいです。しかもヒカキン、はじめしゃちょー、ヒカル、東海オンエアなど有名Youtuberの動画を普通に見てます。王道って感じです。普通におもしろくて見てます。ちなみに↑の有名Youtuberの中ではヒカルくんが一番好きです。色んな職業の人と会話する系の動画がめちゃめちゃおもしろい。会話中にする質問が超おもしろいことが多い。それ聞いたらめっちゃおもしろそうってことを聞いてくれる感じです。あとはヒカルくんの素直でストレートなキャラクターも好きですね。全部オープンにしているのがほんと現代的というか、Youtuberって感じです。私も(Youtuberでも無いのに)全部オープンにしているタイプですけど。

 

好きなYotuberランキング第1位「整形アイドル轟ちゃん」

https://www.youtube.com/watch?v=t26KmSRqJ9Y

Youtubeめちゃめちゃ見ますとかYoutuber詳しいっすよーと人に言うと、たまに「Youtuber誰みてます?」とか「Youtuber誰が好きなんですか?」と聞かれることがあります。まぁ2~3ヶ月に一度くらいですが。そんなとき、とりあえず答えているのがこの整形アイドル轟ちゃんです。「一番好きなのは整形アイドル轟ちゃん」これ人生で5~6回言ったな。答えとして正解なのかどうかはまじでわからないですけど。でも好きなのは本当です。トークが好き。客観視してる系のツッコミ字幕も好きです。

 

「大学で一人花見しながら粉雪歌うバカ」

https://www.youtube.com/watch?v=u7o6KrSFVNY

ちなみにYoutubeの動画で一番好きなのは、この動画です。中央大学で一人で粉雪を歌う動画。全動画の中で一番好きです。20~30回見てます。最高に笑えるし、最高に元気がでます。ほんと好き。まじで元気でる。

 

「【完結編】ジャスティンビーバーに変装して黒人SPを連れて歩いたら大阪が大パニック!!」

 https://www.youtube.com/watch?v=UlzdO7M2DY8 

エンターテイメント系だと、カルマくんのこのシリーズが特に好きでした。このシリーズは最初に見たとき天才だなぁと思いました。超絶おもしろかった。この動画のやつ以外でも、渋谷のハロウィンのやつとかもすごいおもしろかったですね。

 

「PKA channel」

https://www.youtube.com/watch?v=pG0botVcEVU

これは好きなYoutuberとしてなかなか人に言いづらいですが。ぴーくんのキャラが好きですね。ぴーくんがトークうまくて、3人の雰囲気も良くて、安定しておもしろい。こういう化粧男子って現代の主流ですよね。

 

「【中田敦彦のしくじり武勇伝】人は何者にでもなれる、いつからでも。」

https://www.youtube.com/watch?v=hQKEXbv_VJc&t=2923s

最近のYoutube動画の中ではこれが一番おもしろかったかも。この動画、2時間半という長さなのにおもしろすぎてずっと聞いてしまいました。最初から最後までめちゃめちゃおもしろい。ずっと楽しく聞けた。プロってすごいなと思いました。トーク能力の高さを感じます。この人、お笑い芸人のときはよく知らなかったのですけど、売れるのも納得の能力の高さだなぁと思いました。

 

「宋世羅の羅針盤ちゃんねる」

https://www.youtube.com/watch?v=AtnKZHMtMHk

あとは、こういうビジネス系のチャンネルも普通に好きです。正直めっちゃ好きで見てるというわけでもないですけど、仕事しながら流すにはこういう動画の方が最適です。画面を見なくても楽しめますし。企画系のYoutuberの動画だとどうしても画面を見ないと楽しめないものが多いですし。

 

まだまだ好きなYoutuber、よく見るYoutuberはいっぱいいるのですけど、今回はここまででー。

映画「劇場」感想

映画「劇場」公式サイト

https://gekijyo-movie.com/

 

吉祥寺アップリンクで観てきました。この作品が見たいというよりも、コロナ後の映画館へ行ってみたいという気持ちの方が強かったです。緊急事態宣言が明けてからずっと映画館へ行きたかったのですが、おもしろそうな作品がまったくやってなくって、ようやく興味の持てる作品が公開されたので行ってきた、という感じでした。

