読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

料理ボランティアの会「チャリティー・スイーツ・ビュッフェ」

2018年7月18日 料理ボランティアの会「チャリティー・スイーツ・ビュッフェ」

 

新宿の京王プラザホテルで開催されたチャリティー・スイーツ・ビュッフェの写真です。主催は料理ボランティアの会。震災などの災害に対して、料理で笑顔を届けようという活動をしている会で、理念に賛同する企業やホテルなどが集まり、年に何度かチャリティーの食事会を開催しています。

今回は私は仕事の関係で呼んでもらえて参加しました。本当は会員になって毎回参加していきたい気持ちなのですけど、ちょっとしがらみというか、呼ばれたときしか参加できない立場で、それが少し悲しいですね。まぁそれはいいとして。

 

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今回はスイーツビュッフェなので、京王プラザホテル以外はスイーツのみでした。京王プラザホテルはスイーツだけでなくカレー、からあげ、野菜サラダなどなどの提供がありました。

 

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これは会場の入り口から。こういう広い食事空間って落ち着きますよね。

 

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席についた状態で撮影。これはたぶん開始直後の、みんなが一斉にテーブルを立ってスイーツを取りに行ったタイミングかな。

テーブルにビールの缶が3つ見えますけど、写ってないだけでテーブルの人数分の缶ビールがありました。しかも途中でスパークリングワインもテーブルの人数分が出てきたという。おそらくチケットにドリンク券が2枚ずつ付いてきてたのでしょう。それを使い切るためにそんなものすごい注文の仕方になってしまったのだろうと思われます。もちろんテーブルの女性陣はビールもスパークリングワインも無視してスイーツに全力してましたので、私が一人でビールの処理係をすることになりました。注文した人の面子を保つために、ビールもスパークリングワインもすべておいしくいただきました。サラリーマンって感じですよね。残したりしたら注文した人が失敗したってことになっちゃいますからね。ビジネスマナー(笑)ですね。そのせいで私はスイーツを半分も食べられませんでしたけどね。笑っちゃいますね。でもタダで参加した立場でしたので、不満は一切無いです。隣の保険会社の人がちょっと一緒に手伝ってくれたのがありがたかったけど申し訳なかった。

 

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数少ない料理の写真。スイーツビュッフェなのにビールと野菜という謎の組み合わせ。でもこのサラダをいただくとき京王プラザの担当の方が「今日はサラダ大人気です」とにっこり言ってました。めちゃめちゃおいしい野菜でした。

 

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これは、上がシーライン東京の福島産白桃のパンナコッタ、下はホテルメトロポリタンエドモントの桃のコンポートと帝国ホテルのブルーベリーパイ。正直どれもめちゃめちゃおいしかったです。本当にどれもが超絶神だった。やばかったですね。まじでビールなんか飲んでる場合じゃなかった。自分のお金で参加したいですねー。

 

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これは隣の保険会社の人のお皿を撮影させてもらいました。もう自分で全部食べるのは無理だろうということで、せめて写真だけでも…と。ちなみに両隣が保険会社の人でした。別々の保険会社の。こっちはこっちで仕事で招待されて来てるという。不思議なテーブルですね。

 

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これは終盤の「世界の車窓から」の人のチェロの演奏と、そのあと幕が上がって向かい側の都庁ビルが見えたところです。チェロの演奏は毎回とても良いですね。落ち着きます。

 

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あとは、果物アートのショーもおこなわれていました。これもまたプロの技術のすごさをめちゃめちゃ感じられました。なごやかな空気でみなさん雑談なんかもしながら、さらさらっと作成されていました。手の動きのなめらかさがすごかったです。

 

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こちらが完成品。1個10分もかかってなかったです。完全にアート作品で、とても美しかったですね。

 

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あとはスパークリングワインの写真も。スパークリングワインは10種類くらい用意されていたみたいですけど、そのうち3~4種類くらいをいただいてテーブルへ持っていきました。私が飲んだのは2~3種類でしたけど、どれも甘くてスイーツに合う感じで、おいしかったです。

ちなみにこのワインは「Japan Womens Wine Awards」という賞で選ばれたものらしいです。女性が選ぶワインということで、性と関係ないところで女性を押し出す不思議さもありますけども、今回提供されていたのは「スイーツに合うスパークリングワイン」でした。それ以外にも「寿司に合うワイン」「天ぷらに合うワイン」などいろんなワインがあるようで、ワインをいっぱい紹介する内容の冊子をもらえました。これは今後のワイン選びに参考にしていこうかなと思ってます。

