読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

アクアパーク品川「SAKURA AQUARIUM」

アクアパーク品川品川プリンスホテルの水族館)のSAKURA AQUARIUMへ、行ってきました。

 

SAKURA AQUARIUM

http://www.aqua-park.jp/special/sakuraaquarium2018/

 

アソビシステムのもしもしにっぽんで紹介されていて、ずっとめちゃめちゃ行きたかったのですが、私も確定申告時期だったりしてなかなか予定が合わず…。今回、新幹線で広島から帰ってくる日に品川で降りてそのまま見に行くというハードスケジュールで、ついに行くことができました。

 

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桜のカフェ。めちゃめちゃ雰囲気良かったです。オリジナルのカクテルやフローズンビールなどがありました。

テーブルが水槽になっていて、上からも横からも覗ける構造。

 

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クラゲのエリア。全面が鏡になっている部屋で、部屋全体が青色になったり赤色になったり、なかなかのファンタジー空間でした。

 

↑1階が桜の特設コーナー「SAKURA AQUARIUM」で、

↓2階に上がると常設展(ここだけ入ることも可能ぽい?)みたいな。

 

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サメの大きさがすごかったです。インパクトありましたね。

あと、魚たちの量の多さと、カラフルさも、すごい。以前私が海で何回か釣りをしたときはこんな色鮮やかな魚は1匹も居なかったのですけど、どこに生息しているのですかね。それとも見世物だから飼育員さんが定期的にメイクとかしてるのだろうか。それか馬や農作物みたいに配合を繰り返しているのかな。

個々の魚の色鮮やかさも、一つの水槽内の全体的な色合いのバランスも、どれもすばらしかったです。

 

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トンネル型の水槽。大きなエイが泳いでいました。真上を魚が泳いでいくというわくわく感は、おもしろかったですね。

 

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最後にイルカのショーを見てきました。15分くらいのショーでしたけど、2匹同時にジャンプしたり順番にジャンプしたり、立ち泳ぎをしたり高速で泳ぎまわったり、人を背中に乗せてぐるーっと一周泳いだり、想像以上にプロフェッショナルでした。感動できました。終わったあと近くの子供が「もう1回見る~」と言っていて微笑ましかった。これは確かにもう1回くらい見たくなるすごさがありましたね。

 

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おまけ。そのあとアトレ品川4階の牡蠣料理のレストランで食事してきました。生牡蠣も牡蠣フライも、ワインも全部おいしかった。アトレ品川4階とても雰囲気良かったので、今度は他の店にも行ってみたいですね。そして食事のあと21時くらいに3階のブルーボトルコーヒーへ行ったら席が空いていてカウンターに座れてしまいました。昼間は常に満席なのに、さすがに平日夜21時くらいの時間帯になるとカウンター席もテーブル席も座れるみたいですね。

渡辺優『ラメルノエリキサ』ネタバレ感想

渡辺優『ラメルノエリキサ』集英社文庫 2018年2月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

本屋の新刊コーナーに並んでいるのを見て購入。全然知らない作者さんでしたけど、本を開いたところに顔写真が載っていました。他にも芦沢央さんとか『何者』の作者の人とかも本の中で顔出しをしていましたけど、こういう顔出しって本人希望なのかな、それとも出版社から「ビジュアル良いから顔出ししていきましょう」とか言われるのかな。というか私も税理士として本名&顔出しでtwitterとかしていますけどもちろんナルシストで自分の外見や能力に自信を持っているから顔出ししているわけです。まぁナルシストっていうか普通に。たぶんこういう顔出ししている小説家の人たちもそんな感じなのでしょう。

帯に「一気読み必至」と書いてありましたけど、たしかに続きが気になってすぐ読み切ってしまいました。読みやすかったですし。主人公のキャラクターにも好感を持てました。共感できる感じで。最後のシーン、主人公とお姉ちゃんの車の中の会話、本当にめちゃめちゃおもしろかったですね。

ネタバレで語りますけど、主人公のキャラクターが、ネジが外れているようでいて常識的な感覚の持ち主という感じで、とても良かったです。中二病的な感じというか、好感持てますね。それに対してお姉ちゃんが常識人のようでありながら頭がおかしいという。お姉ちゃんが主人公に「迷惑かけないように死んでくれないかな」と言い出すシーンめちゃめちゃおもしろかったですね。ここから最後までは本当に一気でした。最後のお姉ちゃんとの会話シーンも、ページをめくったら「大っ嫌い。なんか癇に障んのよね、あのババア」で、ちょっと「ヴァン・ダインです」感ありましたね。すごいおもしろかった。この辺の主人公とお姉ちゃんの会話シーン、全部おもしろかったですね。読みやすくてさらっと読めて、いい小説でした。

井上真偽『その可能性はすでに考えた』ネタバレ感想

井上真偽『その可能性はすでに考えた』講談社文庫 2018年2月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います。

 

いつの間にか文庫化されていたということで、買ってきました。『その可能性はすでに考えた』タイトルかっこよすぎますね。全小説の中でもトップクラスにかっこいいタイトルだと思う。大きめの本ですでに読んでいるので、二度読みということになりました。加筆修正されているようですが、どこが変わっているのかは、前の本を捨ててしまったため(当時は本棚がなかったため)わかりませんでした。

ちなみにこの本は、吉祥寺のキラリナ7階の啓文堂書店では1冊も売ってなくって、アトレ2階のブックファーストでは新刊コーナーに2列平積みで売られてました。アトレのブックファーストは『探偵が早すぎる』もレジ前の棚にどーんと置かれてましたし、井上真偽をめちゃめちゃ推してますね。ちなみにパルコブックセンターでも新刊コーナーに並んでいて『探偵が早すぎる』も棚の目立つ場所に置かれていました。1冊も置いていない啓文堂書店の方が異端と言えるのかもしれない。

さてさて。内容について。この小説もまたキャラクターが美男美女ばかりで台詞も気取ってる感じなのですけど、そういう部分に対して作中でしっかりつっこみが入りながら話が進んでいくので、自然に読めます。普通の人の感覚から語られているというか。この作者の小説はどの作品もそんな感じなので、物語設定やキャラクターがファンタジーよりでも違和感なく世界観に入れますね。

敵役がとんでも推理を披露して探偵役が「その可能性はすでに考えた」と反論していくという流れ自体がおもしろいですけど、御神体が現実の人間の死体だった説はほんとおもしろかったです。御神体の正体を知っていた人間が全員消えたからその可能性は誰にも潰せない、という。この何でもアリ感がめちゃめちゃおもしろかった。作者天才だなぁと思いました。あと、「その可能性はすでに考えた」という言葉がほんとかっこいいですね。名言だなぁと思います。

続編の『聖女の毒杯』も文庫化されてほしいですね。文庫化されたら絶対買ってまた読みたいと思います。 この作者の小説は本当に好きです。頭を使いながら読んでいくところが。論理を積み上げていくところが。頭の体操みたいな感じで、寝る前に読むのに最適な作家だと思います。