読んだ本の感想など

電車の中やカフェで読んだ本の感想などを。

ホテルニューオータニ「VIEW & DINING THE Sky」

ホテルニューオータニのメイン館17階のVIEW & DINING THE Skyへ呼んでもらえて、食べてきました。

ホテルニューオータニ、めちゃめちゃ好きですね。日本庭園も美しいし、レストランもおいしい。ロビー階のカフェラウンジもとても良さそうなのですけど、こっちは一度も入れてないです。このカフェラウンジは夜の時間帯はワインラウンジになるみたいでまたすっごい雰囲気良さそうなので、いつか行ってみたいです。あとナイトプールも一度も行ったことないですね。まぁナイトプールは別に…。

 

ホテルニューオータニ「日本庭園」

http://www.newotani.co.jp/tokyo/garden/index.html

 

早く着いたので日本庭園を散歩してきました。18時くらいだったのですけど、雨も降っていてすでに真っ暗でした。そのせいか庭園を散歩している人がいなくって、ほぼ貸し切り状態でのんびり写真撮影できました。

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日本庭園からホテルニューオータニのメイン館を眺めたところ。

上の階の360度回転フロアが、レストラン(兼バー)「VIEW & DINING THE Sky」ですね。

 

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滝の下からニューオータニメイン館を眺めたところ。夜の時間帯もライトアップが美しかったです。

 

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庭園の中にある和食のレストランの明かりが池に反射して、なかなか雰囲気がありました。

 

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左がロビー階の2階カフェラウンジで、右がガーデンタワー(別館)です。ほんとに歩いてる人がいなくて貸し切り状態でした。

 

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この先が滝なのですけど、さすがに行き止まりでした。ぐるっと下から回り込まないと滝へ行けない構造。

 

ホテルニューオータニ「VIEW & DINING THE Sky」

http://www.newotani.co.jp/tokyo/restaurant/sky/index.html

 

360度フロアが回転する形式で、外の景色が少しずつ変わっていくのがおもしろかったです。けっこう回転がはやくって、料理を取りに行って戻ってきたらテーブルがめっちゃ動いていて驚く、って感じでした。

料理がほんとにどれもめちゃめちゃおいしかったです。やばいですね。ほんとに。あと、ニューオータニ全般がそうですけど店員さんの応対がとてもとても感じが良くって、すばらしいです。

ちなみに3連休の中日の日曜夜でテーブルは3分の2くらい埋まってる感じでした。

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やはりまずはローストビーフかなと最初に。その場で切り分けてくれる形式でした。

あと、写真を撮り忘れましたけど和風ステーキが超絶おいしかったです。ステーキあまりにもおいしくって2回食べてしまった。

 

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天ぷらもその場で「海老2つにナス3つ」と注文するスタイル。これもおいしすぎた。

寿司もその場で「まぐろ1つ、卵1つ」と注文するスタイル。ご飯が白くなくって不思議な見た目でした。茶色かった。味はめちゃめちゃおいしかったです。特にまぐろ。わさびがすごい効いていたのでわさび抜きで注文しても良かったかもしれない。

 

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前回タワービュッフェに来たときスイーツがお腹いっぱいで食べられずに悔しい思いをしたので今回は調整しました。写真撮り忘れましたけどパンケーキやいちごのショートケーキも食べています。パンケーキふわふわで超絶おいしかったです。でも生クリームは無かったですね。バターとメープルシロップで食べる形式でした。

 

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最後に、テーブルからの夜景。たぶん左が新宿で右が池袋。たぶん左手前の暗いエリアが赤坂御用地で、神宮球場が左に見切れている。

あと今日ここで2歳児の人(←変な表現だな)と久しぶりに一緒に遊べて、めちゃめちゃ楽しかったです。わーと近寄って抱き着いてくれて、うわあああ認知されてるうううとテンション上がりました。抱き上げて下ろしたりしてたらニコニコしながら不思議なダンスを見せてもらえたり、とっっても幸せな接触タイムでした。子供ってみんなアイドルだと思います。生まれてきてくれてありがとうの精神で接してしまう。

ニューオータニほんとに月一で通いたいくらい最高なのですけど、全然行く機会が無いのが残念ですね~。

『今だけのあの子』ネタバレ感想

芦沢央『今だけのあの子』創元推理文庫 2017年4月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います

 

『悪いものが、来ませんように』がめちゃめちゃおもしろかったので、同じ作者の別の本も買ってみました。この『今だけのあの子』は5つのミステリ短編が収録されている短編集でしたが、どの短編もなかなかおもしろかったです。意外性のあるオチばかりで、それでいて読後感が良いものばかりで。さすがに『悪いものが、来ませんように』ほどのおもしろさはないと感じましたけど、短編集としてのクオリティは高かったと思います。

「あの子は私の友達?」という一貫したテーマ性があるのもおもしろかったです。いろいろな友達のパターンが描かれていましたけど、友情愛情が無いように見せかけて最終的には有ったみたいな物語が多くて、読後感がとても良いものばかりでした。あと、それぞれの物語が少しずつ繋がっているのも良かったですね。私は最後の「解説」を読んで初めて気づいた部分が多かったですけど。

この作者の小説って、なんか心をえぐる系のあるある描写が多いですよね。『願わない少女』の奈央が入学式初日に休むシーン、母親が「娘が熱を出してしまいまして……」と電話をかけるところから始まるシーンですけど、奈央に共感できすぎてめっちゃすらすら読めました。なんか疾走感があるというか。受験に落ちて制服を用意できなかった流れからの入学式初日に休む絶望感、この一連のシーンの描写はほんとすごいと思います。

このままこの作者の他の本も読んでいきたいですね。

『悪いものが、来ませんように』ネタバレ感想

芦沢央『悪いものが、来ませんように』角川文庫 2016年8月刊

 

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※小説の感想はすべてネタバレ有りで書いていこうと思います

 

「おもしろいらしい」とおすすめされて買ってみた小説。広島行きの新幹線の中で半分読み、残りは広島で読破しました。全体的にめちゃめちゃおもしろかったです。最後のオチも完全にだまされました。ちょっと思い付かなかった。

序盤~中盤くらいは、女のめんどくささあるあるネタというか、人間関係のめんどくささあるあるネタというか、そういうノリで話が進んでましたけど、読んでいてあるあると共感できる部分が多くて、すいすい楽しく読めました。

ネタバレで語りますけど、終盤の、女同士の親友関係と見せかけて母娘関係でしたというオチは、本当にびっくりしました。でも序盤からひたすら母娘関係が描かれてきてましたので、なるほどと納得はできました。なんか、奈津子が25歳くらいのはずなのに紗英が30歳というのは違和感があったのですよね。まさか奈津子が49歳というオチだったとは。途中、鞠絵の証言シーンぐらいのときは、なっちゃんが2人いるオチかなぁとかぼんやり思ってました。紗英の友達のなっちゃん鞠絵の友達のなっちゃん、みたいな。それはそれで全然おかしいと思いながらですけども。

この小説は、一度読み終わったあと、すぐに最初からもう一度読み始めてしまいました。それくらいすごかった。二度読みの時の方がおろしろいぐらいでしたし。二度読みしてみると奈津子が49歳というのを匂わせるような部分も結構あっておもしろかったです。「ほつれた白髪」とか「もう体力的にもきついから」とか。産婦人科のシーンが今時こんな横柄な病院ないだろう…昭和か、って感じだったり。ほんとに昭和のシーンだったとは。

この作者の小説を読んだのは完全に初めてだったのですが、他の作品も読んでみたいなぁと思いました。それくらい良かったです。