読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

広島カープ観戦記 千葉マリンスタジアム

千葉県の幕張にある千葉マリンスタジアムへ、初めて行ってきました。

今年は本拠地マツダスタジアム神宮球場、東京ドーム、横浜スタジアムと観戦していまして、この千葉マリンスタジアムで5球場目。なかなかすごいなぁと自分でも思います。暇なのかな…?っていう。まぁ独立して半年で仕事もまだまだ少なく、暇なのですよね実際。いろいろ勉強会をしたり研修に参加したりできていますけど。

ということで、吉祥寺 → 東京駅 → 京葉線海浜幕張駅というルートで、1時間半~2時間くらいかけて、行ってきました。とてもいい天気でした。14時試合開始で13時到着くらいで、はやく着きすぎたかな~とも思ったのですが、球場内外で食事をできるスペースがいっぱいあって、試合開始前も試合中も場所を移動したりしながら飲み食いを楽しめました。球場の外にテーブルと椅子の露店エリアがあって、球場内の2階にもテーブルと椅子のエリアがあって、こんなにスペースのある球場も無いんじゃないかなってくらい広かったです。トイレも空いていましたし。のんびり飲食しようと思ったら最高の球場だと思います。

ただ、内野指定席だったのですが座席はめちゃめちゃ狭かったですね。全球場の中で一番狭いんじゃないかってくらい狭かったです。隣の人とぶつかる感じで、ひどい座席でした。それもあって色々と場所移動していたわけですが。次また行くなら別の座席にするか、それか4席とって2人で観るくらいじゃないときついかなって感じがしましたね。

 

f:id:seoma:20180605144314j:plain

試合開始前の写真。これは球場内の2階エリアの「居酒屋~~」って名前のお店の前。テーブル席でのんびり飲食ができました。この250円のキャベツがめちゃめちゃおいしかったです。テレビがあって、テレビ観戦もできる感じ。テレビは2~3秒遅れているので先に球場の歓声でヒットかアウトかわかるのですけど。

 

f:id:seoma:20180605144137j:plain

これが球場外の露店エリアの風景。これは試合中の写真です。試合開始前は露店に人が並んでたりしたのですが、試合が始まると人が少なくなってました。試合中にわざわざ抜け出して食べ物を買いに来る客もめずらしいようです。

ちなみに、ここで座って食べていたら、「明日のチケット2枚あるのですが買いませんか?(間違えて今日来てしまったそう)」と声をかけられたり、「この露店の中だと北海道グリルって店がすごいおいしいですよ~」と声をかけられたりしました。チケットはちょっと買いたかったけど予定が入っていたので残念…。

 

f:id:seoma:20180605145545j:plain

これが北海道グリルという露店。これはたしかに、ものすごくおいしかったです。ジンギスカンもポークグリルも、おいしかった。オニオンソース?の味付けが最高でした。

 

f:id:seoma:20180605145937j:plain

入口(再入場口)の風景。マリンスタジアムはスタッフの人たちが海兵隊のセーラー服みたいな制服で統一されていて、めちゃめちゃかわいかったです。

 

f:id:seoma:20180605150826j:plain

 

f:id:seoma:20180605150837j:plain

これが座席からの風景。内野席の4階席?くらいの、3,000円くらいの座席でした。階段をめちゃめちゃ登りました。球場全体を見渡せて、見晴らしは良かったですね。座席の間隔が狭すぎてきつかったですけど…。スタバのカウンター席よりひどいレベル。もうこの座席で観ることはないかな…。この座席で観るなら両隣の座席の分までチケットが必要だ。

 

f:id:seoma:20180605151321j:plain

この千葉マリーンズの外野席の応援がものすごかったです。チャンステーマのときひたすらジャンプし続けるという。この白いシャツが縦に揺れまくる光景は迫力がありました。横浜スタジアム山崎康晃が出てきたときみたいな。観ていて楽しかったですね。こっちまでテンション上がる。

 

f:id:seoma:20180605151531j:plain

これは試合後の球場外の露店エリアの写真。バスもタクシーも混んでるだろうからと、少しテーブル席でのんびりして、それから帰りました。

千葉マリンスタジアム、初めて行きましたけど、テーブル椅子が多くて、のんびり飲食しながら野球を楽しむには最高の球場だと思います。これは絶対また行きたいですね。しかし次に千葉マリンでカープ戦が開催されるのは再来年という…。それか日本シリーズ…? 千葉マリーンズvsカープになれば。ワンチャンあるかなぁ。そうなったら絶対観に行きたいですね。 

井上夢人『ラバー・ソウル』ネタバレ感想

井上夢人ラバー・ソウル講談社文庫 2014年6月刊

 

f:id:seoma:20180525102958j:plain

 

※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

Twitterで教えてもらった小説。全然知らない作者の知らない小説だったのですが、その教えてくれた人は1日で一気読みしてしまったらしい。「分厚いけどすらすら読める」とのことで。それで本屋へ買いに行ったのですけど、吉祥寺アトレ2階のブックファーストでもパルコ地下2階のブックセンターでも置いてなくって、結局コピス6階のジュンク堂で買いました。ちなみに別の日にキラリナ7階の啓文堂で置いてたのは見ました。啓文堂って小さいのに新書と文庫は割と置いてある印象がありますね。キラリナの雰囲気も良いしトイレも広くて綺麗だし、かなり良い本屋だと思います。吉祥寺駅周辺だと他にサンロードの3階建ての本屋とアトレ東館2階の本屋もありますけど、そっちは私はほぼ行かないですね。行くのはキラリナとパルコが多いです。