 

以上、本当はもっとスイーツの写真を撮りたかったですし全種類のスイーツを制覇したかったのですけど、半分も食べられず残念でした。でもビールもワインもとてもおいしかったので、大満足ではあります。あーー本当に自分のお金で毎回参加したい。ガチで。

『ブラックボランティア』感想

本間龍『ブラックボランティア』角川新書 2018年7月刊

 

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さくっと感想。

先週末、新幹線に乗る前に品川駅構内の本屋で購入しました。棚の目立つ位置に並んでいた。新幹線の中で読もうと思って買ったのですけど、親戚の人と一緒だったので3時間半ひたすらしゃべり続けてしまって、読書はまったくできませんでした。なので広島で読みました。さらさらと読めて、主張に共感できる部分も多く、良い本でした。言いすぎじゃん?と感じる部分もありましたけど全体的には。

東京オリンピックのボランティア募集への批判と、東京オリンピックそのものに対する否定的意見という内容の本でした。お金があるのに無償ボランティアを大量に募集して、本来なら給料として支払うべきだった金額との差額を懐に入れようとする精神は、たしかにワタミ的ですよね。お金の代わりに夢か何かを与えて満足させることができれば、儲かりますよね。お金の代わりにありがとうを集めさせるとか。お金の代わりにオリンピック参加体験を与えるとかね。最強に儲かる。

オリンピックでいうと大手マスメディアが協賛企業になっている(協賛企業にさせられている?)せいで否定意見を流すことができないというのも問題だと本の中で述べられていました。たしかに、日経新聞の一面で「五輪が変える日本」みたいな見出しでオリンピックと直接関係ないこと(ドローンとかロボット通訳とか働き方改革とか)がオリンピックのおかげで普及していくみたいに語られたりしていて、めちゃめちゃキモかったですね。スポンサーがんばってまーすって感じで。

とはいえ、私は東京オリンピック自体は普通に楽しみです。税金が大量に使われていることは理解できますけど、税金の使われ道としては余裕でマシな方だと思いますし。もちろん普通に見るより運営側にまわる方が絶対に楽しいだろうなとは思いますけど。ボランティアという意味ではなく組織委員会という意味で。アイドルのライブに一般客として参加するよりもアイドルに仕事を依頼する側の人間になりたい的な意味で。

オリンピック関連の仕事をしてみたかったですけど、あと2年ですし厳しいかなー。あと、タラレバ娘リスペクトで東京オリンピックまでに結婚したいですけどあと2年ですし~~。

深水黎一郎『ミステリー・アリーナ』ネタバレ感想

深水黎一郎『ミステリー・アリーナ』講談社文庫 2018年6月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

ここ何ヵ月かで読んだ小説の中で一番おもしろかったです。

本屋の新刊コーナーで見かけて購入しました。全然知らない作者の知らない小説でしたけど、何年か前にでっかい本で出ていたのが文庫になったという経緯の本のようでした。最初から最後までおもしろくて、久しぶりに「スポーツジムに行くか小説の続きを読むか」で迷ってしまいました。普通にジムを選択しますけど。

回答者の人たちの回答がひたすら叙述トリックの連発で、序盤から主人公が犯人とか男女の錯誤とかいろんなパターンを出し尽くす勢いだったのが本当におもしろかったです。最後の方になっても意外性のある回答が続くのがおもしろい。全員犯人説とか。

司会の人と回答者の人たちの会話のノリもおもしろかったですね。笑えるシーンが多かった。主人公の名前がまだ出てきていない、からのいきなり「三郎」とかも、かなり笑えました。

最後の、全部の回答が間違いになるようにシナリオを複数用意してましたオチはちょっとしらけましたけど、ミステリーヲタなら常識でしょで強引に押し切るノリはめちゃめちゃ笑えました。屋敷もので地下室があると言ったら誰かが隠されている、とか。一人多くなりそうだったらたまを猫にして少なくなりそうだったらたまをバレリーナにすればいい、とかの理屈も笑えましたね。

この作者の他の小説にも興味が出てきましたけど、何となくこれを超える作品は無さそう。ギリギリのバランスで成り立ってる感というか、ちょっと間違えればしらけたまま終わる可能性もある小説だったと思いますし。