読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

雨の神宮球場カープ戦

先週の土曜日に、神宮球場カープ戦へ行ったときの写真です。

今年は本当に色々な人たちと色々な球場へ行くことができて幸せでした。神宮球場にも、外野の応援団近くの席や内野よりの席、あとはマイナビシートというテーブル席にも行けて、かなり満喫できた感があります。

先週の土曜日は、内野よりの外野の席でした。のんびり座ってビールを飲みながら観戦しようかなという席ですね。まぁ私は応援歌を歌えれば何でもおっけーなのですが。

 

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試合開始前に、席に座った状態で撮影した写真です。

一番前の列の一番右側の席でした。ちょうどビールの売り子の人が立ち止まって「いかがですかー」という場所なので、どんな銘柄のビールでも買いやすいというなかなか最高の席でした。来年以降もこの席でいいなーって思いましたね。ちなみに私はカープ戦のチケットを取るためにスワローズのファンクラブに入っています。しかも一番高い1万円のコースに。

 

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毎年この時期の神宮球場は花火があるらしく、この日も3000発の豪華な花火を見ることができました。3000発だけあって、体感でかなり長く打ち上がってました。

 

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途中で雨が強くなるたびに試合が中断されていました。それでも毎回10分ほど待てば雨が止んで、結局試合は最後の9回まできっちりおこなわれました。

ちなみにこの写真は8回裏が終わったあとの中断で、この時点でカープが7点差くらいで勝っていたので、スワローズ側の人たちはかなりの人数が帰宅を始めてました。もう22時とかでしたし。カープ側の人たちですら2~3割はいなくなっていたと思います。

ちなみに試合中は傘はさせないですけど(マナー的に)試合が中断されている間は普通にみんな傘をさしています。なかなかめずらしい光景ですよね。

 

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試合が再開されたので傘をたたんで観戦する人たち。これは本当に最後の9回裏ですね。22時すぎると鳴り物が禁止になるので静かな応援でした。アカペラで歌う感じですね。

ちなみに赤のポンチョはカープのグッズで500円くらいの値段。透明のレインコートなら神宮球場でも売っていて500円か600円くらいの値段。ちなみにコンビニで売ってるレインコートは500円とかですね。100円ショップで売ってるものと変わらないレベルだと思いますが…。

 

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試合後の写真。勝利のあとは残ってヒーローインタビューを聞いたり応援歌を歌ったりする時間ですね。あとはこの時間に記念撮影してる人たちも多い。

こんなに大雨の中で観戦することってめずらしかったですけど、これはこれで、なかなか楽しい経験でした。雨の観戦のときに絶対に持っていくべきものは、レインコート(ポンチョ)と、カバンを入れるビニール袋(ゴミ袋でも…)だと思います。あとは傘もあれば中断の時間に助かります。あとは靴がどうしても雨でずぶ濡れになるので、そうなってもいいようなボロい靴で行くのが良いですね。

 

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おまけの堂林。悲しい代走要員。この日も代走のあと守備に入って打席は回ってこないというパターンでした。今ごろホームランバッターに成長している予定だったのに(私の中で)堂林悲しすぎる。

携帯のカメラなのでやはりズームが弱いですね…。良いカメラほしいなぁ~。

一色さゆり『骨董探偵 馬酔木泉の事件ファイル』ネタバレ感想

一色さゆり『骨董探偵 馬酔木泉の事件ファイル』宝島社文庫 2018年8月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

新刊コーナーで見つけて購入。前作の『神の値段』がおもしろかったので購入しました。帯に作者の写真が載っているってなかなかめずらしいですよね。若くて美人だからですかね。本の帯ってだいたい「売るために必死だなぁ…」って感じですけど、この帯も相当のものですね。

というわけで『骨董探偵』ですけど、正直に言って前作の『神の値段』の方がおもしろかったかなーという印象です。『神の値段』は、覆面画家の人が生きているのか死んでいるのかどんな人物なのかずっと謎のまま物語が進行していくのがとてもわくわくしましたけど、今作は特にそういうこともなく…。『骨董探偵』というタイトルですけど骨董探偵の話でもなく…。そもそも主人公じゃなくて脇役という印象でしたし、骨董探偵の人。

骨董の世界について細かく丁寧に語られていましたので、この世界に興味があったらおもしろい小説だったのかもしれないなとは思いました。私がぜんぜん興味の無い分野だったせいで物語にはまれなかったというのはあったかもしれません。曜変天目と言われてもどんなものかピンときませんでした。一度見てみたいですね、どんなものなのか。

シリーズ化される作品なのかもしれませんけど、次回作も買うかどうかは、うーーん、評判が良かったら…って感じですかね。本の評判っていまいちわからないですけども。

キャラクターやストーリーは薄めだと思いましたけど、その分陶芸や骨董について語られる部分が多かったりして、ジャンルがはまる人にはおもしろい小説なのかなとは感じました。

『いじめを生む教室』感想

荻上チキ『いじめを生む教室』PHP新書 2018年7月刊

 

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学校でのいじめの問題について色々な視点から述べられた本。納得できる内容が多くてとても良い本でした。

独身なので普段いじめの問題について考えることも無いのですけど、仮に将来の自分の子供や親戚・友人の子供がいじめの問題に関わったりした場合、実際どう声をかけるか声をかけないか、とても悩みそうですよね。

どうすればいじめを減らすことができるかという話で、逆にどうすればいじめを増やすことができるか考えてみるというのはめちゃめちゃおもしろい視点だなぁと思いました。例えば、児童にストレスを与える、先生が率先して特定の生徒をいじるなどなど。あとは大人が差別的な言動をとり続けるとか、先生を忙しくさせて手が回りにくくさせるなどなど。いじめを増やそうと思ったら色々と手はあるものだなぁと思いました。つまりその逆の環境を作っていければいじめは減らせるのではないかということで、これはなるほどなぁ~と思いました。

あと納得感があったのが、子供に対して「嫌なら逃げてもいいんだよ」と言う無責任さについて語られていた部分ですね。テレビドラマとかでも見かけた台詞ですし世の中でもよく見かける言葉だと思いますけど。逃げ続けるだけの人生を選ばせるわけにはいかないので逃げたあとフォローが必要になると思うのですけど、その辺のことに触れずに「嫌なら逃げろ、何とかなる」と言ってしまうのは、さすがにテキトーすぎん…?と思ってました。「嫌なら逃げろ、何とかしてやる」なら可かなー。大人なら最低でもそう言えるようにならないと。

あとは、道徳の授業でいじめは抑制されないというデータの話や、教室の環境次第でいじめは変わるという話、教員が働かされすぎてる問題の話などなどがありましたけど、どれも納得感がありました。

ブラック校則の話なんかは、まだそういうのあるんだ…?って感じでした。私が学生だった10年~20年前の時代でも「意味の無い校則が多すぎる」って話は普通にあったのですけど。大人になったら無くせばいいのに。当時の子供たちはいま全員大人になっているはずなのですけどね。自分の過去を正当化するために「無意味な校則でもあれはあれで必要だったんだ」と自分で思い込んでいるのかな。だとしたらダサい大人ですねー。私が学校法人の運営者になったら意味の無い校則はすべて無くしますね。

あとがきで「エビデンスに基づきいじめの正体を明らかにする」という趣旨でこの本が生まれたという風に書かれてありましたが、たしかにいじめの問題についてしっかり根拠が示されていてわかりやすく納得感のある内容の本だったと思います。