そんなわけで本屋の棚で見つけたとき、まずその分厚さに笑ってしまいました。分厚いとは聞いていましたけど、ここまでとは思わなかった。本屋でめっちゃうけてしまった。白夜行レベルで分厚い。でもこの分厚さの本を、私は2日で読み切ってしまいました。2日目は深夜2時すぎまでかけて最後まで読み切りました。これはおもしろかったですね。

このブログ用に本の写真を撮影したときに気づいたのですが、また帯でめちゃめちゃネタバレしてる系の本ですねこれは。 本屋では平積みではなく棚に並んでいて、レジでカバーしてもらってそのまま読んでましたから、まったく帯を見てませんでした。見ていたらおもしろさが低減してただろうなと思います。

さてさて。ネタバレで語ります。視点がぽんぽん変わって、インタビュー形式で、時系列に沿って進んでいくので、とても読みやすかったです。すいすい読めました。そして最後は、なかなか衝撃のオチでした。違和感はあったのですけど、話の都合でそうなってるのかと思いながら読んでました。携帯から電話がかかってきていることを警察に届け出なかったこととか。すぐ逮捕で話が終わっちゃうしなーぐらいに思ってました。あとは携帯を変えたあと電話がかかってきたこととか、おかしい感じはありましたね。読んでいて。

しかし、全部作り話でしたオチだったとは思いませんでした。三島江利子がすごい口が悪くなったのは、衝撃感ありました。そして主人公の方は逆にちょっとまともっぽい感じになってて。とてもおもしろかったですね。前半部分は主人公のキモさがフィクションと言ってもこれはちょっと…レベルだったわけですけど、作り話でしたオチだったのでほっとしたというか、良かったというか。

まぁ「こんなオチってアリなのか?」って気持ちもかなりありましたけど(許されていいのか?的な)、衝撃度が高くておもしろいオチだったと思います。この分厚さで本当にすいすい読めたのもすごかった。ほとんどのパートが嘘と作り話っていう、なかなかものすごい小説だったと思います。それでも他の人のインタビュー(事情聴取?)パートだけは嘘や作り話ではないということで、ここで言われていることだけが実際に起こったことで…と思いながら二度読みしてしまいました。でも、電話がかかってきたり、主人公が盗撮してたり、富永さんが家に行ったり、そのあたりは本当に起こった出来事で、殺害の部分だけ嘘をついていたって感じだったのですね。思ってたより「ほとんど嘘と作り話」でもなかったなと二度読みして思いました。

高野和明『グレイヴディッガー』ネタバレ感想

高野和明『グレイヴディッガー』講談社文庫 2005年6月刊 

 

f:id:seoma:20180525095643j:plain

 

※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

『ジェノサイド』の作者の小説で、前から読みたいなーと思ってた作品でした。おもしろいらしいとは聞いていて。

実際なかなかおもしろかったです。ジェノサイドほどではなかったと思いますけど。序盤からずっと命を狙われ続ける展開で、生きるか死ぬかはらはらどきどきの緊張感ある展開がずっと続いて、最後まで失速無しの物語でした。主人公を狙ってくる敵組織の実態がわからない不気味さと、警察やグレイヴディッガーも入り混じって複雑な関係になっているところがまたおもしろかったですね。だんだん物語が明かされていく感じと、最後にすべてがつながる感じも、とても良かった。完成度の高い小説だったと思います。

この小説、テレビドラマ的なファンタジー感があるなぁと、読んでいて思いました。なんていうか、リアル感の無さがとてもテレビドラマっぽいといいますか、読んでいてテレビドラマっぽい映像がすごい頭に思い浮かんでくる。例えば家の玄関の扉を開けたら追手3人と鉢合わせして、家の中に引き返して窓から逃げ切るとか。ねーーよって感じですけど。すごいテレビドラマっぽい。あとは例えば警察に掴まって手錠かけられたけど持っていた鍵で手錠を開けてそのままダッシュして逃げ切るとか。ねーーーよって感じですよね。さすがに警察無能すぎん…?っていう。白い粉落としたYoutuberと警察の追いかけっこレベルか。

主人公はなかなか好感持てました。居場所が特定されるのなんて携帯やPCのアプリしかないって感じなのにPCに疎くて思いつかないという。女医を疑うという。この辺りは作者のエンターテイメント精神がすばらしいなぁと思いました。上手いなぁと。

しかし相手(警察)を無能にすることによって状況を切り抜けていく系の展開なので、さすがにファンタジー度が強すぎるというか、テレビドラマっぽさが強すぎてきつい感じは正直ありました。リアル感がなさすぎると物語に感情移入しづらくなってしまう。『ジェノサイド』の方は話の大前提として人間を超越した赤ん坊という存在があったのでファンタジー度が強くてもまったく違和感なかったのですけど。

「相手側がミスってくれたからセーフ」みたいな物語展開なら、登場人物は全員中学生とか高校生とかでやってほしかったなぁとちょっと思いました。それならまったく違和感なかったと思います。