吉祥寺アップリンクへも今回で初めて行くことができました。このパルコ地下2階が本屋だったときはめちゃめちゃ通っていたのですけど。地下1階にあった治一郎カフェもよく利用していました。それが映画館に変わってから一度行きたいとずっと思っていたのですけどタイミングがなくって、コロナ後の今になってようやく行くことができました。想像してたより良かったです。そんなにごみごみしてなくって。座れるソファーもたくさんあって。映画館内の客層は、若い人が多くて、一人で来てる人が多いなと思いました。老人はコロナで外へ出られないだけかもしれませんけど。座席が1個飛ばしなのは本当に良かったですね。映画館って隣に人がいると(人次第ですけど)快適度が下がることがあるので、隣に人がいないレベルの映画を狙って見に行っていたのですよね。平日に行くとか、人気の無い作品へ行くとか。それが今後は一切気にせずどんな作品でも見に行けるようになったと言えるのかもしれません。すばらしいですね。

というわけで「劇場」めちゃめちゃ良かったです。恋愛映画って感じでしたけど、完全に男視点の恋愛映画で、めずらしいなと思いました。作者も男性みたいですね。「火花」の作者らしくて、お笑いの人らしいですけど、そのお笑いの方はよく知らないのですよね。ちなみに火花はAmazonか何かで見て、なかなかおもしろかった記憶があります。

男主人公のだめだめさをひたすら描いていく作品でしたけど、割と共感できる部分も多く、見ていて苦しかったりかわいそうだったり、そんな感じでした。自分も20代のころはこんなだったなーと思う部分も多かったです。私の場合は30歳を超えたらこういうのはなくなって、社会に対しても堂々とできるようになりました。20代のころは私も彼女の男友達の話なんかは普通に嫌だったと思います。劣等感を刺激されて苦しくなるというほどだったかどうかはわかりませんけど…。

作中でも色々な方向から語られていましたけどこの永田くんのような男はさきちゃんのような人と付き合ってもうまくいくわけがないですよね。付き合う相手は選ばないとうまくいかないタイプです。フォローできるタイプの女子とじゃないとうまくいかない。

でも永田くんは顔もスタイルもいいし、ベッドの中で手をつなごうとして先につながれたときに「まだ考えてる途中だった」と言ったり、好かれる要素はありますよね。作中でモテてるのもよくわかります。逆に、永田くん視点でさきちゃんとずっと付き合い続ける理由はいまいちよくわかりませんでした。養ってもらっていたからというのは一つの理由としてあったのでしょうけど。作中では明るさとか天真爛漫さに救われたみたいな表現がありましたけど、うーーーんって感じですね。わかると言えばわかりますけど、長く付き合う理由にはならないような気が…。そもそも、さきちゃんというキャラクター自体が記号的というか描写が薄く感じられましたけど、もともと男性視点の物語なので脇役として位置づけられてるのかなって感じました。永田くん視点でさきちゃんの内面はまったく見えていないはずなので描写するわけにもいかない、その結果キャラクターが薄くなる、みたいな。フォローや気配りのできないタイプの女子(永田くん視点で)というキャラクター設定なので、なおさらですよね。ただ、フォローや気配りをできない、しようとしない性格だからこそ、その真っ直ぐさに惹かれたという描写については、わかるような気はしました。

そういえば、小さい映画館で見たからか、無名の役者を使った小規模作品なのかなってずっと思っていたのですけど、今になって公式サイトを見て主役もヒロイン役も知ってる名前でびっくりしました。結構な大作だったのかもしれない。山崎賢人くんとか普通に知ってましたし。どおりで永田くんめちゃめちゃかっこいいと思った。みずぼらしい恰好をしていてもめちゃめちゃかっこいい。作中で才能ない人設定のはずなのに才能ありそうな人に見えました。かっこよすぎて。

小さい映画館で見たのがちょうど作中の雰囲気にも合っていて、良かったと思います。リアルでこういう劇場には一度も行ったことがないのですけど、どんなものなのか一度行ってみたくなりました。今はコロナでこんな密な劇場空間は存在しないのかもしれませんけど。下北沢が舞台の作品でしたけど、映画の全体的な雰囲気がとても下北沢っぽかったですね。なんというか、作中の舞台のすべてが下北沢っぽかった。

自転車2人乗りで桜を見に行くシーンはちょっと泣けました。感動で泣くというよりかわいそうで泣けるという感じでした。共感できる部分が多くて心揺さぶられる映画でした。劣等感を刺激されているときに相手がまったく気づいてくれないしフォローもしてくれないというあるあるなシーンが多くて、心えぐる系の映画だったなぁと思います。